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閑話休題 失われていたゲート

勇者は(くつろ)いでいる。どうしますか?


いっしょにくつろぐ


となりでくつろぐ


しずかにくつろぐ


まったりとひやけをしながらくつろぐ


びーちさうんどをだいおんきょうできいてくつろぐ


さわいでたのしむ


みんなににらまれる


したうちをする


おとなしくもくもくとけむりをあげてばーべきゅーをひとりでたのしむ


おいしい


さけもうまい


ながめもいい


すこしまえかがみになるほどながめがいい


いいながめをみまわす


さらにさけをのむ


よってつよくなったきになる


もてもてになったきになる


じょせいたちにちかづく


くつろぐじょせいたちにてあたりしだいへやにさそう


じょせいたちをてあたりしだいさわりまくる


にらまれる


きにしないでつづける


ゆうしゃがおきあがる


ゆうしゃがなにかをいくつかはじきとばす


こちらにとんでくる


ひまわりのたね?


ちかくのじめんにちゃくだんする


はげしくさくれつする


つぎつぎととんでくる


つぎつぎさくれつする


あわてふためきにげだそうとする


せなかにたねがちゃくだんする


ようすをみる←

「ノエル、彼らに伝えなくても良いのですか?」


女神が女神に問い掛ける


「私からあの方達に伝えることが辛いのです。あの方に…ですがあの方は気付いているのかもしれません。ただ、あの国に辿り着けば感知されるのではないでしょうか。閉じたゲート跡に…そこに有るモノに…」


女神が応える


「気付かれるだろうね。あの方は繋がりがあるからね。僕らの力が、加護が届かなかった為に…あの方の神体(からだ)に苦痛を与えてしまった。あの『御方』の御心がまた分裂をし始めている。このままではまた御心が数多(あまた)の世界に散々になってしまうよ。僕達はどうすればあの『御方』を…」


幼い男の子の神が泣き出してしまった。


「過去は変えられぬ。奴等の玩具を奴等が神殿から盗み出していた事に気付く事が遅れた事は変えられぬ。玩具にあのような力が秘められていたことも。我らの玩具が引き起こしていた事は事実。認めねばノエル。玩具を製作したマウンヌスにも解らなかった、いや気付く前に彼は奴等に滅せられてしまった。」


男性の神はうつむき両の瞳から雫を流し続ける。


「ワタクシ達がひとときの繋がりを求めてしまった為に造り出した玩具があの方を哀しませてしまうなんて。あの『御方』が創造された箱庭を守る事も出来てはいない…ワタクシもあの『御方』のお側に…天上から降りてお側にゆきたい…」


女神は座り込み顔を両手で覆い哀しみにくれている。


「あの方達を世界に少しでも早く世界に帰還が出来る様に補佐する事が私達の務めなのではないの?あの方達の為に出来る限りの事を行う事があるのではないの?私達はあの方に天上を任された神々ではないの?私は出来る事を探してあの方達を補佐していきます!」


