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第6章209話:刺客との戦闘


「総合闘技大会では隠していた力だ」


と俺は静かに言った。


「この力は攻守両面において万能。普通の暗殺者が考えつく程度の攻撃では、俺には傷一つ与えられん」


「ぬかせ」


暗殺者たちは俺のサイコキネシスにたじろぎながらも、なおも攻撃を仕掛けてきた。


彼らは忍び足で俺に近づき、隙を狙って袖から毒針どくばりを放つ。


直線的な軌道ではなく、縦横無尽じゅうおうむじんの曲線を描きながら飛んでくる毒針。


その毒針を放ちながら、二方向にほうこうからアサシンが短剣と鎖鎌くさりがまで斬りかかってくる。


「ふっ!!」


俺はサイコキネシスによって毒針を吹き飛ばし――――


同時に念力格闘術で、2人のアサシンを素早く蹴り飛ばした。


「がっ!?」


「ぐはっ!?」


撃沈する2人のアサシン。


「どうした。もっとマシな攻撃はないのか?」


俺は挑発するように言った。


リーダーは仲間に合図を送り、新たな作戦に出た。


暗殺者たちは木々や岩のかげに身を隠し、一斉に小さな瓶を投げつけてきた。


瓶は地面に落ちると砕け、黄緑色きみどりいろの液体が漏れ出した。


その液体から猛毒のガスが発生し、俺の周囲を包み込む。


「この毒は強力だ。呼吸するだけで内臓が溶ける」


リーダーはせせら笑う。


しかし俺はサイコキネシスで自分の周囲に空気の壁を作り、毒ガスを寄せ付けなかった。


俺は落ち着いた様子で、毒ガスの中に立っていた。


「残念だが、これも通用しないな」


俺はサイコキネシスを使って毒ガスを集め、暗殺者たちがいる方向へと送り返した。


ガスは彼らの隠れ場所に流れ込み、悲鳴を発生させる。


何人かの暗殺者がせき込みながら姿をあらわし、もがき苦しんだ。


リーダーは怒りと恐怖を抑えきれず、つぶやいた。


「なんだと……」


「そろそろ終わりにしよう」


俺は前進し始めた。


サイコキネシスを広範囲に展開し、周囲に潜む暗殺者たちを感知した。


次々と彼らの身体を空中に持ち上げ、まるで人形のごとく操る。


暗殺者たちは空中でもがき、恐怖に満ちた声を上げた。


俺はサイコキネシスの力を強め、暗殺者たちの身体を締め上げた。


暗殺者たちは苦悶の声を上げ、息が詰まっていく。


一人、また一人と意識を失い、やがて動きが止まった。


俺は彼らの身体を地面に落とす。


リーダーだけが最後まで抵抗していた。


俺は彼に近づき、顔を見つめた。


「お前を雇ったのは誰だ?」


リーダーは苦しみながらも黙っていた。


俺はサイコキネシスの力を強め、男の首を締め上げた。


「ぐっ……」


「言わなくても調べる方法はある。言えば、少しは楽に死なせてやる」


リーダーの目が恐怖に見開かれ、ついに口を開いた。


「ヴァ、ヴァルディン伯爵……が……中心、だ……」


「ほう、例の老騎士か」


俺は冷笑した。


「他には?」


「それだけだ……俺が、知っているのは……」


「そうか」


俺はあいづちを打った。


次の瞬間、サイコキネシスの力が暗殺者の肉体を引き裂いた。


血液が飛び散り、俺の周囲に静寂が戻る。


俺は馬に戻り、ふたたび山道を進み始めるのだった。







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