水面に浮かぶ奇跡の果実?
勇者が畑を目指した!どうしますか?
とめる
ひきとめる
ゆうしゃのくつをぬがす
ゆうしゃのずぼんをぬがす
ゆうしゃのくつをなげる
ゆうしゃになげられる
あたまからはたけにもぐる
はたけにひそむ
ねがはえる
めがでる
たくさんはえる
ゆうしゃにみつかる
くさのふりをする
ゆうしゃにかりとられる
なく
あんまりだーとさけんでなく
ひなたにほされる
いしになる
とほうにくれる
かんがえるのをやめる
かめんをかぶる
にやりとわらう
にんげんをやめる
すでにくさだったことにきづく
うねうねとあるく
おなじことばをくりかえす
ゆうしゃにびょういんにつれていかれる
かんがえるのをやめる
かべをみつづける
かべをすりぬける
かべにはまる
ようすをみる←
俺達はリンメル草原に戻る途中でケイの索敵スキルでゴブリンの探し出し集落やオークの集落などを襲撃してゴブリンやオークを大量に間引きしながら討伐して辺境の街に寄り道をすると何やら騒然としていたので街の女性に理由を訪ねるとエルフ達の野暮用の相手が丁度厄災の様に暴れ廻っているらしいと聞いたので早速 見付けて野暮用を済ませる事にした。
馬鹿ドワーフは呪縛から中途半端に解放されて突然朝食の時に使役していた男性の首を後ろから両掌で掴み締め上げて殺害し隷属の腕輪を奪い取り何度も踏みつけ破壊したあとで
「はっはっはっはっ!これで俺は自由だ!俺はこの力で世界の支配者になってくれるわ!!これで俺は最強だーっ!!この世界に俺の敵はおらんわー!!俺が無敗将軍ルキルスだー!!はっはっはっはっ!」
と叫んで家を破壊して街の方へ飛び出して行き完全に解放されていた筈なのに自分の意思を持って力任せに辺境の街で暴れ廻っていると使役していた男性の妻だったと言う女性から話しを聞いた。
(この世界に順応した者が世界の支配者などになれない事も解らぬ馬鹿だったとはな。)
辺境の街ではかなりの建物の被害とかなりの人数の怪我人や死人が出ていた。
ユカが怪我人を治癒魔法で癒して助けていた。
ユージとケイとユリアは破壊された建物から生存者を救い出していた。
俺は更なる被害の出ない様に避難所にビッグミラージュガードドームを建て住民達を守り俺はエルフ達の元に向かう。
馬鹿ドワーフから今までに受けた恥辱と屈辱を晴らそうと怒りに燃えたエルフ達に捕らえられ叩きのめされていた。
俺が駆け付けると既にぶよぶよに太った男よりもかなり多く何度も死にかけていた様だ。
俺の出る幕は全く無かった。
ぶよぶよに太った男の時の様にある程度の所でエルフ達を止める様な事もしなかった。
(フム。まぁあまりにも惨たらしいのでな。割愛させて貰おう。豊かな胸のエルフのマイクロビキニ姿の映像を想像していてくれたまえ。キリッ。)
何度も死にかけた馬鹿ドワーフは大声で泣きながら俺やエルフ達に芋虫の様に這いずりながら近寄ってきて命乞いをする。
「だじげでぐで!だじげでぐで!おでがばどぅがづだ!だがだ!だじげでぐで!おでがばどぅがづだ!おでがぎだ!だんでぼづる!だんでぼづる!だがだ!だじげでぐで!おでがばどぅがづだ!おでがばどぅがづだ!だがだ!だじげでぐで!どぼが!だじげでぐで!ごぼざなじでぐで!!」
助けたとしても俺やエルフ達に何も得もないし色々と面倒くさいし馬鹿声で五月蝿いし頭も馬鹿だし全身血身泥で汚いし色々と臭いので何処で始末するかを考えていた。
(フム。簡単に楽に終わらせてはつまらんな。馬鹿ドワーフに理解させねばな。本当の死の恐怖と言うものを。)
