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非日常世界へようこそ  作者: 紫音
第三閉
45/45

「時代」

暗闇の中誰かが歩いていた。

「あら?こんなところで会うなんて、ついてないわねぇ。」

「おい!エポカ!!早くこの状況をどうにかしろや!!!」

「んー。してあげたいのは、山々なんだけどね。完全に操れてないからねぇー。無理としか・・・」

エポカが頬をぽりぽりとかく。

「ぐっ。。ぐわぁ!!我はぁ!!!」

ライメイが頭を抱える。

「おっと!」

カランと音を立てて、ライメイの手からコンボウが落ちる。

「あらあら。」

ヒョイとエポカがコンボウを拾い上げる。

「でもね。今の目的はあなたの方じゃないの。」

コンボウを見つめながら話す。

「どう言うことだ?」

「ふふっ。アイツの首元にあるもの・・・わかるかしら?」

「うずくまってるんだからわかるわけねぇだろ。」

うずくまるライメイの近くにコンボウを寄せた。

「あら?そうね。」

エポカがすっとんきょうな声を出す。

「アイツの首元には、ネックレス型の闇のアイテムがあります。それにより、一時的に我を忘れているという状態です。」

エポカが言葉を続ける。

「操ってるというわけでは、ないのか?・・・あと、なんで説明口調なんだよ。」

コンボウがエポカに質問した。

「ええ。そうなるわ、あの首元の闇のネックレスが破壊されれば、アナタは一時的に会話ができなくなり、ライメイも正気を取り戻すわ。」

エポカが説明した。

「・・・・・なぜ、そんなめんどくさいことをしてるんだ?」

「それは、ライメイには一度正気に戻って、やってもらいたいことがあるからね。」

エポカがニヤリと笑う。

「・・・やってもらいたこと?」

「ええ。とっても需要な事をね。」

エポカとコンボウの視線の先では、ライメイが頭を抱えて、のたうち回っていた。

「・・・ところで、ここはどこだ?」

「あぁ。ここ、ここはーーー。」

2人の姿が暗闇に消えていく。



山上の家ー。

「だぁーー!!暇だぁーー!!!」

紫電がソファから立ち上がり叫んだ。

「・・・元気ですねぇ。」

シールズがつぶやいた。

「休むだけってのも・・・疲れるのね。」

アリスがソファの上で寝返り答える。

「アリス、スマホはもってねぇのか?」

ローンがアリスに目をやり聞く。

「スマホねぇ。持ってたはずなんだけど・・・。本当どこにいったんだが。」

アリスがソファから起き上がり頭をかきながら答えた。

「スマホとは?」

梨杏がアリスとローンの会話を聞いて首を傾げた。

「スマホというのは、スマートフォンの略称のことでして、電話やメールなどを使って相手に連絡を取ることができたり、SNSとうのを利用すれば、世界中の人からの情報など様々ものを見ることができる便利なものです。」

須藤が梨杏の近くに座り、スマホを見せて答えた。

「そんな、便利なものがあるのですね。私の世界には、なかったですよ。」

梨杏が目をキラキラさせながらスマホを見た。

「・・・そういえば、私たち3人とも文化も世界も違うんだったっけ?」

アリス、ローン、梨杏がそれぞれ顔を見合わせる。

「魔女の仮説が正しければ、そうなるな。」

ニカルが呟く。

「数日間も休んでりゃ体が鈍ってじゃねぇ。今後何かの役に立つかもしれねぇから、色々と話しておくのも必要かもな。」

紫電がソファに座った。

「話すことってあるか?」

ローンが首をかしげる。

「大きくはないと思うけど・・・」

梨杏が腕を組み考え込む。

「面白そうではあるけど。」

「・・・何もしないで、寝転んでいるよりはマシだろう。」

ニカルが呟く。

「・・・そうですね。何も無いよりは、確かにいい気分転換になるかもしれませんね。」

シールズが、「パン」と手をたたき、ソファに座った。

沈黙の時間が流れる。

「そこまでいうなら・・・さっきのスマホの話の続きかな?」

アリスがローンと梨杏の顔を伺いながら口を開く。

「私の世界では、すまほというものはなく、連絡手段は全て手紙もしくは、伝書鳩という鳩を使う手段でしたね。」

梨杏が話を始める。

「ハト?それってちゃんと相手に届くのですか?」

シールズが梨杏に聞いた。

「ハトは、小さな連絡手段としてつかってましたね。小さいメモ用紙に言伝を書きまして、ハトの足元にまくんです。そしたら鳩を飛ばすのです。・・・確かにお相手様に届かないこともありますね。」

