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見送るモノ見守るモノ見送られるモノ達と旅立つモノ達

勇者は仲間達を見送っている!どうしますか?


いっしょにみおくる


となりでみおくる


となりにナニカいる


ゆっくりとヨコヲミル


ナニカいた!


おおきなナニカがいた!!


こわくてうごけない!


せなかをつつかれる!!


ふりむくとなにもいない?


まえをむく


めのまえにナニカがいる!!


おおきなめでナニカにみられている


じーとナニカにみられている


とりあえずえがおみせる


ナニカもえがおをした!


ようすをみ…←

朝になりゲートを潜る者達はそれぞれ俺達と挨拶を交わし個別に使役召還出来るようになったっているベビモス達に搭乗し俺の指示を待っている。

ゲートの安定化をノエル達神様達が頑張ってくれている。

ゲートは波打つように常に蠢いている

行き先のゲートの出口も安定化を行っている

両方のゲートの安定化を同じ進行を向こうの神様も手伝い行っているらしい

両方が同時に安定化した瞬間の本番一発勝負

やり直しなど出来ない


多くの命が注がれこのゲートを開け彼女達の世界に繋がると言う偶然がミルフィーユやパイ生地のように何層も重なった奇跡の集約化したゲートだ

自在に開け閉めコントロール出来るモノではない

彼女達が無事に帰還出来る瞬間まで気の抜けない

ベヒモス達に送れるだけの魔法力を俺も送り続けている


ミラージュ・ガード・ドームとミラージュ・プリズン・ドームにも同じく魔法力を送り続けて防御力の強化に専念した

今は何時ものお遊びもお預け

人知れず真面目に頑張るアラヤを演じている

(ん?俺は演じているのか?ふむ、何だこの違和感?俺が俺で無い様な?なんだ?アラヤ!!今はその時でわないであろ!送り出すもの達を護る事に専念せい?愚か者め!)


くっ!自分に諌められるとはな

まぁその通りだ!魔法力の注入を強める


『我に宿る我が子を繰る我が力を全て流し入れる!愛注入(パワーofギフト)オオオオオ!!受け取れ皆ー!魚おおおお!!』


俺を中心に暴風が逆さ円錐状螺旋に吹き荒れる!


「見物客をいつでも退避出来るように誘導を頼むミリーシア!!」

「ハイ!!貴方コホン、アラヤ様!!」


思わず言った言葉に狼狽えるミリーシアは顔真っ赤担っている!

(うん♪可愛い!)


俺が魔法力を注ぎ込めば込むほどドームとベヒモス達から防御力が上がっていくのを強く感じている!

(ノエルまだか!まだなのか!弱音を吐くでない!アラヤ!!信じるのじゃ!!神をお主を…神達を信じてお主の行える事に専念せい!アラヤめ!イエスマム!!)


くっ!やはり俺の中に何かがいるようだ。

女性司令官か?悪くないな!


「まだまだぁ!いくぞオオオオオ!!」


魔法力の暴風が更に激しく吹き荒れる!


「ミリーシア!!」

「ハイ!!皆さんお下がり下さい!アラヤ様の魔法力注入の余波の暴風に巻き込まれ兼ねません!走らず慌てずにお下がり下さい!」


俺を中心とした魔法力の暴風は竜巻のようにうねりも加わりまるで風の龍が立ち上るが如く魔法力の密度も増しているようだ


「たっぷりくれてやる!受け取れ皆ー!魚オオオオオ!!」


溢れなく魔法力を吸収していくドームとベヒモス輝きが増していく!

ドームとベヒモス輝きは目が眩む程!


ピンピロリンピンピロリンピンピロリン

来た!遂に来た!


『待機中のベヒモス達一列走破陣形にて全ての魔法力を動力源に変換!!全速力前進発進せよ!愛する我が子達!!皆を頼むぞー!旅路の安全を願い敬礼ー!』


見物客も全員が敬礼をして見送る走りゆくベビモスの操縦席で皆が大きく手を振っている

何かを叫んで涙を拭う子達もいる!

(無事に無事に!!向こうに到着してくれ!ノエル彼女らに未来永劫安寧が訪れるように護ってくれ!!)


