水の都ウィンディーネ4
「まぁ、正確にいやここから近くの村が俺の地元なんだけどよ。って、そんな話をしてる場合じゃねぇ!」
「自分で話を脱線させてたよな」
「俺はお前たちにこの依頼を手伝ってほしいって言おうと思ってたんだ」
「手伝い?」
仮にも勇者の男が俺たちに手伝い?
「そんなヤバいのか」
「それもあるが、まぁ、俺たちは4人でパーティーなんだ。あの3人がいないと本来の力は出せねぇ」
「おお、」
なんかいいな、そういうの。本当のパーティーって感じがする
「それで、どうだ?手伝ってくれるか?」
「うーん、」
どうしようか。コイツにはダイアが強くなる手助けになってもらった、っていうカリがある。でもなぁ、俺たち冒険者業を休んで休暇って事で来てるしな。そうだな
「アッシュしだいで」
どっちを選んでもいい時は、誰かに委ねるのが悩まなくていいし、とにかく楽だ
「遺跡調査ですか?」
「そうだ。受けてくれるか?」
「いや、無理ですよ」
ガイアの依頼を、アッシュは即答で断る
へー
「意外だな、アッシュ。ちょっとは悩むかと思ってた」
「だってクロスさん。私たち冒険者業を休んでこっちまできてるんですよ」
「え!そうだったのか?」
「そうだぞ。それで何か問題があるのか?」
「わたし武器持ってきてません」
「ああー」
それは考えてなかった
「あー、そりゃたしかに無理だ」
「そこをどうにかなりませんか?高価な武器であろうとも言ってくだされば私たちが用意しますので」
話を聞いてた受付嬢がそう言ってくるが
「シリアさん、さすがにそれは無理だぜ。武器ってのは冒険者にとってとても大事なもんなんだ。人によっちゃ武器なんてどれでもいいっていうが、それは同じ武器をずっと使わない人間のいうことだ。俺たちは同じ武器を手入れして大事に扱う。それこそ、武器が手に馴染んで感覚と一体化するぐらいにな。急に違う武器を使えば当然感覚は狂うし、それが原因で命を落とすことも起こりうる」
「そうですか」
「あぁ、例えクロスたちが了承しても俺は止めるぜ。…そういや、ダイアたちはオッケーしてくれたみたいだが、武器を持ってきてるのか?」
「持ってないよ」
「まぁ、生物なら私がいればいいだろうし」
「最悪クロスが魔法で消せばいいだけだから」
「まぁ、この街ごと消し飛ばしていいなら」
「言い訳ねぇだろ。なんだ、まともなのはアッシュちゃんだけなのか」
「おいちょっと待て、二人は分かるが俺は」
「「おかしいのはクロスだけだよ!」」
「なんでだよ!」