梨杏がシュンと下を向く。

「私の世界は、スマホもちゃんとあるし色々と情報を取る手段はたくさんあるね。遊べる場所公共の場所もたくさんあるし、いい世界?って言えるのかしら・・・」

梨杏を元気付けるようにアリスが陽気に話した。

「んじゃ、オレの世界は未来扱いされるのかな?」

「「未来?」」

アリスと梨杏が同時に声を出す。

「あぁ。相手との連絡手段は、スマホの他にホログラムを利用して、目の前にいるように会話ができるようになってるんだ。」

ペラペラとローンがしゃべる。

「すごいな・・・。」

ボソッとニカルがしゃべる。

「移動もなんかカプセルみたいな物に入って行き先を選べば直ぐに移動できる。・・・って感じだな。」

「皆さん違うのですね。」

シールズが頷きながら反応する。

「・・・そういえば、闇のアイテムでも周りの景色とかは見えてるの?」

アリスが机の上にあるニカルに聞いた。

「私は、杖から人型に変身?変形?できるから確認は目で見てできるけど・・・。」

魔女が言葉を選びながら話す。

「・・・我のことを気にしておるのか?・・・そんな些細なことを気にするな。お主の想像通り、我は外の景色などみることができぬ。持ち主の発言、周辺の景色、雰囲気などのもので察するしかないわ。」

ニカルがため息?混じりに答える。

「オレは、最初から持ち主がローンだったが、ニカルは何人目なんなんだ?」

「・・・正確には覚えておらんが、小娘で3人か4人目になると思うが。・・・なぜそんなことを聞くのだ?」

「いやー。何人も持ち主が変わってりゃそれごとに世界も違うから聞きたいなーって思ってな。」

コインの魔人とニカルが交互に話をする。

「小娘には、前に一度軽く話したことがあったな。」

アリスが頷く。

「確かあの時は、力とか能力がうんぬんかんぬん・・・みたいな。」

「そんなざっくりとした説明されたのね。」

魔女がため息混じりに口を開いた。

「必要以外な情報を話すことはないと思っていたのだ。」

ニカルが魔女の疑問に答える。

「それじゃ。貴方が本来の姿?に慣れていなのは?」

須藤がニカルに質問をした。

「・・・それに関しては、我が覚えていないというよりも、何か大切な記憶を失っているという考えが起こっていると思われる。」

「記憶を失ってる?」

須藤が首を傾げた。

「あぁ。・・・明確なことは、いえないのだが・・・我の本来の武器はレイピアでも槍のような武器でもない・・・ハズなのだ。」

言葉を詰まらせながらニカルが話を続ける。

「そういえば、あの時・・・思い出したとか言ってた・・・」

アリスが思い出したように話に割り込んだ。

「あぁ。あの時のことだ。確かに思い出したことだ、なぜか不意に突然な・・・」

「そんなことあるとは、思えないんだけど・・・実際におこってるからねぇ。」

魔女が腕を組み考え込む。

「・・・だからこそ。我の本来の姿、武器はこれでは無いと感じているのだ。」

「自分の形がわからない・・・確証が持てないと。」

須藤が呟いた。

「・・・・・」

重い沈黙が流れた。


「ピコン。」須藤のスマホにメールが入った。

「あれ?メールが・・・」

須藤がポケットからスマホを取り出しメールを確認する。

「あっ!先輩からです。」

どうやらメールは山上からだったようだ。

「内容は?」

紫電が体を起こし須藤に聞いた。

「えーっと。内容は・・・「有力かはわからないけど、情報が入ったわ。救済とはどうかわからないけど、この場所に向かって欲しいの・・・危険な事になるのは承知だけど、気をつけて、いってらっしゃい。」とのことです。」

須藤がメールの内容を声に出し読んだ。

「場所?」

魔女が首を傾げた。

「はい。メールには、その場所のリンクが貼ってありますね。」

須藤がメールを見て答えた。

「・・・この場所は一体どこでしょうか?」

須藤が首を傾げた。

「身に覚えがないのか?」

紫電が聞いた。

「アリスさん。この場所に覚えはありますか?」

須藤がスマホの画面をアリスに見せた。

「・・・あれ?この街にこんな場所ありましたっけ?」

スマホの画面を見て首をかしげる。

「この世界・・・いや核か、どちらでも良いが、・・・その2人がわからないということは・・・」

ニカルが言葉を詰まらせる。

「罠かもしれませんが・・・向かいますか?」

喉を鳴らし、須藤の視線がそれぞれに向かう。

「当たりメェだ!!何のためにこんな思いまでして、ここに立ってるんだ。」

紫電が声を張り上げ立ち上がる。

「ライメイさんを何としてでも助けないと。」

それぞれが頷く。

「・・・わかりました。それでは行きましょう。」



「さぁ。待ってるわよ。抗い者たちさん。」

暗闇の中エポカが微笑む。

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