大きな水槽と至福の果実?
勇者は散歩をしている!どうしますか?
ようすをみる←
よそうをする
よていをたてる
よそみをする
みごとなふたつのおかをみつける
ちかくにいく
ちかくでみる
ゆうしゃにみられる
ゆうしゃになげられる
おしろをとびこえる
あたまからじめんにささる
さくをつくる
かべをつくる
いえをたてる
すんでみる
ゆうしゃにこわされる
なく
とほうにくれる
かんがえるのをやめる
なかったふりをする
いしをなげる
たねをぶつけられる
たおれる
うめられる
そだつ
ふえる
かりとられる
俺達と七人のエルフ達は閲覧の間の左奥の扉から進み長い直線の広い廊下を歩いていく。
最初にあった部屋はぶよぶよに太った男の執務室だった。
とりあえず手分けをして手当たり次第に本や書類などをストレージに放り込む。
机や椅子も中々造りが良かったのでストレージに放り込む。
金庫も放り込む。
執務室はほぼ10分もせずに片付いた。
次にぶよぶよに太った男が強制奴隷の女性達を弄ぶ部屋はエルフ達が手当たり次第に壊していた。
次の部屋はバスタオルを巻いているエルフの彼女が使用していた部屋らしい。
「ここに拐われてきた時に着ていた服はまだ持っているのか?キリッ」
俺はバスタオルを巻いているエルフの女性に聞く。
破らない様に気を付けて胸元を押さえて頬を紅く染めている。
「///はい、まだ持っています。///」
「それならその服の方がこの世界の最強の鎧よりも強いからその服を着ていた方がいい。皆もまだ持っているのなら服は着替えた方がいい。この世界の物に慣れない方が得策だからな。キリッ」
「「「「「「「そうなんですね!?着替えて来ます!」」」」」」」
エルフはハモる習性がある様だ。
エルフ達はそれぞれの部屋に着替えに向かっていく。
バスタオルを巻いているエルフはタンスの中から緑色のワンピースを出し俺達がいるのに気にせずにバスタオルをはらりと脱ぎ捨てワンピースを着てその上に革製のベストを着て前を革紐で結ぶ。
(フム、エルフは下着を着けないのだな。なるほど。)
ワンピースは身体のラインにぴったりとフィットして胸元はVの字にかなり大きく開いている。
裾の丈も膝上の短めのミニスカートなのに左太股の付け根近くまでのかなり上の方にまでスリットが深く切れ込まれていて足元は膝下まである革製のロングブーツだ。
靴紐を片膝を立てて座り結んでいた。
映画や物語のエルフそのままだった。
(ムム。なるほどあのスリットは座り安くするためか。前屈みになると…オオッ!中々の絶景だな!)
「なぁ俺達もなんだけど普通におっさん女の人が着替えしてる部屋にいんのな。」
「うんうん。堂々とガン見してるよね?エルフさんも少し嬉しそうくない?」
「あんた…マジで空気読んで外にいろよ…」
「///覗き見しないアラヤさん素敵♥️///」
「ハアーッ!ユリア?ちょっと待て!えっ!ちょっ!」
ユージとユカとケイとユリアいつも通りだ。
「あと武器倉庫にあると思うのですが弓と矢筒と小杖を取り上げられています。」
「なるほど。武器類は運ばされたのか?」
「いえ、ドワーフがいてそのドワーフが持って行きました。」
「ドワーフはここにまだいるのか?」
エルフは首を横に振る。
「二年程前から王国の辺境の街の守護に就いているはずです。」
何かが頭の中を通り抜けて行った。
「あーもしかして無敗将軍とか言う奴じゃないのか?」
エルフは両手の掌を口に当てて驚いている。
「はい!無敗将軍ルキルスです!ご存知なのですか?」
「あー自分で自分を隷属した器用な馬鹿ドワーフだったな。この世界で最強のお好み焼きで斬りかかって来た馬鹿ドワーフだ。」
全裸だったエルフは目を見開いて驚いている。
そして全裸だったエルフは思い出すのも辛そうに話しを続ける。
「あのドワーフはとても強くこの国でも一位二位を争う猛者で国王に以前はとても気に入られていた様でした。国王の命令で何度もあのドワーフと…皆も夜を共に過ごさせられていました…更に国王に命令されてあのドワーフとの行為を見世物の様にこの国の貴族達や他の国の貴族達の目の前で…抵抗も出来ず…」
