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非日常世界へようこそ  作者: 紫音
第一閉
10/37

「盾を持った少女」

あれから4人で話をした。それぞれの記憶ー。闇のアイテムの力ー。この世界での目的ー。

色々話し合った。

「どうやら、全員完全に回復できたようね?」

魔女が4人の容態を見ながら確認する。色々と話してて、ライメイがあいつらからピースと呼ばれていることがわかった。詳しくわからないが、あいつらにとってはライメイを必要としているということだろう。他にもピースがあることがわからないが、ライメイが必要以上また襲われることが確実だろう。

「これからどうする?」

「ここにいても、あの少年は一度ここを知っている・・・いつか襲撃に来てもおかしくはないだろう。」

「かといって、無闇に行動して見つかってもやっかいよね。」

「移動するにしても安全な場所じゃなきゃとても拠点にはできないし・・・」

全員が頭を悩ませる。考えでは分かっていても、どの行動をとったとしても「危険」を伴うことになってしまう。つまりどこにいてもあいつらから逃げる術を考えて行動しなければならない。

「そういえば、話しは変わるんだけどよ。アリスと梨杏は図書館でなにか情報はわかったか?」

ローンが腕を組みながら聞いてきた。

「うーん。」

アリスが首をかしげる。

「・・・余り、大きな成果はなかったのだけど・・・。」

梨杏が申し訳なさそうに答える。

「あっ!そうだ一回行きたい場所があるの。いいかな?」

「ほかに情報もないし、いんじゃないかしら?」

「おう、俺もいいぞ!」

梨杏とローンが賛成する。

「ライメイ。あなたもいい?」

梨杏がライメイに問いかける。

「我は、皆の行動に従うまでだ。」

力強く頷いた。

「なら、決まりだな。」

「そうね。それで、どんな場所なの?」

「えーっとね。行きたい場所っていうより、戻って確認したいっていう・・・」



4人はアリスの案内のもと目的の場所へと向かっていた。

「確かここら辺のハズ・・・なんだけど・・・」

「なんだここ?」

「見事なまでに更地ね。」

アリス達がたどり着いたのは、辺りを一面更地だった。

「こんなところにきたかったのか?」

ローンがアリスに聞く。

「懐かしいな。なぜここにきた?」

ニカルが喋り出した。

「ニカルもきたことがあるの?」

梨杏が聞く。

「・・・ここは、私の親友を失った場所・・・無我夢中で、ニカルを使って・・・私が争いに巻き込まれた場所なの。」

アリスが来た場所は、アリスが争いに巻き込まれた場所ー。剣道場があった場所だ。

「なぜ?ここに来たのだ?」

「んーとね。なんとなくかな。」

アリスが頭をぽりぽりとかきながら、話す。

「でもこの辺り一帯学校だったってことよね?それらしき建物も何もかもないのだけど。どいうことなのかしら?」

梨杏がキョロキョロしながら話す。言われてみればそうだ。確かにあの日までは、学校を含む多くの建物があった。

「そういえば・・・ここに来るまでの建物も、全部なかった・・・。」

「そんなことあるか?」

「一夜にして、建物が消えたのか?」

「余計に・・・謎が深まったな。」

4人がシーンとなった。

「何者だ?でてこい。」

「ライメイ?」

ライメイがポツリと呟く。

「うっう。」

ガレキの方から1人の人物がいることがわかった。

「っ!」

アリスがニカルを握る。

「あっあのー。すみませんでした。盗み聞きするつもりはなかったのですが・・。」

よく見ると、女性だった。ロングの銀色の髪で片目が隠れているが、目の色は水色でとても綺麗だった。服装はこの世界で見ることのない鎧?甲冑を着用していた。手には小さな盾?があった。

「あなたは?」

「えっと。」

(盾を持った女性?)



「あらら、少し遅かったわね。」

「僕としたことが、すみません。」

「いいのよ。また、人に干渉してしまったけど・・・面白いことになりそうね。」


「こんな寒いところで話もするものなんだがら、とりあえずもどろうぜ。」

ローンが提案した。

「・・・そうね。そうしましょう。

アリス、どうやらこの子には敵意はないみたいよ。とりあえずそれしまいなさい。」

アリスがニカルを胸ポケットにしまった。

「もし、敵意を向けてきたなら我が守ろう。」

ライメイがアリスの耳元で呟く。アリスが静かに頷く。

「えーっと。あったばかりで申し訳ないのだけど、場所を移しましょうか。付いてきてもらえるかしら?」

梨杏が女性に向かって話しかけた。

女性がコクコクと首を縦に振る。

「そうしたいです。人に会えなくて、どうしたらいいかわらなかったので・・・こちらとしてもありがたいです。」

4人と1人の女性は拠点に帰ることにした。




「うっはぁー!やっと来れたー!」

1人の男性が叫びながら落ちてきた。

「すまない。我の変わりに・・・」

少年が申し訳なさそうに呟く。

「きにすんなって!」

「あら?お久しぶりね。」

「おおー!エ  。久しぶりだなぁ!」

「・・・久しぶりと言いたいところだけど。あなた、武器は?」

「それが聞いてくれよ。」

「「盗まれたぁ?」」

「そうなんだよなぁ。」

「どんな人物なの?」

「あまりよくおぼえていないんだが、青い瞳をしてることしか記憶ないんだが。」

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