宿屋の出来事2
第19話
コンコン、コンコン…ノックの音がする…コンコン…コンコン…、うるさいなぁ…
「ふぁ…寝てたのか…はい、今開けます」
扉を開けるとそこにはなんと助けた女の子が立っていた。
「失礼します…お客さ…ま」
女の子も驚いたのか立ち止まってしまった
偶然もあるんだな…まさかここで再会するなんて
「もう泣いてないんだな」
「泣いてなどいません………それより晩御飯のお時間ですよ早く降りてきて下さい」
冗談半分でいったのに怒らせてしまったかな…まあ元気になってよかったよ…それよりお腹も空いたし降りて食べるか。
階段を降りてみると、そこには賑やかな雰囲気が所々に見られた。
「今日の収穫山分けね」
「俺は装備を新調したいな」
「私はお酒」
「私は日用品揃えないと」
「俺はまあ秘密だな」
いろんな話声が聞こえて来る…賑やかでいい町だな…
そうこうしてるうちに空いてる席にすわって注文をした
すると奥からいいにおいがする料理が運ばれてきた。
「はい、当店自慢の肉と野菜の味噌炒めと野菜のスープ、サラダの盛り合わせにデザートにキッシュだよ」
とても旨そうな匂いが空き腹に直撃する…
「旨そうだ」
「美味いに決まってるだろう…親父の自慢の料理なんだから」
ポニーテールの女の子は少しボーイッシュだがここの店の子供みたいだった
「姉ちゃんを助けてくれたんだって?ありがとうね、あたしの名はターニャ、よろしくね❤️」
ターニャと呼ばれる女の子は仕事に戻っていった。
半分ほど食べ終えてゆっくりしていると何やら奥で騒がしくなってきた。
「やめてください、困ります」
「いいじゃねえか、減る訳じゃねえし、少しぐらいなぁ、こちとら客だぜ‼️」
何やら店員が絡まれているようだった。