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エピローグ
今から何億年も前
宇宙にはいくつもの世界が存在していた。
海一面に覆われた世界、木々が生い茂る世界、生物が存在しない世界、子供が存在しない世界。
人々はそれが普通だと思い込んでいた。
しかしそれは一の扉が現れたことにより終わりを迎えた。
「救済」
扉からでてきたモノはそう呟いた。その瞬間いくつもの世界が終わりを迎えた。
人々の生活は一瞬にして終わりを迎えた。別れも伝える暇も無く一瞬で。
「否、この世界を作り替える。いや救済せねば、」
崩れつく世界を高らかに笑いながら呟く怪物。
人々はそれをただ観ていることしか出来なかった。
それは永くあまりにも短い時間が経った。
暫くすると崩壊したはずの世界が形色を変えていくつも出来上がっていった。
崩壊したはずの世界で人々は「なんで生きてるんだ?オレたちは?確かに死んだはずじゃ」
この時勘のいい人間は気づいた怪物の「救済」の意味が。