エルフがぶよぶよに太った男と馬鹿ドワーフを怖がり涙を溢している。
(こんなに美しいエルフの女性を弄び涙を流させるとは。許せんなあの男にはまだまだ地獄の苦しみを味合わせるべきだったな。)
「いい事を教えてやる。あの馬鹿ドワーフは本気の君達なら余裕で勝てる相手だ。素手でも充分に勝てる。それと君はこの世界に来てどのくらい経つんだ?」
「えっ!本当ですか!!」
「ああ、間違いなく勝てる。キリッ」
「///あっ…私達がこの世界に来たのは三年程前です。///同じ日に彼女達と狩りに出掛けて…あと男性のエルフ達も七人…」
やはり集団誘拐をぶよぶよに太った男は行っていた様だ。
(あの男…一体何人を殺して来たのだ。)
「そうか。もしかしたら門の守護をしていた六人の到来者達かな?それはまぁいい。そうだ♪次にあの馬鹿ドワーフに会った時は余裕で勝てるから好きなだけぶっ飛ばせばいい♪よし次の部屋に行こう。」
「///は、はい♪///」
エルフは少し笑顔になり俺達の後ろを離れない様に着いて来ている。
(そうか。ドワーフとエルフは色々な物語でも仲が悪いとされていたな。なるほど。しかし…許せんな。抵抗も出来ないこんなに美しく綺麗なエルフを弄ぶなど!あの馬鹿ドワーフ…今度見付けたら…よし殺るか!)
辺境の街で使役されている馬鹿ドワーフの運命が決定された!
次の部屋には伝説の鎧を纏ったエルフ達の部屋だった。
エルフ達の服装は皆同じように見えた。
(フム少し遅かったか。)
「おっさんちっと残念そうクね?」
「うんうん♪少し残念そ。」
「…俺あの人止めるべきなんかな…」
「///アラヤさん…私がゴニョゴニョ…///」
「ファっ!ユリア?なに言った?今なに言った?えっ?えっ!」
ユージとユカとケイとユリアが楽しそうだ。
「「「着替え終わりました。お待たせしました。」」」
やっぱりエルフはハモる習性がある様だ。
「大丈夫だ。忘れ物の無いようにな。もう城は無くなるからな。」
「「「「えっ!無くなる!」」」」
「ああ、後で畑にするからこの城は跡形も無くなる。俺達に刃向かい隷属までしようとしたからな。」
「「「「…信じられない…」」」」
見事なハモりだ。
(フム、あの胸元はよく見えるな。中々悪くない。)
「おっさんの言う通りにこの城は俺達がぶっ潰すから見とけよ~♪」
「アタシもちょびっと多目でやろっと♪」
「だな♪この城はいい感じに堅くてオモシレェし♪」
「うんうん♪私も頑張ろうっと。」
ユージとユカとケイとユリアが楽しそうに気合いを入れている。
次の部屋は透け透けのピンクのローブにマイクロビキニの魔法使いのエルフ達の部屋だった。
丁度マイクロビキニの下を脱ぎ終わった所で三つの形の良い桃尻が丸見えだった。
(ほほう。素晴らしく美しいではないか芸術の様だ。素晴らしい絶景だな。)
「おっさん普通にガン見して頷いてんよな。」
「うんうん♪全然照れたりしてないよね♪」
「あんた…ちょっとはマジで空気読めよ…」
「///真っ直ぐに見てチラチラ覗き見しないで見てるアラヤさんも素敵♥️///」
「ファっ!えっ!ユリア?ただのスケベおやじだぞっ!ちょっ!えっ!」
ユージとユカとケイとユリアは通常運転だ。
服を着替え終わった三人のエルフ達は
「「「あっ!お待たせしました。」」」
やはり三人のエルフ達は笑顔でハモる習性を持っている様だ。
「忘れ物はないか?」
「「「「「「「はい!ありません!」」」」」」」
「じゃあ次に行こう。」
「「「「はーい♪」」」」
「「「「「「「///はい♪///」」」」」」」
皆もハモった。
(フム、エルフ達は服を着るとそれはそれで中々どうして。悪くない。)
俺達は更に廊下を奥へと歩いていくとぶよぶよに太った男の寝室に着いた。
まるで拷問部屋の様な道具などの物が壁に沢山飾られていた。
ベッドは豪華で大きな物だった。