「だから俺はお前は馬鹿だとあの日に言ったんだ。もう十分に暴れただろう。お前は城でも何人も助けてくれと懇願して命乞いをする人達を面白半分に殺して来ただろう。この世界で自分が強くなったと勘違いして楽しんで人を殺して来ただろう。死ななくて良い人達を何人も殺して来て自分は死にたくないとは虫が良すぎるだろう。お前はただの殺人鬼だろう。だから自分で二つ名を名乗るんだろう。人を殺して来たその数の多さを自慢するために二つ名を名乗るんだろう。お前はただの外道だ。そろそろお前に地獄から迎えが来る。お前はただの一粒の花の種に吹き飛ばされて粉々になって死ぬ。受け入れろ。死を。」
俺は右腕を伸ばして右掌の向日葵の種に魔法力を込めて親指の爪と人差し指の第二間接で一粒の向日葵の種を強く弾き出せる様に挟み馬鹿ドワーフの頭を狙う。
「びゃべで!びゃべでぐでー!」
馬鹿ドワーフの尻から不快な音が盛大にする。
とても臭い匂いが馬鹿ドワーフから撒き散らされる。
するとそこに辺境の街に二年前に王都から馬鹿ドワーフと一緒に派遣されていた隷属の呪縛から解放された表情報の到来者の一人と憲兵達が駆け付けて来た。
「名乗らない無礼を許して下さい。私達は二年前からこの街の守備隊副隊長をしている者です。そこの元無敗将軍、厄災魔王の配下ルキルスを引き渡して頂けますか?」
「ああ。構わない。が、一つ聞きたい。今まで何をしていたんだ?被害がここまで広がるまで守備隊は何をしていた。」
「申し訳なく思っています。森のゴブリンの哨戒任務に出掛けていました。」
「なるほど。到来者は君だけなのか?」
「到来者…勇者と言われているのは私だけです。」
「この馬鹿ドワーフを止められるのは一人だけだったのか。」
「はい。私だけです。私も先日の王都陥落後に解放されました。その後発見されたルキルスは大人しく隷属されていたので私も気を抜いていました。」
傷が癒えてまた暴れ出すと危ないので手足が折れたままの馬鹿ドワーフを
「解った。了解した。君達、馬鹿の傷はそのままで良い、癒さなくていい。」
と俺はエルフ達に伝えて馬鹿ドワーフの真横の地面に向けて一粒の向日葵の種に魔法力を込めて撃ち込み馬鹿ドワーフを睨み付けた。
「びゃっ!あががががぁ!……あぅふぅぅっ…ぐっ!……」
真横の地面が突然爆裂して抉た事に更に震え上がる馬鹿ドワーフの股間が更に濡れて尻から大きな情けない音ととても臭い匂いが更に撒き散らされた。
(やはりこの国では恐怖を覚えると漏らすのは定番の様だな。)
馬鹿男にかける情も容赦も慈悲は一切ない。
馬鹿ドワーフを引き渡した。
その後、馬鹿ドワーフは厄災の元なる可能性があるので王都に連行されて到来者達に処刑されるらしいと聞いたが自業自得だ。
(まさに馬鹿は死ななければ治らないだな。)
出会いがあれば別れもある。
あと二日間程でリンメル草原に戻ると言う所で夕方キャンプをしているとエルフ達の中で伝説の鎧を纏っていたエルフの一人とマイクロビキニを着ていたエルフの一人がカバリナス王国の王都に彼氏だった男性エルフ達がいる筈なのでどうしても会いたいから戻って探したいと涙を溢して言うので二人は王都に戻る事になった。
彼氏達を見付けたら合流したいと言ってたので俺達は快く引き受け二人のストレージに入るだけの食料を渡してエルフ達の武器は弓と矢筒と小杖しか装備していなかったので鍬を四本とナイフの代わりに武器にも使える片手鉈を八本を二人のマーキングを入れて渡してユニバースベヒモス二機に二人の専属警護にさせて二人を守って従うようにと言い聞かせ翌朝の朝食のあとに皆で二人を見送った。
(美しい双丘が二つも減ってしまったな。ふっ。まぁ仕方がなかろう。)
リンメル草原に戻り水の女神アフィルに川の水に加護を受け飲み水としても畑の撒水にも利用出来る様にしてもらった。