ピンピロリンピンピロリンピンピロリン


ノエルからメールが届く!


「親愛なるワタシの〘箱庭の箱庭師で召喚師〙の守山克哉様貴方の願い聞き届けました!ワタシもお友達も皆彼女達の無事に帰還出来るように沢山の加護で護ります!貴方の全力の支援をワタシが引き継ぎ彼女達が無事に到着出来るようにワタシ達も全員で全力でお守りします!お任せ下さい!安心して下さい!愛する貴方へ豊穣の女神ノエルより愛を沢山込めて♥️♥️♥️」


俺は右拳を天に突き上げ…


「「「「まだ早い!」」」」


まだ早いようだ

俺はゲートを見守る

最後尾のベヒモスがゲートを潜る

ゲートに異常はない

まるで鏡のように平らに静かに佇んでいる


「行くぞ!行くぞ!俺達も行くぞ!!続けー!」


突然見物客達の中からゲートに次々に到来者と現地人が飛び込んで行く

到来者達は現地人を自分達達の前を走らせているようだ!


「やめろ!ゲートの中に生身で入るとただではすまない!!大怪我をするぞ戻れー!」


「知るか!!てめえの飯だけじゃ足りねえんだ!てめえの指図を受けるか!!俺が力を取り戻せばてめえらなんかにゃ負けねぇんだよ!ゲートの向こうで元の力を取り戻して向こうの世界を俺達破壊の勇者(ダーティー)が支配してやる!偽りの代行者!!てめえらの猿芝居に付き合ってられねんだよ!てめえがこの世界の支配者になったように俺が向こうの世界を支配してやるよ!!先頭の女ありゃ良い女だったな?俺が貰ってやる!向こうでな!指を咥えて支配者気取ってお芝居してな!アバヨ」


そう言い残し自分の前に数人の現地人を縛り盾のようにしてそいつはゲートに飛び込んで行った


「やはり彼奴らはやると思ってた通り。救いの無い奴らだ。召喚された時の事を忘れてるいや憶えていたからあんな安易な事をしたのか。見物客に紛れていたと。第一俺はこの世界を支配なんかしちゃいない。支配する気もない。しない。破壊の勇者(ダーティー)。やる事が子悪党なんだよ。cheap(チープ)なんだteamname(チームネーム)も台詞もな」



破壊の勇者(ダーティー)達がベヒモス達に乗っていたことも判っていた

ミラージュ・プリズン・ドームを儲けて彼等の動向を縛りそれでもこの世界を出て行きたいと言う事も判っていたから食事も提供していた

プリズン・ドームに居たものの蜂起ならば判らないでもないが生身でゲートに入って行った破壊の勇者(ダーティー)達では空間の歪みによる影響を生身の肉体では耐えられない筈だ

自らを破壊の勇者(ダーティー)と名乗っていたと言う事は破壊の勇者(ダーティー)は元の世界でも破壊の勇者(ダーティー)だったのかもしれない

力を取り戻せばと言うことを言っていたが別の世界でどうやって取り戻すのだろう

どの程度の戦力を持つ世界なのかも判らず別の世界に行けばどうにかなるとでも思って居たのか

言葉が通じるかどうかも判らないのに支配者になれるとは思わない

俺達の様に翻訳機能付きのスーパーチートなスマホを所持している訳でもないだろう

世界の矛盾と違和感が理解出来ていなかったようだ

なまじ力を持って居たものの末路は大体、映画でも漫画でもドラマでも同じ末路を辿る

彼らが居なくなった分この世界にかかる負担が減った


破壊の勇者達よりも送り出した彼女達が気に掛かる

ベヒモス達に不調は無いか

ドームに異変は無いか

食事も食べられているか

彼女達のストレージは機能しているのか

破壊の勇者も食べられているか

多分違う世界から来たモノ達も帰還者になってる

違う世界のモノ達は異世界に何を夢見たのか

彼女達が戻る世界がどういう世界で構築されているのかも知らずゲート潜り異世界でその世界で生きる手立ても無いままに異世界渡りをした

違う世界に渡った彼彼女達元の世界に渡った彼女達

元の世界でも時間のズレが限りなく少なければと俺は願っていた

ようすをみ…←

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