表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

43/157

第3章42話-2:戦闘2

「調子に乗るなよ」


と、そのとき。


横合いから、怒気どきを含んだ低い声がした。


騎士団長である。


「死ね―――邪悪な貴族が」


騎士団長が剣を横薙よこなぎにふるってくる。


さすがに速い。


俺はバックステップで回避する。


が、避けられたことに騎士団長は動揺せず、さらに追撃を仕掛けてきた。


二撃。


三撃。


剣をふるってくる騎士団長。


「!!」


そのとき。


左右から魔法使いたちによる魔法攻撃が炸裂した。


右は炎の魔法弾。


左は水の魔法弾だ。


「ハアアアァァアッ!!」


正面からは騎士団長が迫っている。


ちっ……厄介だな。


右からも、左からも、正面からも攻撃が迫っていては、こちらも少し混乱する。


とりあえず魔法弾に関しては直撃しても構わない。


騎士団長の攻撃を防ぐか。


そう思ったとき。


「テヤアアアアアッ!!」


「!?」


背後からも攻撃を仕掛けてくる者がいた。


若い女の戦士だ。


巨大なハンマーを横向きに振りかぶっている。


(ちっ……)


俺は内心、舌打ちをした。


正面からは騎士団長。


右からは炎魔法弾。


左からは水魔法弾。


背後からはハンマー戦士。


四方向からの同時攻撃。


(全方位に防御をするのは厳しい)


ゆえに、騎士団長をぶっ飛ばして、そのまま前方へ進もう。


そう考えた俺は騎士団長へとタックルをかまそうとする。


だが。


「甘いぞ!」


と騎士団長が、なんといきなりバックステップで距離を取る。


こちらの考えが読まれた……?


俺は騎士団長の剣の間合いに入ってしまう。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