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舞い込んで来た穴?

勇者は考え事をしている!どうしますか?


いっしょにかんがえる。


しょうめんにすわる


みつめあう


ようすをみる←

俺は打ち手の無い駒を掌に握っている様な平穏な日々を過ごしていた。

どう考えてもいつもの様に城まで突き進み球ころを奪還する事が最短の方法なのだがそうも行かないだろう。

(フム、不確定要素が多過ぎて策が纏まらないな。どうしたものか。)


いつもの様にミリーシアと畑の様子を見ているとミリーシアに念話が届いた様だ。

(フム、プレッシャーが離れてしまったではないか。仕方がない)


俺はミリーシアから少し離れてしゃがみ土壌の状態をスキルを使い検査をしていた。

(フム、状態は普通か。悪くはない。しかしこの土壌を最良状態まで改善していくのはやはりまだまだだな。)


土を握り絞め土の感触を確かめていた。

適度の水分を含み掌の圧力で軟らかな塊に変わる。

(いい感触だ。悪くはない。さて、これをどう改善していくべきなのだ。ファクトリーの要領で良いのだろうか。)


ファンタジー・ファーマー・ファクトリーは水を適度に撒き肥料を適度に与えてかき混ぜて時間を置けば土壌の状態は良好になってそこに種や苗を植えて作物を育てて行く。

しかしこの畑は現実の物。

ゲームと同じで良いものかは悩む所だ。

(フム、一度収穫をしてみてからでないと改善のしようも無いな。やはり収穫量を見てからが本題となるのか。ふっ、どちらも同じとはな。)


俺は立ち上り畑を見渡した。

芽は苗に苗は茎えと育っている。

実りをもたらそうと畑は緑に色づく。

遠くに見える山脈の岩肌が余計に目立つ。

(フム、禿げが余計に目立つな。)


「アラヤ様!カバリナス王国にビゼルデル帝国が小規模の兵卒を引き連れて進軍して来ているそうです!」


ミリーシアから慌てた様に念話の内容を伝えて来た。


「カバリナス王国にビゼルデル帝国が?何故だ?」


「カバリナス王国は現在はどちらの強国にも通常通りに交易を行っていた所にビゼルデル帝国が食糧を今までの倍近くの量を輸出しろと言う要請をしてきていたそうです。ですがアファルセル王国からもカバリナス王国に通常量しか輸出されていないのでビゼルデル帝国に多く輸出は出来ないと返答をすると武力による進軍を開始された様です。」


「それなら武器や軍備品も倍に要請して来ているのか?」


「聞いてみます。」


ミリーシアは状況を詳しく聞いている。

真剣なミリーシアの横顔も綺麗で可愛い。


「アラヤ様、食糧だけの様です。」


「なるほどな、戦闘の状況はどうなっているって?」


「はい、今はカバリナス王国の国境で付近での小競合い程度でカバリナスもビゼルデルも損害は大きく無いそうです。」


ビゼルデル帝国がカバリナス王国に攻めて来ているのに小競合いで済んでいると言う事は到来者達は配属されていない無いと言う事だ。


「そうか。ビゼルデル帝国は本気じゃあ無いな。ただの脅しだな。」


「えっ、ただの脅しですか?」


「ああ、ビゼルデル帝国が本気でカバリナス王国を落とすつもりなら国境だけの小競合いなんかじゃすまない筈だ。世界第三位の軍事力と世界中から多くの商人達が多く集まるカバリナス王国にビゼルデル帝国が本気で手を出せばカバリナス王国は第一強国や他の国々に救援を要請するだろうな。そうなればビゼルデル帝国は一気に不利になる。ビゼルデル帝国はカバリナス王国を少しだけ脅せば要求に応じると思ったんだろうな。」


