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いずれ最強伝説  作者: piccle
56/114

決戦前

予定あって書けてなかった

 深夜


 ガヤガヤ ガヤガヤ


 オイ野郎ども!準備はできてんだろうな!

 オウ!

 なぁ、本当にヤツは来るのか?

 これまでの傾向通りならヤツは必ず来る。それに、今回は特別なカード付きだからな



 王都の中で最も大きい屋敷、宰相が住む屋敷の庭には、一部を除くプラチナランク以上の冒険者が集められていた

 その誰もがいつでも戦闘できる格好をしており、

 当然、その中には



「ん〜、やっぱり夜は涼しくていいねー」

「そうだな。俺たち基本的に昼間しか活動しないから、夜は余計に涼しく感じるな」


 クロスたちの姿もあった



 粛清騎士による粛清が開始してから二週間、王都にいた貴族、総勢48名が粛清された

 これは、以前までの粛清に比べて素早く、そして徹底的に行われた

 当然、王都から逃亡し生きながらえようとした貴族もいたようだが、その全てが殺された

 街中に居れば確実に粛清される、だが、たとえ誰にも話さず一人だけで突発的に逃亡しようともその逃走経路で待ち伏せされて殺される

 そして、今回の粛清、以前とは決定的な違いがあった。それは、


 粛清騎士がメディアを利用した、と言う点だ


 ある日突然、ある紙が街中にばら撒かれた

 そのある紙とは驚くことに、粛清騎士が予定している粛清者のリストだった

 粛清対象者の名前の隣には粛清されるまでの期限が

 一週間以内

 という風に皆書かれており、宰相のところだけ


 締め


 と、書かれていた

 初めのうちは誰もが悪戯だと考えていたが、そのリスト通りに粛清されていくのを新聞を通して知ることで、そのリストが本物であること、そして国の騎士の全ての力を集結させようとも粛清騎士には勝てないことが国中に知れ渡った

 そしてついには、残すは宰相だけとなってしまった


 ここで再び、紙がばら撒かれた。そこには宰相を粛清しに行く日時と、どこへ逃げようとも確実に粛清すると言うこと、そして持てる力の全てで抗うといい。そのための準備期間だ、ということが記されていた


 当然、街中はお祭り騒ぎになった。それはまるで革命が起こる前夜のような盛り上がりを見せており、これを無視することは貴族たちもできなかった。なんと、国も全勢力を挙げて宰相を守護し、粛清騎士の狂行をここで終わらせると国王が民衆の前で直々に宣言したのだ

 つまりは、国王が自国の騎士達では粛清騎士には勝てないことを認め、冒険者まで動員することを国民の前で宣言したのだ


 そのおかげで俺たちは今ここにいることができてるし、そのせいで国中に注目されることになったとも言える


 さて、コイツらは戦力として当てになるのか?


 そんなことを考えながらクロスは周囲を見渡した

 今ここには、良く見知った冒険者たちと王国が誇るすべての騎士団が集結していた

 総数で言えば1000人を超えているだろう。よくこんなに集めたものだと言えるし、この大人数が集まってもまだ広さに余裕がある宰相の庭には驚かされるものだが、


「う〜ん、ダメだなこりゃ」


 周囲を見渡してクロスは一言そう呟いた


「こら、クロス。そんな事言っちゃダメだよ」


 そんな俺の独り言に反応した人がいた


「アメリアさん」

「やっ、調子はどう?」


 アメリアさんだった


「絶好調ですよ」

「そっかあ、それは良かった!クロスの実力なら今日は絶対活躍できるだろうし、期待してるよ」


 そう言いながら笑顔を向けてくるアメリアとは対照的に、クロスは微妙そうな顔をする


「そう言ってもらえるのは嬉しいんですけど、俺、今回何もできませんよ?」

「?どうして?」


 俺がそう言うと、アメリアは不思議そうな顔をする


 どうしてって言われてもな〜


「ここにいる大半の奴らが弱すぎてあまり強い魔法を使えないんですよ」


 俺のその言葉にアメリアは一瞬固まるが、すぐに戻ると


「…参考までに聞きたいんだけど、クロスが全力で魔法を使ったらどうなる?」


 何を思ったか、こんな事を訊いてきた


 全力でか。正直、そんなことをすればここの人間どころか王都にいる人間全員が死ぬことになるが、そうだな、ここにいる人間で考えると


「ここにいる人間の9割が死にますね」

「9割!?そっか、そっか…私は?」

「死にはしませんけど、重症は避けられませんよ」

「私でも重症は確定なんだ。それじゃあ強い魔法は使えないね」

「そうですよ、それにアメリアさんにキズをつけたくありませんし」

「ハハ、キズなんて今さらだよ。もう数えきれないくらいあるし、肌なんてもうボロボロだよ」

「何言ってるんですか。キズなんてほとんど見えないし、それに肌もこんなに綺麗じゃないですか」

「え、」


 そう言いながらアメリアの顔に手を触れようとした時、


 ゾクッ


 俺は背筋が凍るほどの、おぞましい殺気を感知した


 誰だ?!


 そう思いなが殺気を感じた方を向くと、ちょうどコッチを向いていたダイアと目が合った

 俺と目が合うとダイアは俺に対してにこりと笑いかけ、手を振りながら近づいてくる。当然、おれもそれに応えて手を振るが


 え?ダイア?今のダイア?…んなわけないよな。今のはなんだったんだ


「全く、クロスはこんな時に何をやってるのかな?もうじき粛清騎士が来るんだよ?」


 あ、これ笑顔だけどオコなやつだ。なんで?俺怒らせるようなこと何かしたか?


「クロス、サポートだからって気を抜いちゃダメだよ?アメリアさんからも言ってやってくださいよ」

「え!そ、そうだね。クロス、気を抜いちゃダメだよ?」


 えー、一緒に話してたのに俺だけ注意されんのー…ん?


「あれ?アメリアさん、なんか顔赤くないですか?」

「え!?そんなことないよ!」

「いや、そんなことありますよ。さっき俺に調子どうかって聞いてきましたけど、アメリアさんこそ…」

「いやー、それにしてもクロスはサポートメインになっちゃうんだ。クロスの実力から考えるとちょっと勿体無いね。」

「まぁ、今日は勇者も来るそうじゃないですか。英雄の人たちも何人か来てるし、おれがいなくても大丈夫じゃないですか?それよりも体調は…」


 オイ!そろそろ粛清騎士が来る時間だぞ!冒険者たちはこっちに集合しろ!


 遠くからギルドマスターの声が聞こえてくる


「集合するみたいだから私行くね!」


 そう言うと、アメリアさんは走って行ってしまった


「なんなんだ?」

「さあね。それよりもさ、コレが片付いたらさ…ゴニョゴニョ」


 そう言いながら、ダイアはモジモジし出す。


「コレが片付いたら…なんて言ったんだ?良く聞こえなかったんだが」

「だから、コレが片付いたら」


 そう言いながら、ダイアの耳が徐々に真っ赤になって行くのに、俺は気づかなかった


「私と、遊びに行って欲しい」


 ん?なんだそんなことか。そういえば、確かに冒険者になってからダイアとは全然遊びに行けてないな


「いいぜ!確か新しくできたカフェがあったよな。そこ行こうぜ!」


 これを機に冒険者活動をしばらく休憩してどこか遠くまでみんなで遊びに行くのもいいかもな。まだ夏だから海とか、いいかもな


「ダイア!クロス!みんなもう集まってるよー!はやくー!」


 マリカが遠くから俺たちが集合してないのを見つけて声をかけてくる


「今行くよー!それじゃあ行こうぜ」

「うん!」




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