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いずれ最強伝説  作者: piccle
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変化の検証

 翌日、俺は


「ふう、空気がうまいぜ」


 森に来ていた

 これはギルドに行くのがめんどくさかったというのもあるが、ほかに確かめたいことがあったのだ



 あの後、普通に地面を歩きたいって考えたらいつも通りになったけど


 地面から浮きたい


 そう考えると身体が宙に浮かび上がる


 本当に俺の身体どうなってんだ?


 もっと高く


 俺がそう念じると俺の身体はどこまでも高く昇っていく

 なにが原因でこうなっているが分からないが、おそらくこの能力に高度の制限はない

 俺が行きたい高さまで無限に行けるだろう

 それに


 前に進みたい


 俺がそう念じると俺の思った通りに進みだした

 最高ででる速度は俺が全力で走った時と同じぐらいだった


「えっ?この能力まじで強くね?」


 遠距離攻撃を持たない敵なんかは、皆なすすべなく俺の魔法で殲滅できるだろう

 だからだろうな


 ”その浮遊する能力は私やダイア以外の前で見せちゃだめだよ”


 そう、アメリアから釘を刺されたのだ


 まぁ、今こうして森にわざわざ来て能力の検証をしているのはそんなわけからなのだが

 実際のところ、たぶん街中でも能力の検証ができたと思う

 なにせ、俺は今、半径100メートル圏内は常に把握できている

 付近にあるすべての位置が分かるのだ

 人から見られるというミスのしようがない


 今日はこの能力を使って、俺を迎えに来たダイアや、俺を探しているらしきやつらをすべてかわしてここまで来たのだ


 そして、俺はここに浮遊能力だけを検証しに来たのではない

 俺が手に入れたもう一つの能力

 超人的な空間把握能力を魔法で活かせないかと思ってきたのだ



 ”なぁ、クロス。魔法使いがなぜ魔力操作の練習をするのか分かるか?”

 ”魔法を狙ったところに放つためだろ?”

 ”う~ん、浅い!浅すぎるぜクロス!それじゃあ全く足りないぜ!”


 イラァ


 ”魔力操作を極めるとな、放った魔法を遠隔で操作できるんだぜ。例えばこんな風にな”


 そう言いながら師匠が<アイシクルスピア>を木に向かって放つ

 氷の槍は真っすぐ進んでいき木にぶつかると思われたが、その直前で二つに分離して木にはぶつからなかった

 それどころか再び融合して一つの槍に戻った


 ”まぁ、俺でもまだこれくらいが限界だがこれには先がある。お前もしっかり練習しとけよ”



 そう言われて何度も練習したが結局、魔法を絶対に外さない程度にしかならなかった

 でも、今の俺なら


<どこまでも無慈悲で冷徹な雨>


 俺の頭上を雲が覆っていく

 前回使った時よりも厚く、広い範囲に広がっていくが、それすら感知したい範囲をそっち側に集中させるだけで問題なく把握できた


 数千もの氷の槍が上空から放たれるが、それすらもすべて把握できる

 本来ならこのまま落下して終わりだけど


 氷の槍のうち一つだけ別で動かしてみる 成功した

 今度は十個同時に動かす 成功

 次は百個同時に 成功

 次は千個同時に 成功

 最後は


「できた」


 俺は全部の氷の槍を自分の思うがまま、自由に操作できていた

 あるものはさらに細かく分離させ、またあるものは数百個の氷の槍をくっつけて巨大な氷の槍を作り出したり

 途中からはすべての氷の槍を融合させて本で読んだものを想像だけで作ったりもした


 こうなってくると、完全に別の魔法だな


 空を飛ぶ、完全に俺のイメージだけでできた氷のドラゴンを俺は眺めていた


「これが師匠の言っていた魔力操作を極めた先なのか?」


 たぶんだけど違うと思う

 自由に操るっていう点じゃ合ってるんだろうけど、もっとこう、別の意味で言っていた気がする

 しかも、


「これ、もとからそういう魔法を使えばいいじゃん」


 パキン!


 俺は氷のドラゴンを破壊する

 想像するのは今作り出したような力強く、神々しさを放つドラゴン


「その龍は天地を縦横無尽に駆け、大地の矮小な存在を無自覚に蹴散らした。誕生した瞬間から王であり、その他一切はただの餌。今この場に、その龍王を顕現せん」

「<氷結龍降臨>」


 俺が魔法を唱え終わった瞬間


「オワッ!」


 魔力が二割ほど一気に持っていかれた

 魔力を失っても大丈夫なよう訓練していた俺でも、過去最大級の魔力消費に一瞬めまいがする


 …俺の魔法はどうなった?


 魔法確かに発動しているはずなのに何も起こらないことを疑問に思い、周囲を見渡してみるが何もない


 まさか失敗したのか?この俺が?今まで一度も失敗したことがなかったのに?


 そんな風に考えていた俺の頭に


 ”我をこんな場所に呼び出したのは貴様か?”


 威厳のある声が響いた



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