俺達は毎日ファームトラック三台に乗りファクトリーで創った肥料とゴブリン肥料とオーク肥料を撒きジェネシスベヒモスに任せて畑に混ぜ込みある程度の範囲の畑の土壌改善工程が六日間程で一通り終わりようやく土壌状態が良状態になった。
(フム。まるでこれではファクトリーの畑の面積を最大値に上げた土壌状態ではないか。調整度は高くはないがこれでは肥料の消費が馬鹿にならない。そうだな、ファクトリーの様に害獣大行進でも興ればよいのだが。次の手を考えねばならんようだな。)
その日の夕方にいつもの様に交代で風呂ドームに入り入浴後に皆で夕食をしている時だった。
ピロピロリーン♪ピロピロリーン♪ピロピロリーン♪
俺のスマホに待ちに待ったお知らせ音が鳴る。
「オオー!皆ー!来たぞー!遂に収穫だー!」
俺はそう叫ぶとベンチから立ちあがり右手にスマホを握って皆に画面を見せる。
「オオー!おっさんマジかー!やったじゃんすげぇじゃん!」
ユージが凄く喜んでいる。
「おじさん!!やったー!おじさんすごーい!」
ユカが跳び跳ねて凄く喜んでいる。
「あんたやったな!すげぇよ!やったな!」
ケイが俺の肩を叩いて誉めてくれる。
「///アラヤさん!おめでとうございます!凄いです!///」
ユリアが押し付けて凄く誉めてくれた。
(ムム!流石がだな!然り気無く押し付けて来るとは。やるな!ユリア。)
「「「「「おめでとうございます!アラヤ様!」」」」」
五人のエルフ達も拍手をして代わる代わる俺を抱き締めて誉めてくれた。
(くっ、やはりエルフ達。凄まじい質量のプレッシャーだ!見事だ!)
エルフ達には敬称はいらないと言ったのだけど助けて貰ったからどうしてもと言うので敬称を着けて呼ばれている。
「ユカ!最初に収穫していいぞ♪次にユージにユリアにケイであとエルフの君達もだー♪沢山あるから皆で収穫をしよう~♪」
「「「「やったー!」」」」
「「「「「ありがとうございます!アラヤ様」」」」」
ユージとケイとユカとユリアが凄く喜んでエルフ達も凄く喜んでいる。
(流石エルフ達。中々の揺れ具合だ。)
皆は笑顔で俺のスマホを交代に回して画面を二回づつタップして収穫をしている。
全裸だったエルフが両掌の上にスマホ乗せて俺の元に却して来る。
全裸だったエルフに頷いてスマホを受け取り俺もファンタジーファーマーファクトリーの畑一面を覆い隠す程の巨樹に成長した世界樹の全体にいくつも表示されて明滅して光っている虹色の丸いアイコンを二つ続けてタップする。
『ピロリン。ピロリン。世界樹の実を二個収穫しました~♪』
スマホのスピーカーから収穫SE音とファクトリーのノエルの声が聞こえてくる。
世界樹の実の収穫を俺達はとうとうやり遂げた!
「ねぇねぇ、おじさん!苗木までどのくらいかかるの?」
ユカが目をキラキラさせて嬉しそうに聞いてくる。
「そうだな~世界樹の実をファクトリーでドライフルーツと缶詰と薬に加工して別の畑の状態を良にまで状態を上げて種を植えるから二~三日てところかな?」
「ふぁ~。結構手間がかかるんだね~。」
大変そうだと言う感じでユカがベンチに凭れかかる。
「だな。世界樹の実の数も多いからな~。種も全部が苗木に育つ訳じゃ無いらしい。芽が出ても良状態の畑で育てないといけない。出来るだけ全部を苗木まで育てたいけどな。」
「うへぇ~おっさん、種からもめっちゃ面倒くさそだな。」
ユージが首を左右に振って呆れている。
「世界樹が掌の上で育つなんて凄いです!アラヤ様!♥️」
全裸だったエルフが左腕に抱き着いて双丘で左腕を挟む様に押し付けて俺の目を真っ直ぐに見詰めて来る。
(なんと言うプレッシャーだ!流石だ!エルフ!)
