アラート
第二話
ヴォーヴォーヴォ……けたましくサイレンの音が辺りに響きわたった。
「何事だ」
いち早く状況を整理しないとな…
「巨大な重力力場感知しました…このエネルギー数値は…」
「どうした、速く報告せんか!」
「は…はい、すいません、この力場のエネルギーが異常だったので…」
「何がどう異常なんだ、速く説明しろ」
「このエネルギーの数値は過去に一致するデータベースがありません…ですので異常としか…」
「そうか、総員、第一種戦闘配置につけ、それからエネルギーの観測地点に人員を派遣する…観測班、何か異常があったらすぐに知らせろ…私は派遣する人員を選んでくる」
さて…誰を派遣するか…観測班からの報告では重力力場が異常だったらしいからな…よし、あいつにするか!
そういいながらコンソールパネルに素早く入力する
「八代疾風中尉」
コンソールパネルにそう名前が表示された
「疾風中尉、任務だ…至急指令部迄直行せよ」
艦内放送でそう告げると早々に指令部に戻っていった…
「やれやれ、帰ってきてそうそう次の任務か…全く…人使いの荒い司令官なことで!」
そういいながら足早に指令部に向かった…
「八代疾風中尉参上いたしました!」
指令部の前で敬礼しながら挨拶をした
「うむ…入りたまえ」
「失礼します」
「うむ…先の任務ご苦労だった…それで次の任務だが………先程アラートが鳴ったのは知っていると思うが…君にはその現場に向かい調査をしてもらいたい!」
「調査ですか?」
「ああ、調査だ、先程今までにないほどのエネルギー力場が観測された…君にはその調査に行ってもらいたい」
「了解であります」
「うむ、頼んだぞ」
「では、準備できしだい出撃致します」
そういい指令部をあとにした
さてと…早急に終わらせて休暇でももらいますか……観測班現場までの距離は?
「距離は西に約80㎞の岩場付近です」
「了解、では行きますか…」