待機中
それから数日、俺たちは適当に依頼をこなしながら護衛依頼が出るのを待ち続けていた
気づけば俺たちは
「アンタたち大したもんだよ。まさか冒険者になって半年も経たずにダイアモンドにまでなるなんてね」
冒険者ランクがダイアモンドになっていた
俺たちは最年少でダイアモンドになったわけではないが、それでもこの速さでダイアモンドにまでなるのは異例中の異例
中には何か不正をしたんだと言う人間もいたが、それらは全部ギルド内にある訓練場で決闘をする事で(ダイアが)納得させた
俺の強さは知っていたが、ダイアの強さを知らない冒険者がほとんどで最初は舐めた態度をとっていたが、
姉さん。今日も指導お願いします
姉さん。こういう時、どう動けば
姉さん
と、こんな風に今ではみんなから慕われている
「もう、姉さんって呼ぶのはやめてよね!クロスからも何か言ってやってよ」
「いいじゃねぇか。そんだけみんなから愛されてるんだよ。な、姉さん」
「クロスまでー」
ちなみに、ダイアの強さにはアメリアさんも驚いていた。まぁ、見た目が華奢だからおれと同じ魔法メインの戦い方をすると思っていたんだろう
実際には剣が主体で魔法は補助、まさに理想的な魔法騎士のスタイルだ。
しかも、驚くことにダイアは技量もあるがそれよりも火力でゴリ押す方を得意としており、これにはほとんどの剣士が驚くことになった
最近では、俺たちはいつも集合してから少なくとも1時間はギルドの訓練場で訓練をしてからいくのだが、それに参加したいと言い出す冒険者が増えてきた
まぁ、ダイアモンドから英雄に上がるための条件として、一人につき最低一人弟子を育てるという条件があったため、ちょうどよかったのだが、
そして、俺たちに関する噂は広まっているようで、冒険者ギルドに俺たち宛の依頼書がいくつか届いていた
の、だが
「うーん、めぼしいのがないね」
そうダイアがぼそりとつぶやく
ダイアが言う通り、俺たちが受けたいような依頼書はどこにもなかった。大体が商会などの国から保護を受けられないようなところばかり
こう言っちゃ悪いが、正直これらの依頼に興味はない
俺の目的のためにも、依頼主は貴族でなくてはならない
「そう言えばクロス、私興味深い記事を見つけたんだけど」
そう言いながら、マリカが新聞を持ってくる
「これみてよ」
「ん…過去の例を超えるペースでの粛清。あぁ、なんだこの記事か」
「知ってたんだ」
「当然だろ?」
この記事に書いてある通り、今回の粛清騎士の粛清するペースは前例にないほど多い。以前通りなら1日1人、粛清対象がまとまっていたならまとめて、という風に粛清していた
だが、今回に限って言えば毎日2、3人。しかも、距離がかなりある場所でそれぞれ起こっている
粛清騎士の活動方針が変わっただけであるならば気にすることはないのだが
「もしかしてだけど、粛清騎士以外にももう一人いるのかな?」
「そういう説もあるな」
「だとしたら粛清騎士を捕らえるのが難しくなるね」
マリカのいう通りだ。もしこれに模倣犯が関わっているならば、それはつまり粛清騎士と同等の実力を持つ者が貴族を殺害して回っているということになる
どういう目的があるにせよ、事件の解決がより難しくなるだけだ
驚くことに巷では、これは喜ばしいことと見られているらしい。実際、粛清された貴族は民を苦しめ犯罪をいくつも犯している者たちだそうだ
まぁ、だからといって喜ぶのはどうかと思うが
「しばらくは今と同じ生活が続くだろうな。貴族から依頼が出されるか。それとも、その前にこの街の全ての悪人が粛清されるか」
そのリストになかったら俺の手で
「皆さーん。今日はいつもと違って採取の依頼でもしてみませんか?この依頼なんてどうです?」
そう言いながらアッシュが依頼書を持ってくる
結局この日も冒険者として依頼をこなして終わった