「そうかな?はははっ。キリッ。まぁでも苗木まで育てばあとは畑の面積を最大値にして土壌状態を最良状態にする事だけだからな。」
「あんた…それが一番大変なんじゃねぇか…」
悩ましげに頭を抱えるケイ。
「まぁな。気合いと根性と運とノエルの加護を信じて畑を育てるのだ。諸君!!ふははははははははは!キリッ」
「「「オオー♪」」」
「///っ!ハイ!♥️アラヤさん!///」
「「「「「皆さん応援してます!」」」」」
ユージとケイとユカが右拳を突き上げて雄叫びを上げてユリアは両拳を胸の前で握り返事を返してきた。
エルフ達は俺達を応援してくれた。
(ほほう。揺れる五つの双丘。素晴らしいな。ふっ。)
ビッグミラージュガードドーム内にエルフ達の個室ドームと新しい風呂ドームとプールドームを建てた。
エルフ達の個室ドームは俺達の風呂ドームと連結した。
(これはユージとケイには内緒なのだが実は風呂ドームの入浴は男性のみ、女性のみであれば何処の個室からでも自由に風呂に仲良く入れるのだよ。勿論、女性達には伝えてあるのだがな。フッ。)
新しい風呂ドームはカバリナス王国の城から貰って来た物を使って設置してみたがやっぱり狭く浅く浸かると上半身の腰から上が湯面から出てしまう。
二人~三人用のジャグジーくらいの大きさだ。
(フム。豪華だがあまり使用してはいなかったのかも知れぬな。見せるだけもしくは体を濯ぐだけの浴槽なのかも知れないな。)
プールドームは奥の方に建てた。
プールドームの水にもアフィルの加護を貰い綺麗な水で遊べる様にした。
男と女性用の更衣室ドームも建ててプールドームと連結した。
プールドームが完成してからプールに皆で入ろうとした時に一つの大きな問題が浮上した。
なんと俺達には水着がない事に気付いた!
エルフ達は水浴びは男性も女性も一緒にしていたので平気だと言っていた。
(ほほうなるほど。では行くか!)
それを聞いたケイとユージは即座に
「「合意だよな!いいよな!じゃあ入ろ~♪」」
と声を合わせて言うと早速エルフ達を男子更衣室に連れて行こうとしてユカとユリアに弾ける様な良い音を響かせて思い切り尻を蹴られていた。
(ふっ。危なかったな。俺もまだまだだな。)
「///やっ、やっぱりプールは皆で遊ぶ所ですよね!別々に入るなんて嫌です!皆で!アラヤさんも皆でいっぱい遊びましょ!///」
ユリアがどうしても皆でプールに入りたいと言うのでユカとユリアはランジェリー上下とブラウスを着てエルフ達達はマイクロビキニを着て貰い男三人はパンツ一丁でプールに入る事になった。
(フム。悪くない。妥協点としても悪くない。)
まぁ、更衣室にシャワーが無いけれど仕方がないかと俺は先にプールドームに入った。
(フム。やはりプールはプールでいいものだな。シャワーも欲しいところだかまぁ贅沢は言いまい。噴水の噴射口をいくつか外に向けたあれで我慢するとしよう。)
俺に続いてプールに入って来たユカとユリアとエルフ達はとても楽しそうにはしゃいでいる。
「ヤッホー!プール最高~♪おじさんありがとー♪」
ユカはプールに飛び込む。
「はぁ~♪プール~♪気持ちいいね~♪ユカちゃん~♪」
ユリアは梯子から静かにプールに浸かる。
「「「「「大勢での水浴びがこんなに楽しいなんて忘れていました~♪」」」」」
エルフ達もプールの中で良い美しい笑顔で楽しんでいるようだ。
水辺で聞く女の子の楽しげな声は良いものだと思った。
(フム。水に濡れた衣服もなかなかどうしてやるな!)
