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第3章42話-1:戦闘
俺は防護膜として、サイコキネシスを肌にはりつかせるようにまとっている。
これで兵士たちの攻撃はまったく怖くない。
仮に兵士たちの攻撃をモロに食らってもダメージを負うことはないからだ。
(まあ、だからといって、食らってやる道理もないがな)
回避の練習もかねて、避けながら戦おう。
俺は拳を振るい続ける。
倒す。
殴り殺す。
蹴り殺す。
ひたすら打撃という名のサイコキネシスで、兵士たちを蹂躙していく。
「くっ……!」
「なんて強さだ……!」
「バケモノか!」
と兵士たちが恐れおののく。
彼らを殴り飛ばしながら、俺は自身の成長を実感していた。
(以前より、自分の動きが軽くなってるな)
おそらく魔族を倒しまくったからだろう。
特にローゴスを倒したことで、レベルが一気にあがった感がある。
(俺自身のレベルが上がるのは、とても良い。サイコキネシスばかりに頼るのではなく、総合的に強くなるのが理想だからな)
と俺は思いながら、兵士たちを殺していく。
この兵士どもを殺し尽くしたら、また一段とレベルが上がるだろう。
ありがたく経験値を獲得させてもらおう。