立ち上る暗雲…ギルドへ
第26話
王は執務室を出て緊急会議を開いた。
「不足の事態だ…皆の意見を聞きたい」
「王よ、直ぐに騎士団の派遣を」
「駄目だ、王都の防衛はどうする?」
「軍を派遣してはどうか?このための費用だろう?」
「まずは冒険者に頼っては?依頼という形でギルドに頼んで見て」
「おお、それがいい、ならず者どもならこういうときに役に立つというものだ‼️」
「犯罪奴隷も使っては、活躍次第で減給措置も考えるっていえば」
「重犯罪者は駄目ですよ…奴等は殺人を犯してるのだから…」
「では、殺人を犯してる奴ら以外で望むものがいればその措置で」
「皆静まれ…皆の意見はわかった、とりあえず、まずはギルドに依頼として頼もう‼️そして、状況次第で軍、騎士団を動かし民を守るのだ」
直ぐに皆動き始めた…。
一方執務室に取り残された者達はというと…。
「では、我々は出動要請があるまで、警戒待機だな…お前はどうする?一緒に軍に入って戦うか?」
「俺は…ギルドにいってみようと思う…まだこの世界のことが全然知らないから…それに…」
「それに…なんだ?」
「俺はもっと世界を見てみたいんだ…残してきた仲間達には悪いが…」
「そうか…、ではここでお別れだな!…寂しくはなるが…ま、縁があればまた会えるさ‼️お互いな」
「じゃあな」
「ああ」
俺はその足でギルドに向かった。
「緊急性のクエストです、冒険者の方々は積極的に参加してください‼️Cランク以上必須クエストです。」
中はやはりというか、どたばたしていた…ほとんどの冒険者は事務員の前に殺到していた…