「はぁ。プールも良いがサウナも欲しくなるな~。」
俺は思わず独り言を洩らした。
「あーアラヤさんサウナは作ろうと思ったら出来るんじゃね?」
いつの間にかに側に来ていたケイが言う。
「ん。入って来たのか。おっ。ユージも。」
「ふっはぁ~♪プールはいいな~♪おっさん!ヤッパいいなー♪」
半分尻がボクサートランクスから出ているユージが尻を沈ませたり浮かせたりを繰り返し何故か犬掻きで俺とケイの回りを泳ぎ回り楽しそうに言う。
(ええいっ男の尻はいらん!沈め尻めっ!沈めーっ!!)
俺は両掌を合わせ絞る様に握り水をユージの尻に飛ばす。
笑いながらユージは女の子達の所に泳いで行った。
俺も笑顔で
「だな。プールはいいな~♪」
俺は少し考えるとケイに振り返り会話を続ける。
「ケイ、でも木材が無いぞ?この世界の木は俺達には柔らかすぎて加工はまともに出来ないぞ?」
倒木を削り捲って遊んだ時の事を思い出して言う。
デュアルチェーンソードの刃を軽く押し当てるだけで発泡スチロールの様に木屑が飛び散り切れずに削れてしまう。
「アラヤさん。俺達でも加工が出来る木材なら多分山程あんぞ。あれならマジで腐る程あんぞ。」
ケイが不思議な事を言う。
「はぁ?どこに?」
「ファクトリーに。」
ケイがまだ不思議な事を言う。
「ん?」
ファンタジーファーマーファクトリーからは畑の作物や食材や肥料や薬などは取り出せるがマイハウスなどの拡張はガチャアイテムで行うので建築資材用の木材などはない筈なのだがケイが不思議な事を言う。
「あんた…出たよ…あんたのポンコツポイント…あのさ忘れてねぇか?てか忘れてんだろ?畑を広げる時とか手に入んだろ?ファクトリーの害獣大行進の妨害壁とかよぉ。」
ユージに続けてケイまで俺をポンコツだと言う。
(…これは俺は泣いていいのか?)
しかし俺は思い出した!
「ん…あー!!」
なるほどその通りだ。
本来は畑を拡張する為にエリアを指定してそのエリアの木をアバターにノコギリや斧やチェーンソーを装備して放置していると一定時間が経過するとそのエリアの伐採が完了して木材を入手する事が出来る。
その木材を加工して畑を荒らすゴブリンやオークやデカイ虫達の進行を妨げる柵や壁を作成し配置して害獣の流れを調整し誘導してアバターで倒して駆除していく。
それが通常の害獣大行進の攻略方法だ。
だけども俺は主にガチャで手に入れた罠などを大量に配置して駆除をしていたので木材の事などスッカリと忘れていた。
(ふはははっ俺はただの課金者ではない。廃課金者なのだ。罠は大量にあるのだよ。大量にな!)
