表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

13/216

第1章13話:攻防

バトルアックスを振りかぶった状態で制止する姿に、青髪の男が催促さいそくした。


「おいゴルドル! なにしてんだ! さっさと斬り殺せ!」


いまわかったことだが、赤髪の男はゴルドルという名前らしい。


明日には忘れてそうな名前だ。


「さて……」


俺はバトルアックスを奪うのも、壊すのも、自由である。


このまま破壊してやろう……と思ったが。


寸前すんぜんで、俺は考え直した。


サイコキネシスを使い、バトルアックスをゴルドルから奪い取る。


「ぬぁっ!?」


そのまま俺はサイコキネシスで、バトルアックスを遠くに放り投げた。


俺はつぶやく。


「武器は壊さないでおこうか。お前たちを殺したあとで、回収しなくてはならんからな」


こいつらの武具は、なかなか高値たかねで売れそうだ。


破壊するのではなく、無傷むきずで回収したい。


そんな俺の言葉に、ゴルドルが激怒げきどする。


「ナメるなッ!! テメエごときに、俺らが殺されるわけねえだろ!!」


俺は肩をすくめて、言った。


「あっさり武器を奪われておいて、なにをいきがってる? 威勢いせいがいいのは口だけか?」


「なん……だとッ!!!」


ゴルドルは、激しい怒りで顔をにした。


……と。


そのときだった。


「……!」


青髪の男が、背中に背負っていた弓を手に、矢を構えた。


こちらを目がけて放ってくる。


ただの矢ではない。


魔力を込めた矢だ。


だが……


もちろん俺はサイコキネシスで対処する。


サイコキネシスによって、ゴルドルを操り、矢の射線しゃせんへと移動させた。


「なっ!?」


青髪の男が驚愕きょうがくする。


次の瞬間。


ゴルドルの背中に矢が突き刺さった。


「ぐ、あああああああああ!!?」


ゴルドルが絶叫ぜっきょうを上げる。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