俺は魔法力を少し込めてベッドを右手で持ち上げ拷問器具の飾られた壁に叩き付けると壁にベッドがめり込み拷問器具が金属音を撒き散らして粉々になる。
「悪趣味にも程があるっ!」
俺がそう吐き捨てる様に言うとエルフ達は嫌な辛い事を思い出した様に震えて涙を溢して泣いていた。
「君達には辛かったな。部屋の外で待っていていい。無理に見る必要はないからな。」
俺は出来る限りの優しげな低音の声で語りかけるとエルフ達は皆で頷き部屋の外の廊下で待つことになった。
俺達はぶよぶよに太った男の本や日記の様な物と書類などを手当たり次第ストレージに放り込む。
部屋の奥に行くと風呂があったがジャグジーよりも狭い円形の浴槽があったのだがユカが不満そうに
「キレーだけどな~ん~か狭~い。あさ~い。泳げな~い。」
と言いユージが
「おっさん♪おっさん♪ちっちぇーライオンが二個引っ付いてるぞ♪」
と喜んでいたので俺は取り敢えず水脈探査スキルを使ってみる。
(フム、これと言った特別な物では無いな。前に見た物とそう代わりはないな。中層まで汲み上げ更に上層に汲み上げそこから下層に供給している。フム、代わり映えしないな。)
寝室が悪趣味だったのだが風呂は綺麗に清掃された豪華絢爛なシャンデリアに白い壁に金の様な金属と宝石類で飾られていた。
浴槽は金ぴかの浴槽だった。
ユージの好きな口からお湯が出るライオンの金ぴかの像が一対並んで口からお湯を吐き出している。
「こいつは別の風呂ドーム用にしよう。例えば客室用とかにな。」
「「「「さんせ~い♪」」」」
浴槽とライオンの飾りをストレージに放り込む。
シャンデリアも放り込んで行く。
お湯が床から吹き上がるのを避けて風呂のアメニティと中々の豪華な鏡をストレージに放り込みぶよぶよに太った男の寝室から出て廊下を奥に歩いて進むと正面に階段があり登ると扉があり開けると空中庭園に出た。
空中庭園は良く手入れがされていた様で中々見事な物だった。
俺達の目当ての物が空中庭園にあった。
「あっ♪見ておじさ~ん!プールだ~♪」
ユカが嬉しそうに跳び跳ねて喜んでいる。
「オーおっさん♪デケェー♪おっさん♪見ろあの噴水もあのライオンみてぇの付いてんぞ♪」
ユージが嬉しそうに噴水に近付いて行った。
「アラヤさん…さすがにこれはでかすぎじゃねぇか?」
ケイが少し呆れている。
確かに直径約25m程の円形のプールだ。
「///アラヤさん。これ欲しいです!皆で入れますよね?///」
ユリアが皆で入りたいので欲しいと言うのならば。
「よし。解った。プールと噴水をセットに貰って行って噴水を濾過装置にしよう。いいか?多分水が吹き出るから少し離れていろよ!」
俺はプールの縁を掴みプール全体を包み込むイメージを思い浮かべストレージに入れる。
プールのあった場所に大きな穴が空き給水口から水が穴に向かって吹き出して水が日射しの強い太陽の光りを浴びて小さな虹を描き出す。
「うほょー!スゲェ~♪おっさんスゲェ~♪」
「うわ~♪ユージ凄いね~♪」
「よ~し次は噴水を貰うぞ~♪」
「「「「オー♪」」」」
エルフ達は口を大きく開けて驚いている。
(フフ美人が台無しだな。やれやれ。)
俺は噴水の縁を掴み包み込むイメージを頭に思い浮かべてストレージに放り込む。
すると噴水のあった場所の真ん中から水が吹き上がる。
「よしじゃあ、あとは武器倉庫と宝物庫に行って城をぶっ壊すぞー!!」
「「「「「「「「「「「オー!!」」」」」」」」」」」
俺達と七人のエルフ達はスキルや魔法を適当に打ち放し破壊しながら城の中層に降り宝物庫に入るが目ぼしい物はなくこの世界の宝物の様な物があったが握ると握り潰せてしまう様な貧弱な物ばかりだった。
エルフ達もストレージがあるようで金品を手当たり次第放り込んでいた。
魔法力含有量も低く期待できる物はなかった。
一応宝物庫内に簡易ミラージュ・ガード・ドームを設置して宝物庫内の物を守る。
(まぁ国民の復興の足しにでもして貰おうではないか。)
作業を手早く終えて足早に宝物庫を出て武器倉庫に向かいエルフ達の装備品を回収して到来者の武器はないかを探したが発見してもほぼ破壊されていた。