ケイはその木材や壁を利用してサウナが出来るのではないかと言っている。
「なるほどな!あー、でもケイ、部屋の内の温度上げる方法はどうするんだ?この世界の石は俺達の火魔法で炙ると溶けるぞ?」
「あちゃー!そうか!…まぁなんか探そうや。アラヤさん…サウナか…ヤッパ欲しくなるわ。」
ケイはボクシングの減量中やトレーニングのあとによくサウナに通っていたらしい。
「だな~。硬い岩盤の岩穴を少し炙って水をぶっかければなんとか蒸し風呂みたいになりそうだけどな。岩盤に穴を掘る道具はファクトリーにはつるはしとかドリルとかの掘削道具は無いからなぁ。」
「あー…ねぇな。シャベルとか鍬とか斧とかチェーンソーはあるけどつるはしもドリルもねぇな。て言うか、アラヤさんよぉ。そもそもこの世界にかてぇ岩盤があんのか?」
俺は暫く考えた。
「…無さそうだな…」
そうポツリと言葉を洩らすと俺はプールドームの天井を見上げプールに仰向けで浮かんだ。
ケイも仰向けで浮かんだ。
俺とケイのサウナ構想は完全に暗礁に乗り上げた。
「あ、おじさんとケイがラッコごっこしてる~♪アタシもやる~♪」
ユカが俺とケイの横に来て仰向けで浮く。
「///あっ、ユカちゃん私も~♪///」
ユリアも俺の右横で仰向けで浮く。
「「「「「///私達もご一緒します~♪///」」」」」
エルフ達も俺とケイの回りに仰向けで浮く。
皆でゆらゆらと水面を漂う。
目を瞑り浮いているのはとても心地良い。
(フム。なかなかの体験だな。これぞ至福の時間ではないか。大勢の女性にこのような状況で囲まれるとは男冥利に尽きるな。)
「なんかよぉ~。俺から見るとよぉなんかの事故現場みてぇ~に見えんだけど~。この光景~。」
プールサイドに座ってボトルのジュースを飲みながらユージが言う。
確かに九人の男女が目を瞑り両手両足を広げてプカプカと浮いているのはシュールな光景だろう。
だが浮いている俺は凄く心地が良かった。
「あ~♪ユージもプカプカしてみろ~♪気持ちいいぞ~♪」
「…っ!おっさん。おっさん。ちょっと来てみ。」
「ん?」
「良いから来てみ。」
ユージが呼ぶのでプールサイドに上がる。
ユージが飲みかけのボトルを渡して来る。
「それうめえの。そんでユカとユリアさんとエルフ達よーく見てみ?」
ユージから受け取ったボトルのジュースは確かに炭酸も適度な刺激で甘味も強く風味も良かった。
「ユージこれ旨いな。」
「それもだけどよ!ユカとユリアさんとエルフ達を見ろって。」
ユージが声を落として言うので見ると。
(ウム、見えるぞ!見える。俺にも見える!!)
ユカとユリアのブラウスが透け透けになりランジェリーがくっきりと見えブラウスの生地が素肌に密着している。
エルフ達もプール中でマイクロビキニが妖艶な美しさを出して、エルフ達の双丘がなかなかの絶景を披露している。
(フム、実にいい景色だ。なかなかやるではないか。)
ユージは少し前屈みになっていた。
(まだまだ若いな。)
「おっさん。あれ見てどうもねぇの?」
「俺か?プールの中で位置を上に向けてあるから大丈夫だ。キリッ」
「おっさん!?プール入れって!ちょっとマジで空気読めよ!やべぇよ!それが出てくんぞ!!」
「おっと。じゃあ入るとするか。キリッ」
俺の黒いボクサーブリーフからもう一つの俺が出て来そうになっていた。
俺は二口飲んでユージにボトルを渡してプールに入る。
ユージはボトルを飲み干してボトルをストレージに入れてプールに入って来た。
「///ユリアちゃん、ユリアちゃん!おじさん見た見た?///」
「///うん。見た凄…ゴニョゴニョ///」
「///アタシ達を女の子として見てくれてるよね?///」
「///ユカちゃん!///」
「///しっ!ユリアちゃん声小さく小さく!///」
「「「「「///アラヤ様のお相手はお二人ではないのですか?///」」」」」
「「///えっ!///」」
「///私達エルフは優れた長の元に多くの女性エルフが嫁ぎ集落を作ります。この集落の中では魔法力に長けているアラヤ様が長ではないのですか?///」
「///えっ!おじさんは優しいし頼りになるし…アタシはユージがいるしえっと優しいおじさんかなぁ?♥️///」
