過去2
第9話
「そうです、食い始めたんだ…あいつらは…」
おぞましい物を見るかのような瞳で語りだした…
「やつらは闇に呑み込み喰らうんですよ……あらゆるものを…」
「あらゆるもの…」
聞いていてなぜか身震いがしだした…
「やつらは物質、この場合は、有機物、無機物何でも取り込むんです…無尽蔵に…」
「ただ、やつらも弱点?かはわからないが太陽の光だけは苦手みたいにでした…闇なだけに…」
「そうか…」
「安堵するのはまだ早いです‼️解決できて初めて安心出来るので…」
そういいながら遠い空でも見るかのような眼差しをした
「もっとも、もう俺にはどうすることも出来ませんが…」
「そうか…大変だったな…」
司令官は話を信じたみたいだな…以外といいやつらなのかもな…この人たちは…
「まあ、なんだ…これからどうするんだ…君は…」
「まだよくわからないですけど…ただひとつ、許していただけるなら…この世界を見て回りたいです…」
「そうか…一応王様にはこの事を報告する義務があるので悪いが…その間はここに滞在を許可しよう‼️」
「ありがとうございます」
「疾風中尉…至急指令室に」
館内放送で疾風中尉を呼び出し…数分後に訪れた
「疾風中尉に館内の案内を命ずる❗しっかり面倒を見てやれ‼️」
「は、謹んで承ります‼️」
「ではトオヤさん、一緒に行きましょうか!この王都を案内しますよ」
そう言って指令室を後にした…
異世界からの来訪者か…果たしてこの時期に吉報か不吉か…神のみぞ知るか…
「私も出るとしよう‼️留守を頼むぞ、王城までいってくる…」