水の都ウィンディーネ
水の都ウィンディーネの噴水のある広場にて
「……」
「……」
二人の男が無言で向き合っていた
「……」
「……」
二人とも無言、お互いに口を開こうとしない
その沈黙はいつまでも続くかのように思えたが、
「お前ここでなにしてんの?ここがお前の次の標的なのか?」
その沈黙に耐えきれなくなった男がそうもう一人の男に問いかけた
それに対する男の返答は
「…ここ、俺の地元なんだが」
「なぁっんでだよ!」
なんの因果か。二人の男は再び巡り合うのだった
「へぇ〜ここが水の都ウィンディーネか〜。噂通りの綺麗な街だね」
「ダイアさん見てください!街の中を船が通ってますよ!」
「わっ!本当だ!すごーい!マリカちゃん、見てみて、アレ!」
「え?わー!すごーい!船が街中をはしってる!」
「…」
この世界でもっとも美しいとされる都市、ウィンディーネ。その街の外観の美しさ、そして、クロスたちが暮らしてきた王都とは明らかに違う街の様相
見る光景のどれもが美しく、また、珍しいためいつにもなくはしゃぐダイアたち、そしてそのテンションに一人ついていけないクロスの4人は予め決めておいた宿に荷物を預けるとすぐさま街に繰り出していたのだった
「それじゃあ今からどこ行く?」
そうダイアが切り出した
普通だったら(俺の感覚的に)旅行とは行く場所とか全部決めて行くものだと思うが、実はこの旅行、ノープランで行われたものなのだ。クロスが全員を誘ったところ、ダイアに
それじゃあ明日から行こうよ
と言われ、それに他の二人も賛同したのだ。流石にそこで別の日にしようと言い出すことはクロスには出来ず、結局翌日から出発したのだが、
数時間しか調べる時間がなかったからな。メジャーな観光場所は分かるけど、どう行くのがいいのか分からなかったんだよな
ここにくる途中の街でも聞いてみたけど、結局は俺が王都で調べたことぐらいしか分からなかったし
ていうか、誘った翌日行こうとか、ダイアたちフットワーク軽すぎだろ
「それじゃあクロス決めてよ」
…俺?!
「そうだね。今回のクロスが決めたことだし、まずはクロスが行きたいところに行こっか」
「…」
行きたいとこなんてねぇよ!俺、ただみんなで遠くまで遊びに行きたかっただけなんだよ。この街の評判がいいみたいだからここを提案しただけなんだよ!
…ここから近くて面白そうな場所
「冒険者ギルドと、あと、この国の主教、聖勇者教会の大聖堂がここから近いところにある。行ってみるか?」




