表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
いずれ最強伝説  作者: piccle
87/114

謎の秘密

「へー、これがこの国の<転移門>か」

「王国のとは見た目が違うよね」

「そうだな」


 前と同様、木に触れると中には大きな空間が広がっており、中心には地下へと続く長い螺旋階段があった

 その螺旋階段を全て降ったところには、この国にふさわしいような、木や蔓などの植物と一体化した(魔法言語は一切侵食していない)<転移門>があった


 うん、いいデザイン。これだけ自然と一体化してる作品は今まで見たことがない。できることなら俺のものにしたい


「別にかまわないぞ?」

「…は?今なんて」

「ん?私は別にかまわないぞって」

「そう、それだ」


 俺は今、思った事を口に出していたか?


「お嬢、何がかまわないんだ?」

「ん?クロスが言っていたではないか。この<転移門>が欲しいと」

「そうなのですか?ワシは聞こえませんでしたが」

「それによ、お嬢、<転移門>は国の財産だからあげられないだろ」

「それもそうだな。すまない、クロス。さっきのはやっぱりなしで」

「いや、別にいいけど」


 二人には俺の思ったことが聞こえてないってことは、俺は喋ってないんだよな?いや、もしかしたら本当に口にだしていたのかもしれない


「ダイア、俺口に出してたか?」

「いや、口にはだしてないよ」

「そうか」


 それじゃあユーシアにだけ聞こえていたってことか。なんだ、なにかそういう能力でも持ってるのか?


「それよりもクロス、はやく謎の秘密を教えてくれ。別のことを話していたせいで結局聞けなかったではないか」

「…いや、それ俺のせいじゃないだろ。まぁ、ここまで来たし、仮説を話しながら調査するか」


 そういいながら俺は<転移門>の元まで行き、<転移門>の周囲をゆっくりとまわりながら魔法言語を注意深く、一つ一つの文字をしっかりと調べる


「まず俺の考えだと、この<転移門>には、ここに転移させることができる者の条件がある」

「はじめて聞く話だな。知ってるか?爺さん」

「いえ、ワシも知りませぬな」

「ベニザクラはともかく最高齢のビライトが知らないのか。まぁ、いい。まだ仮説の段階だしな。なぜ俺がそう考えるかというとな、俺が街の外に転移させられて、ダイアたちがちゃんとここに転移できたこと、そして、俺たち以外の冒険者が王都の<転移門>を使ったのにここにきていないということだ」

「言いたいことは分かるけど、それならなんで私たちは問題なくここにこれたの?」

「さあね。それが分からないから今調べてるんだけど、まぁ、見つけるのに時間がかかりそうだからもう一つの仮説について話そう」

「もう一つの仮説?」

「ああ。転移に失敗した冒険者たちはどこに行ってしまったのか。その仮説だ」

「え!もうそこまで分かったの?」

「まず転移に失敗した冒険者たちだが、彼らは総じてこの街の外へと転移させられたと俺は考えている」

「ふーん、なんで?」

「まぁ、ここは俺が街の外に転移させられたからだな。<転移門>の条件を満たせなかった者は<転移門>の力で街の外に転移させられる。これに例外はない。この<転移門>は完璧だ。だとするとだ、ここで新たな疑問が生じる。街の外に転移させられたものはどこに行ったのか?…答えよう。街の外に転移させられたものはみな、自らの足でこの大地から離れていった。それが、派遣された冒険者が皆失踪してしまったという、今回の奇妙な出来事の答えだ」

「な、どういうことだクロス。俺にはクロスの言ってることが分からないぜ。なぁ、みんなはクロスの言ってることが分かったか?」

「結界なんでしょ?」

「なに?」

「正解だ」

「なんだと?!結界?結界だと?どうしてここで結界が関係してくるんだ」

「結界は、この街だけでなく、この国全体、この国が存在する森のすべてを覆っている、そう言ったなベニザクラ」

「ああ、確かにそういったが」

「例えばだ、例えばの話なんだが、この結界の効果、お前なら書き換えることができるか?」

「分からない、やろうとしたことがないからな。だが、おそらくだが、俺が、精霊様に頼み込めば結界の効果を変えることぐらいはできると思うが、それがなんだって……!まさか、クロス、お前」

「エルフの中に裏切者がいる。そう言いたいのか?クロス」

「まぁ、そこは好きに考えていいよ。だれがやったかなんてまだ誰にも分からない。もしかしたらエルフ以外に結界や<転移門>を改変できる者がいるかもしれないからな。ただ、俺の考えは間違ってないみたいだな。ここを見てくれ」


 そう言いながら俺はある魔法言語を指さす


「…クロス、ここにはなんて書いてあるの?」

「ああ、ここにはな」

「ちょ、ちょっと待ってくだされクロス殿。クロス殿はこの魔法言語は読めるのですか?」


 そう言いながらビライトがクロスに詰め寄ってくる


「…読める。それがどうかしたのか?」

「な、なんと、魔法言語を読めるものがまた」

「また?」

「い、いえ、以前に一人、魔法言語を読める人間にあったことがありまして。もちろんワシは読めませんぞ」

「…そうか。まぁ、いい。それよりもだ、問題なのはここに書いてある文字の意味だ。ここには、希望の力を持ちし者、と書いてある。直接的だな。つまりこの門は希望の力を持った者以外は許可しないということだ。希望を持った者以外はここから別の場所へと転移させられるということだ。だが、ここで疑問なのはどうしてマリカとアッシュが問題なく転移できたのかだが、まぁ、そこは転移門の中に希望の力を持った者が一人でもいればいいと仮定できる。さて、ここで一つ聞きたいことがあるんだが、ビライト、この門は今まで使ってきた中で、今回みたいに<転移門>によって街の外に転移させられたことなんてあるのか?」

「い、いえ、ワシの記憶ではそんなことはないですが」

「なら、決まりだな。この<転移門>は魔法言語を読むことができる者によって効果が改変された。そして、結界。それにはおそらく、希望の力を持ちし者、以外が道に迷い、森の外へと歩いていくようにしむけるような効果でもあるんだろう。ユーシア、俺とユーシアたちがあった場所から森の外まではどれくらいの日数がかかる?」

「そうだな。だいたい二か月から三か月ほどだな」

「そうか、ならこれから俺たち以外の冒険者が助けに来るとは考えない方がいいな」

「?探し出してここまで連れてくればいいんじゃない?」

「それがそうも行かない。この<転移門>、どうやら転移させる場所は完全にランダムらしくてな、探し出すなんて手間をかけてる余裕はない。さて、俺達がやるべきことは決まった」

「そうだね。まずはこのことをギルド長に報告して」

「違うぜダイア。それは違う」

「?違うの?」

「確かにそれも大事だが、それ以上にやるべきことがある」

「先に調査をするの?今から?」

「それも違う。それに、調査状況を俺たちは知らない。まずは調査状況の資料を見せてもらわないとな」

「なら、なんなの?私たちがやるべきことって」

「そんなの決まってるだろ?


 内通者と誘拐犯を見つけ出してぶっ殺す!


 ただそれだけだ」





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