「///アラヤさんはゴニョゴニョ♥️私もケイ君がいるしアラヤさんの事はゴニョゴニョ♥️///」
「「「「「///では私達がアラヤ様に嫁げる機会はあるんですね!♥️///」」」」」
「「///っ!えっ!///」」
まぁガールトークはあまり聞くのは良くないだろうとケイとユージとスライダーやビーチボールを代用で作れないかと話しをしていた。
「なぁおっさんなげぇスライダーとか出来ねぇの?」
ユージが手を動かしてうねうねと長いスライダーをイメージしている様だ。
「あースライダーかぁ。それだとやっぱり硬めの石材がいるな。」
「アラヤさん、木材でもよくね?」
「木材か。かんなとか有れば仕上げが良くなるだろうけど俺達が木材を加工しても仕上げが綺麗にツルツルに出来るかどうかは解らないぞ?」
ケイは少し考えると
「あー、確かに柵とか壁もファンタジーファーマーファクトリーだと板を地面にぶっ刺したり切っただけの板を張り付けてる感があんよな。」
「おっさん石なら出来んの?」
「まぁほら。城とかの床とか表面が平らでツルツルしているだろ?あれを繋ぎ合わせれば、まぁ日本のレジャーランドのプールみたいには行かないけれど積み重ねてユージが斜めに切れば滑り台程度の物なら出来るかもな。」
「「あー滑り台かー!」」
「おっさん!良いじゃん滑り台!!良いじゃん!じゃあおっさん次の城ぶっ壊す時は床を貰うんだな?」
「ああ。なるべく広い部屋の床の硬くて大きな石材が良いな。」
「「OK!」」
「でさ、アラヤさんボールとかは出来ねぇかなぁ?」
「ボール?」
「うん。ビーチボール見てぇの。」
「ああ~♪皆で遊ぶのにか!」
「そうそう!ほら。ユリアとかエルフ達とかトスあげてるの想像してみ。」
「ユリアさんとエルフ達がトスを…」
ユージは目を閉じて想像している。
俺も少し目を閉じて想像する。
ユカとユリアとエルフ達がビーチバレーを笑顔で汗を流して楽しみトスをあげジャンプをしてスパイスを撃ち込む。
揺れ弾むユカとユリアとエルフ達の双丘。
(フム悪くない。)
ユージがプールの中で両掌で股間を押さえて更に前屈みになる。
「ほほう。そこまで想像するとはケイ。なかなかやるな。キリッ。」
俺は右の拳をグーに握り親指を上に立ててケイに見せる。
「///イヤ!ちょっとほら、あの、ほら、そう!人数がエルフ達が増えたじゃねぇか!なんか皆で遊ぶのネェかな?って思っただけだって!///」
ケイの声が段々デカクなる。
ケイもプールの中で両掌で股間を押さえて前屈みになる。
(フッ。語るに落ちたな。ケイ。)
「まぁボールの構造はだいたい解るけど革を縫い合わせればボールの形は出来なくは無いが俺は裁縫はあまり得意じゃないぞ?あと機密性と空気をどう入れて保持させるかだな。それさえクリア出来ればビーチボールは出来なくは無いかなぁ。」
紙風船の様に繋ぎ合わせれば球体が出来るが俺は裁縫はあまり得意ではないので
(フム、ラグビーの始まりの様に動物の膀胱を…それは…駄目だな。女の子にそれを楽しげに…ないな。)
と俺は思った。
右掌で顎を包んで考えていたケイが言う。
「薄い革か…この世界の動物の革でもよくね?」
「案外良いかも知れないな?よし今度何かゴブリンとかオークの革を使って見るか。」
「「ウイィース!」」
ボールの素材の目処は着きそうだ。
プールサイドに上がって離れているユカとユリアとエルフ達のガールトークは盛り上がっているようだ。
勇者はお城の床石を狙っている!
どうしますか?
すなおにわたす
すなおにゆずる
すなおにうりつける
すなおにねあげをする
すなおにおいかえす
すなおにとめる
すなおにおこる
おしろをこわされる
なく
とほうにくれる
かんがえるのをやめる
かめんをひろう
かめんをうしろむきにかぶる
かおになにかがささる
かめんからこえがするきがする
わるぐちをいわれる
かめんをふみわる
あしにはへんがささる
はへんをなげる
ゆうしゃにあたる
ゆうしゃにきばがはえる
ゆうしゃがおなじことばをくりかえす
びょういんにつれていく
けいさつがくる
つかまる
かべをみつづける
ようすをみる←