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非日常世界へようこそ  作者: 紫音
第一閉
21/28

「不完全なピース」

「僕は僕自身が嫌いだーーー。」

季節は移り変わりの気候。夏に向けて日差しも強くなら始めてきた。

「あっつ。」

小声で囁く。男性。足取り重くトボトボと歩いていたー。

「よぉ!クルド!」

クルドと、呼ばれて後ろから背中を叩かれた。

「一ノいちのせ急にびっくりするだろ。」

「わりぃ。わりィって!。」

髪がロングで白のローブを着用しており、ズボンは黒のジーンズを履いている少年。井山いやま とおる。そんな井山の後ろから声をかけてきた、上下白の着物のような服装をしている少年。一ノいちのせ 紫龍しりゅう少年。2人は小学校からの幼馴染らしい。なぜか、一ノ瀬は井山のことをクルドと呼んでいる。理由は特にないらしいが・・・。


(・・・私にも幼馴染がいなような・・・)

アリスが2人の光景をみて、なにか考え込んでいた。


「今日どこかいく予定だったのか?」

一ノ瀬が井山に聞いた。

「今日は何もない日なんだ。1人で暮らしているからアパートにいても暇だからな、どこか遊びに行こうと思ってたんだが・・・」

井山が言葉を詰まらせる。

「?」

一ノ瀬が首を傾げる。

「暑すぎてもう何もする気が起きない・・・。」

額に浮かぶ汗を拭いながら応える。

「あーね。お前暑さ苦手だもんなぁ。」

一ノ瀬が、納得したように頷く。

「そんなお前はどうしたんだよ。」

「ん?俺は、近くでやる剣道の大会の見学にいくんだよ。」

スマホで、スクショした画面を見せながら説明をしてきた。見せられた画面には「第3回剣道全国大会」とデカデカと書かれていた。

「・・・」

画面を見て視線を逸らした。

「一緒にくるか?」

井山の顔を一ノ瀬が覗き込むように見てきた。

「遠慮しておく。」

一ノ瀬に軽く応え足速にその場をさって行った。

「おうじゃぁな!」

井山に手を振って解散した。


アリス視点ー。

(あの男性が本当に出会うの?)

身体が透明のまま、空中にフワフワ浮きながら2人の男性の様子を見ていた。

(あれ?ニカルどこにいるの?)

先程までしていた。ニカルの声が聞こえなくなっていた。

(とりあえず、あの男性について行けばいいのかな?)

キョロキョロと周りを見回してみたが声が聞こえてこなかった。

(すまぬな。小娘ー。我が記憶の為ー。干渉できなくなってしまうのだー。)

ニカルの声がしたー。

(町外れにいるの?)

フワリと浮き町外れに移動したー。



ニカル視点ー。

町外れー。大きな岩の上にビリビリの音を立てながら3人の人物が現れた。

(ここから声がしたような?)

アリスが町外れへと移動した。

(あれって!)

アリスの視線の先にはー。

「うっ!ハァ、ハァ、ハァ・・・頭が割れるようにいてぇ。」

頭を抑えながらうずくまる少年。

(あれって。あの旗の少年?)

「大丈夫なの?こいつ・・・不安でしかないんだけど・・・」

少年を見ながら旗をもっている女性が話した。

(・・・女性?黒い霧に覆われてて旗と声しかわかんない。)

「一応。大丈夫だと思うんだけど。うーん。まだ彼の方のデータとの適合ができてないみたいね。」

もう1人の女性が考え込みながら応える。

(あれは、エポカ?この世界もあの3人によって?)

アリスが考えを巡らせる。

(でもあの3人とニカルどういう関係があるの?)

「・・・はぁ。まぁいいわ。コレを試すにはいい機会ね。」

影の女性が手に何か持っていた。

(・・・!あれって!!)

アリスの視線の先にはシャープペンシルがあった。

(・・・小娘。お主はあの小童についてつけ。いずれ落ち合う。)

(わかった・・・)

ニカルの声を聞き町の方へと移動を始めた。



「・・・この核もダメなのか・・・」

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