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いずれ最強伝説  作者: piccle
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対 ブレードビースト 強敵の予感

 ダイアたちと別行動を開始してから数十分、ブレードビースト含め様々な魔物たちを狩り続けていた俺は


「ギャァオオオオオオオオオオオオオオオ!」

「でっけぇ」


 ()()のブレードビーストに遭遇していた


 竜型の魔物を実際に見るのは初めてだな。しかも、それがブレードビーストとはな。


「さて、どうするか」


 俺は改めて目の前で自分に向かって威嚇しているドラゴンを見据える


「なんでコイツ、俺を視認する前から俺を認識できていたんだ」


 このドラゴンにはいくつか不審な点があった。まず一つは、俺の感知範囲に入った瞬間から真っすぐに俺に向かって飛んできたということ。おそらく俺の感知範囲に入る前から俺を目掛けて飛んできていただろう。コイツはどうやって俺がここにいるって分かったんだ?

 そして、二つ目。これが最も重要


 なぜコイツは俺にここまでの敵対心を抱いてるんだ?


 俺の感知能力は相手の俺に対する心情もある程度は分かる。だからこそ、アイツが俺に対する激しい憎悪を真っすぐに俺に向けて飛んできているのが分かった


 俺がコイツに何かをしたか?

 考えてみるが明確な答えは浮かんでこない。考えられるとしたら、今日殺したブレードビーストたちとコイツが実は何か目で見えないもので繋がっていて、それで犯人が俺って分かったから殺しに来たというぐらいだが、もしそうだとしたら、それはそれで理屈が気になる


「コイツは殺さずに生け捕りにしよう」

「グルルルルルルルァァァァァァァァァァァァ!」


 俺の言っている言葉が分かっているのかは定かではないが、ドラゴンは先ほどよりも大きな声で威嚇してきた

 竜種は一般的には生物の中でも最も強い種族として知られている。そしてコイツは、仮にも竜種を模しているんだ。今までのブレードビーストみたいに瞬殺ということはないだろう

 いや、それどころか、全力を出さなければ勝てない可能性もある


 …ニィ


「そう吠えるな。すぐに俺の前でひざまずくことになる。まぁ、せいぜい俺を楽しませろ」


 そういう俺の顔は、強いかもしれない敵を前にして、かつてないほど笑顔を浮かべていた




「クロスの言った通り、こいつらあんまり強くないね」

「そうですね。ワイバーンに似てるのが出てきたときはビックリしましたけど、戦ってみたら案外弱かったですね」


 そう話をしながら、二人は目の前にいる魔物たちを容赦なく切り伏せていく


「クロスが言ってたけど、ブレードビーストって自分よりも強いって認識した存在に肉体を変化させて、動きをまねて、そこに剣を生やしたらもっと強くなるんじゃねっていう風に考えた馬鹿な研究者が作った失敗作らしいよ」

「なんですかソレ? クスクス これで失敗作なんですか?確かに強くないですけど、それでも一般の人からしたら太刀打ちできないような化け物ですよ」

「それがね、成功作だったら完全に模倣できて尚且つその魔物以外の能力すらも模倣できるはずなんだって」

「そんな魔物、存在することを考えたくもありませんね。最強じゃないですか」

「そうだよね。でも、クロスはそれよりも強い魔物はキメラだって言ってるよ」

「キメラですか?キメラって確か脅威度で言うとシルバーからプラチナぐらいじゃありませんでしたっけ」

「そうなんだけど、理論上すべての魔物の能力を統合できて尚且つ肉体を必要なときに変幻自在に変化させることができるから、どんな相手でも強みを押し付けられてしかも生物で言う弱点を持たない最強の魔物なんだって」

「へ~、そう考えると確かに最強ですね。それじゃあ、なんで実際のキメラはそこまで強くないんでしょう」

「それはね、キメラって経口摂取で肉体に能力を取り込むんだけど、自分よりも強い相手を倒すことなんてできないから運よく自分よりも強い相手の死骸を見つけられないと強化できないのと、知能があまりにも低すぎて能力を全く扱いきれないから強化できたとしても結局弱いんだって」

「宝の持ち腐れってやつですね」

「そうだねっと。はい、これで終わり~。クリスちゃん、クロちゃん、片付けちゃって~」

 ”まかせて!”<ピュイ!>


「それじゃあ次いこっか」


 そうダイアが言った瞬間


 ドゴォォォォォォォォォォォォォォオン!!!!!!


 遠くからとてつもなく大きな音が連続して響き始めた


「ダイアさん、あっちの方角って」

「クロスがいるほうだね。急いで向かおう!」

「はい!」




「なんか大きい音がしだしたね」

「ガウガウ」

「クロスが戦ってる音じゃないかって?そんなの当たり前じゃない。ここまで音が届くくらいの高火力の攻撃を連発できるのなんてクロス以外にいないよ」

「ガウガウ」

「急いで助けに行かなくていいのかって?まぁ、クロスなら大丈夫でしょ。それよりも巻き添えを喰らう方がいやだよ。」

「ガウ」

「さ、無駄話してないで速くこのゴミの山を食べちゃいなさい。アンタが食べつくさないといつまでも移動できないでしょ」


 そう言いながらマリカが指さしたところには、二十メートルを超すぐらいの高さまで魔物の死骸が積み重ねられていた


「そしたら、クロスの方へ向かうよ」

「ガウ!」




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