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与えられた者達と与える者

勇者が食事を始めた!どうしますか?


すこしわけてもらう


もらう


うばう


とらっくにのりこむ


はしりさる


なにかがとらっくをとびこえていく


ようすをみる←

やはりと言うべきか必然と言うべきかワイルド・ベヒモス(常設ガチャ☆LV3)を移動用にと渡した数日後に勇者モドキ達は集結し数部隊に分かれ帝国内で大小様々な作戦を始めた。

強制解放達の鎮圧、更に帝国側から来た鎮圧部隊への威嚇攻撃、帝国側の前線部隊への補給部隊に威嚇攻撃(食糧の強奪)など多くの作戦(帝国への嫌がらせ)を展開いている。

帝国側からは到来者の部隊の投入の可能性ほぼはないだろうと俺は見ている。

何せ帝都の守備隊、前線部隊、火と海の神殿への進軍に投入していると青年の日記に数行だけ書かれていた。

到来者達の中にも少数強制解放されかけている者もいる。

突然同時多発で興った勇者モドキ達の作戦に対処する程の到来者の人数は足りてはいないはずだ。

なので俺は大いにバックアップをする。

勇者モドキ達の食糧や武器❬主に農耕具類❭等を供給した。

一応訂正しておくがこれは一揆では無い。

決して農民一揆では無い。

大事な事なので俺はそう考える。

(フハハハハ、何を言う、鍬や鎌や斧や鋸を手にした者達が派手に暴れて食糧を奪い回っているのだぞ?誰が見ても一揆でわないか!フハハハハ!)


…ンン?まあ、いい。

一応俺はもしもの事を考え勇者モドキ達からそれらが奪われた場合を想定して瞬時に勇者モドキ達のストレージへと還る仕様にしている。

(フフ、先読みし過ぎか?いや、天才戦略家相手にするのだからな。これくらいは定石としたところかな。では、私達の為にもド派手によろしく頼むぞ。勇者の諸君!)


とエールを送り勇者モドキ達の暴れている町や村を避け混乱している帝国内を俺達もユニバース・ベヒモスで爆進した。

夕暮れになりドームで夕食をしているときにケイが問い掛けて来た。


「なぁアラヤさんよ、ちょっと聞きてぇ事あんだけど」

「ん、なんだ。」

「帝国側ってなんで近接武器しか持ってねぇんだ?」


弓などケイには武器と認識していない様だ。


「あぁ、その事か。まぁ、簡単に言えば飛び道具例えば銃火器の構造概念が解らないからだろうな。」

「構造概念つっても、引き金引いて撃鉄で薬莢の後ろに衝撃与えて中の火薬を爆発させて弾を撃ち出すってことだけだろ?」


ケイは拳銃を撃つ様な構えをした。


「その通りだ。」

「そんなに難しい事じゃなくねぇ?」

「それはケイが銃火器の事にも興味があって調べた結果じゃないのか?」

「ンマァ、FPS系のゲームにハマってた時にたまたま買ったガンマニア系の本に書いてたけど?」

「だろ?一般人でそういった物に深く興味持つと思うか?」

「…えっ?持たねぇ?」

「オレ刀の造り方ならなんとなくならちょびっと解るぞ。」

「おぉ、流石だな。ユージ。」

「///私も今ケイ君から聞いて鉄砲の弾が撃てる方法理解出来ました。爆発なんですね。火薬の燃焼だと思ってました。///」

「ほらな?ユリアでさえ知らなかったんだぞ?仮に地球からの到来者がいたとしてだ。全員が銃火器に精通してはいないだろう。」

「あぁ、そうかTVや映画のドンパチ見てもなんで弾が飛んでるとか考えねぇか。」

「うんうん、アタシもそんなシーンは、ボーッと見てた。」

「ユカも?…そんなもんか…」

「そんなもんだケイ。更に他の世界から来た到来者達の武器類にしてもだ。その銃火器に精通していたとしてもこの世界で再現は出来ない。」

「アラヤさんよ断言できんの?」

「ああ。断言出来る。」

「おじさん理由は?」

「ユカ、まずはその銃火器の素材がこの世界には無いだろ?それにこの世界で使える物が出来たとしてもだ。通用するとしてもこの世界の生物や順応して弱っている到来者達にだけだ。(さら)われたばかりの到来者には子供のオモチャ以下のシロモノだ。第一製造のコストパフォーマンスに見合わないだろうな。」