女神がうつむき哀しむ神々に活を入れる。


「そうです!あの方の箱庭が崩れゆく前にあの方達を世界に帰還して頂く為の補佐を私は更に続けます!私をノエルとまた直接お声で呼んで頂く為にも!」


右拳を握りしめた女神の瞳に力が戻る。


「ノエル、貴女欲望がただ漏れですわよ?」


クスリと笑いを溢す女神。


「ふふふ。ノエルらしくていいんじゃないかな?」


男の子の神も笑顔と瞳に力が戻る。


「フムッくっ!駄目だ。堪えきれぬ。ノエルはノエルで良い。」


男性の神も笑いを吹き出し瞳に力が戻る。


「ノエル貴女はもう!クスッでもあの方のいつもの口癖の「笑顔が勇気と力の源!」と言っていた事を思い出せたわ。ノエルありがとう。」


女神も涙を拭き顔を上げ前を見つめる瞳に力が戻る。

五柱の神々それぞれが力を少しずつ回復している。

箱庭から機獣達から漏れ出る神力を多く含んだ魔法力によってそれぞれの神々は箱庭に加護を与えて続けていた。

三柱も足りない。箱庭を維持して行くためには柱があと二柱は必要なのだが。

五柱で補うには神力も魔法力も足りないのだ。


『創造主』は一人で箱庭を維持していた。


小さな柱達は見守り手伝いをしていた。

そのうち一人、また一人と箱庭の管轄者に抜擢され柱となり箱庭を支えられる様になった。

広大な箱庭。

それぞれの神々散々に配置されていた。

寂しくなった。

そこで神々は(遠く離れた神々との)(画像付き通信道具)を手先が器用で材料の豊富に持つ山の神に製造して貰い寂しさをまぎらわせていた。


『創造主』はそれを優しく見守っていた。

ある日箱庭に『創造主』が配置していない生物達が流入してきていた。


他の世界の『創造主』の悪戯。

それも酷く悪意の有る箱庭の破壊を前提した悪戯。


『創造主』』はため息を漏らすと悪戯を仕掛けて来た他の世界の『創造主』と話しをするために『彼』を呼んだ。


呼ばれた『彼』は破壊を楽しむ傾向の有る問題児の『創造主』でもあった。

『彼』の『創造主』としての地位も力も全て剥奪される間近であった。


全てが剥奪される前に様々な世界の『創造主』達の箱庭に害を与えて楽しんでいた。


叱られると思っていた問題児の『彼』は出会うなり呼び出した『創造主』を殺害してしまいその神体(からだ)と精神と魂を引き裂き数多の世界にばら蒔いた。


大きな不愉快な笑い声が数多の世界に響き渡り『彼』が何をしたのかが知れ渡った。


即座に『彼』の力は剥奪され『彼の体』は何も力のない生物に変えられ数多の世界の『創造主』達から粉々の塵へと変えられ単独では復活が出来ない封印をかけられ数多の世界に撒き散らされた。


『彼』の体のある一部は洞窟の最奥の強敵持ち物になりある世界では最強の魔物の体内石として双子の『創造主』達の世界に多く流れ着いた『彼』の体は障気を喰らい大気を清浄にする『低級神』と名付けられ死してもまた『低級神』として生まれ変わり消滅を許されない生き物に変えられある世界では破壊できぬ岩など様々な姿にされた。


怒りに任せてしまった『創造主』達は忘れていた。

『彼の神力』は剥奪し『彼の体』も封印したが『彼の魔法力と精神と魂』の封印を忘れていた。


『彼の体』には魔法力と精神と魂がほんの少しずつ散りばめられて内包していた。

『彼』はその状態でも数多の世界の『創造主』達に憎悪を膨らませていた。数多の世界に『彼の憎悪』が流れ出し数多の世界の『創造主』の箱庭がじわりじわりとゆっくりと破壊されつつあった。


双子の『創造主』達はいち早く気付き『彼の体』から魔法力と精神と魂を抜き取りその場で消滅させた。


しかし『彼』は産み出した。


最弱種でありながら『彼』の持つ狡猾さと破壊の意思を強く持つ『人族』と言う獣を数多の世界に散った塵の体を媒体に全ての世界の箱庭の中に多く残していた。


双子の『創造主』達の妻達が率先して駆除に箱庭中を飛び回った。

双子の『創造主』達達の妻達に『人族』が見付り歯向かう意思を見せれば容赦なく『蒼き炎』で肉体も魂燃やき滅ぼされた。

最弱種の為見過ごされた『彼の落とし胤』達。

その後箱庭をじわりじわりゆっくりと破壊していく。


『最悪の最弱種』となる。


双子の『創造主』達は数多の世界の『創造主』達にも伝え終わり彼らは『創造主』としての時が付きつつあるなか分神体を残し彼らの世界に精神と魂と神力と魔法力は輪廻へと循環されて行った。


隔絶されている世界には神々では他の世界の『創造主』達に連絡手段はない。

『創造主』の欠けた箱庭の維持は神々でしか出来なくなった。

箱庭に神々の神力と魔法力を直接与えればたちまちバランスを崩し箱庭は崩壊してしまう。

神々は妖精や精霊に生物に語りかけ世界の循環を少しずつ回復させた。


アレが起こるまで。

『彼の体』が幾つか流れ着くまで。


更に三柱が殺害されるまでは。


この世界の箱庭は他の世界の箱庭より平和で安定したとても良い箱庭であった。

ぬーん?


閑話休題の方が多く無いか?


エッ


エッではない。多くはないか?


えーと、どうですかね?


どうですかね?ではない。本編が進んでいないではない無いか?


えーと、もうすぐその色々あるのでその説明的なナニかを挟まないと主人公目線だけでストーリーが進んでいるので読み手の方が置いてきぼりになるので


フム、なるほど。本編の道筋は固まっていると言うのだな?


まぁ、はい(適当に誤魔化そう)


よし、わかった。次はストーリー本編が進むのだな?


逃げる!(あうう)

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