その程度の脅しに乗る様な国なら第一強国もカバリナス王国に進軍して来ている筈だ。

しかし第一強国はカバリナス王国対して何の措置もしていない。

明らかなビゼルデル帝国の食糧不足からの焦りが見てとれる。

あとはカバリナス王国が自分達で考えて行動するだけだ。


「では私達は行かなくても良いのですか?」


「ああ、俺達はカバリナス王国の味方じゃあ無いからな。たまたまエルフ達がカバリナス王国にいる事で情報を知っただけだ。それにこれは国同士の話しだ。俺達が介入することじゃ無い。馬鹿王がいなくなったとしても商人達の組合やカバリナス王国のまともな軍隊がどうにか守るだろう。カバリナスの王都にいるエルフ達には王都にビゼルデル帝国が進軍して来ても手を出す必要はないと伝えてくれ。」


「はい、伝えます。」


それにカバリナス王国には未確認の到来者達が多数いるのでビゼルデル帝国が本気を出して進軍してきても押し返すくらいの戦力は足りている筈だ。


「アラヤ様、残っているエルフ達は如何致しますか?」


「そうだな、ミリーシア、彼ら四人のエルフ達にはしっかりと俺達の持たせた食糧を食べて魔法力を取り戻す事を優先に身体を休める様に伝えてくれ。もしも王都に進軍されて来た時にはユニバース・ベヒモス達にさっさと乗り込んでリンメル草原に転移移動で戻る様に伝えてくれ。」


「はい、解りました。」



ビゼルデル帝国は武器のなどは要請をしていない。

小規模ながら軍を動かしてまで食糧だけを要請して脅しまで賭けて来ている。

裏工作をしてまでアファルセル王国から食糧を多く密輸しようとしていた。

対する第一強国は武器も食糧もカバリナス王国に要請をしてはいない。

メグレティア王国経由でアファルセル王国から食糧を多く密輸しようとしていた。

ビゼルデル帝国は食糧を多く必要としている。

俺はビゼルデル帝国の穴を見つけたのかもしれない。

しかもその穴は俺達ならではの大きな突破口になる。

ビゼルデル帝国は軍事力は高いが食糧自給率が低い国の様だ。

第一強国は食糧自給率はビゼルデル帝国よりも高い様でビゼルデル帝国の様な武力による食糧の輸入を高める事は行っていない。

ビゼルデル帝国は自国の食糧事情よりも抱え込みすぎた多くの到来者達が食糧不足を加速させているようだ。

常に食事をしていると言うリュート大佐と言う到来者。

彼の回りの解放された到来者達も多くの食糧を消費しているのであれば到来者達だけでビゼルデル帝国の食糧の大半を消費している事になる。

(フム、ビゼルデル帝国は戦争をしているよりも畑を作るべきだな。)


俺はビゼルデル帝国の地図を広げ言葉を無くした。

ビゼルデル帝国の地図の全面の色はほぼ土と砂を表す色で塗られていた。

土の国と言った方が早い。

ビゼルデル帝国の主要の街の多くは湖の側に建設してある。

こんな状態になるまで大地を支える精霊達を犠牲にしてまでも戦争を続けている愚かな国だ。

(フム、国の中枢部は食糧の供給は賄われていても国民達に行き渡ってはいないだろう。もしくは見捨てていると見るべきか。)


現在の二強国の戦争の原因は海産資源と火の魔法力を放出する泉のその二点をどちらが先に占有する為に争って戦争を続けている様だ。

この世界最大の海産資源を育む海は海の魔王の城と呼ばれている海の神の神殿の近海にあり、この世界最大の火の魔法力を放出する炎の泉は火の魔王の城と呼ばれている火の神の神殿のある火山である。どちらも潤沢な魔法力や水産資源を保有している為両国が抑えたい様だが二つの神殿には球ころを盗まれてから強力な結界が張られている為に簡単に近付く事が出来ない様だ。

(フム、火の神と海の神に手を出そうとするとは歴史を省みない愚か者共ではないか。更なる厄災を招く可能性を考えてはいない様だな。)


俺達が次に球ころを狙うとすれば食糧の残量に不安を抱えて情勢の不安定なビゼルデル帝国の球ころを狙う事が定石だ。

ビゼルデル帝国がカバリナス王国に意識を向けている内に行動を起こす事を考えた。

暑い時は我慢せずにエアコンを使いましょう。


水分と塩分も採りましょう。


気が付いたら手足が痙攣してました。


熱中症怖いです。


体調が良くなり次第にまた投稿します。

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