「あー、アタシ達にそれが使われても通じないんだ。」

「ソーユー事だ、ユカ。それに帝国の到来者達にしても所持して来た武器類を隷属されていた期間に次第に持ち上げる事も出来なくなっているようだしな。」

「「「えっ?」」」

「食事中に見せる物じゃないけど…これだ。」


俺はストレージから一本の槍を取り出す。


「「「槍?」」」

「そう、槍だ。ガメスが青年を貫いた物だ。持つと解る、まずはケイ持ってみ。」


ケイが俺から渡された槍の柄を握る。

すると


「軽っ!アッ!やベェひび割れた!アイツこんなので死んだのかよ…マジか…ユージ、ホラよ。軽く持てよ?」

「…オッサン…帝国とか戦争してる奴等こんなんで戦ってんのか?戦争が…長引く訳だな…」


ユージが穂先に左(てのひら)を押し付けると穂先から柄も全てが砂の様に砕け散る。


「ちょっ!ユージ!お前魔法力込めんなよ!あーぁ…」

「いやっケイ!今オレ魔法力全然込めてネェんだけど!ただ軽く押し付けただけだって!」

「ケイ、よく思い出して見ろ。初めてユカに会った時にユカは何をした?」

「ハァッ?ユカ?んー、ユージに警察に捕まるって言ってたな。」

「「「言ってた!」」」

「ケイ、その後だ。城の屋上に向かって歩いていた時だ。」

「ハァッ?…俺は~そんときは~確か球コロのカート推してたな…ああ!デッケェ城の破片を持ち上げて握り潰して遊んでた!」

「「「あー!やってた!」」」

「それに青年だ。後から聞いた事だが青年はオレンジを片手で持ち上げる事も葡萄の皮を剥くことも出来なかったらしい。」

「マジかよ…だからあん時アンタ一人でアイツの傍に居れたのか。余裕って事だったのか?」

「んーまぁ、油断や過信はしてなかったかな。青年は一度も隷属されていないからな。固有スキルも油断出来る物じゃなかったかならな。逆に俺一人だけの方が対処しやすいからだな。オチョクリやすい性格だったし。」

「オッサン、あーアイツのスキルな。マジにアイツが鍛練して技磨いてりゃ~オレでもヤバかったわ。うん。」

「マジかよ…」

「まぁ、青年の固有スキルが凄かったてな話しになりかけたが帝国側が銃火器を持っていない事と移動手段の車が無いのと飛行機類が飛んでいない事と同じだ。構造概念を詳しく理解出来ている到来者がいないって事と製造出来る技術者がいないって事だ。」

「「「納得!!」」」


「で、オッサン帝国の到来者達が弱くなんのはこの世界の食いもんが匂いの着いただけのゼリーと同じってマジ?」

「そうだな。食べ比べるならやっぱりこの二つだな。」


俺はこの世界の葡萄(プニグレープ)と葡萄を取り出し皆にそれぞれ二粒づつ分けて渡す。


「まずは右のから食べてみ。」

「ん!匂いするけど味がしねぇ!」


ケイが直ぐに反応する。

(ほほう、なかなかの味覚の反応速度だな。)


「マジだ。匂いだけだ。」

「皮も種も食べられるけど味しない!」

「///味がしないと言うことは栄養ない…だからアラヤさんは今後この世界の食べ物を食べるなと言ったんですね!流石アラヤさんです!♥///」

「まぁそう言う事だ。キリッ。食べると満腹感は味わえるが俺達にはこの世界の食事から生きて往く分の栄養は補充出来ない。ならどうやって到来者達は生きているのか?だが前に話した通り次第に身体が慣れて順応していく訳だな。そうすると身体の細胞すら脆くなって行くと。」

「えっ!?じゃあオッサンあの姉ちゃん達はどうなんだ!」

「タイツスーツの彼女達はキューブを元の世界なら二つ粒でよかったらしいが毎日お腹が減ると満腹になるまで幾つも食べていたと言ってた。だから安心していいぞユージ。彼女達は青年よりも順応していなかったという事だ。青年が彼女達とギリギリ性行為が出来る程度にな。彼女達の手加減もあってだったそうだが。」

「あーマジ焦ったわ。…マジか…あっ、だからエルフの姉ちゃん達も置いてきたのか?」

「だな。ミリーシア達もやはり少し順応しているからな。俺達並みの到来者が相手となると危険が危ないからな。拠点防衛と考えてもミリーシア達の魔法なら最大級のを放出すると畑全てが吹き飛び兼ねない。まだ魔法力の細かな調節が上手く行かない様だからな。」

「アタシやっとなんでか納得出来た。」

「私もようやく納得出来ました。」

「まぁ、魔法をブッ放すのなら俺とユカで充分に事足りるからな。なぁ、ユカ?キリッ!」

「うん!おじさん!キリッ!」

「さて、食事を続けるかー」

「「「ハーイ!」」」


夕食を済ませた後風呂で移動の疲れを癒しゆっくりとたっぷりと寛ぎ眠りに就いた。





作者はまた短く区切ってみた!



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