「おっさん、これどーゆー事なんだ?」
ユージが折られた剣や槍を足で突付いている。
「んー。自分にこの武器を向けられたくない奴が破壊したと見るのが妥当だな。そいつは武器を破壊を出来る技術を持っていたんだろう。」
「アラヤさんそいつは武器破壊スキルでやったのか?自分が生き残る為によ。」
流石にケイはいい読みをしている。
「だろうな。これらを使える到来者を恐れて武器を破壊していたんだろうな。」
「私達の装備品は無事でした。それはどうしてでしょうか?」
エルフが自分の弓や矢筒や小杖が壊れていない事を確かめて聞いて来た。
「そうだな、そいつがここを自由に出入り出来なくなったのか または管理が厳重になって破壊を出来ない状況になったかだな。なんと無くそんな馬鹿をやる奴は想像がつくけどな。自分で二つ名を声高らかに叫ぶ馬鹿の仕業だろうな。」
「あーおっさんに喧嘩売った馬鹿ドワーフか?」
「ああ、ドワーフなら鍛冶は専門職だろうからな。造る事が出来るのなら壊す事も出来るだろう。国の要の筈の将軍が辺境の街に送られたと言う事はそれなりのへまをやらかしたんだろうな。」
「それが武器破壊てか?アラヤさん。」
「だな。あの馬鹿ドワーフが何故あそこにいたのかの理由がなんなのかが理解出来た。バレて左遷されたと見れば納得がいく。普通あんな辺境の森に呪縛の解放された勇者とは言え一国の将軍が一人でいる筈が無いからな。山賊じゃあるまし。しかもあの馬鹿はもうこの世界にある物からだけの武器しか造れなくなっていたのかもな。それとも破壊した武器を新たな武器に作り替える事が出来なくなったと見るべきか。更には馬鹿ドワーフ自身が到来者の武器を振るう事も出来なかったのかも知れないな。自分で無敗将軍と名乗る馬鹿だ。負けると言うその恐怖心から到来者の武器を次々に破壊していたと推測出来る。」
「「「「「「「「「「「納得~!」」」」」」」」」」」
「おっさんそんじゃ馬鹿ドワーフどーなるんだ?」
「さぁな。誰かが隷属の腕輪を壊すまで無表情のまま誰かの指示を受けるか、馬鹿だから中途半端に呪縛が抜けて怒りに任せた破壊行為に出るかも知れないな。」
「おじさんヤバい奴じゃん!馬鹿ドワーフ危ない奴じゃん!」
「だな。でもまぁ到来者はこの国に他にいるからそいつらが止めるだろう。」
「「「「「「「「「「「えっ!」」」」」」」」」」」
「いるだろ。門を守ってたユージに吹っ飛ばされた奴らが。」
「「「「あー!」」」」
「何かあったらあいつらが止めるだろ。俺達は俺達のやるべき事をやるだけだ。」
「アラヤさんユージ一人に吹っ飛ばされたあいつらが馬鹿ドワーフに勝てんのか?」
「勝てるだろ。馬鹿ドワーフはお好み焼きの大剣もお好み焼きの鎧も無いんだ。あいつらはお好み焼きの鎧も武器も持っているからな。勝てるだろ。」
全裸だったエルフが訪ねて来る。
「もしかして伝説の鉱石オミエルコンのことですか?」
「それだ。この世界の最強の鉱石らしいがスパスパ斬れる柔らかい紙の様な金属だ。」
「えっ!」
俺の言葉に全裸だったエルフが驚いた。
「召喚草刈り鎌~♪拾ってきた剣先が確かえーと、あった。見てろ。ほい。」
途中から折れたお好み焼きの大剣を手近な台の上に置いて俺は鎌で斬る。
「「「「「「「えっ!斬れてる!」」」」」」」
いとも簡単に俺が台の上に置いたお好み焼きの折れた大剣を草刈り鎌で短冊状に切り分けるとエルフ達が驚いている。
「なっ?この世界の最強の金属がこの程度なんだ。ほらこれを魔法力を少し込めて折り曲げて見るといい。」
エルフ達にお好み焼きの大剣の短冊の様な欠片を渡すとエルフ達が少し力を加えて曲げると簡単に
「「「「「「「えっ!折れた!」」」」」」」
ポッキリと折れてしまう。
エルフ達は目を大きく見開き口を開けて凄く驚いている。
「それがこの世界の最強の金属の強度だ。この世界と俺達がどう違うかを簡単に話してやるからな。」
「「「「「「「はい!」」」」」」」
「俺達の世界の全ての基準値を数字で表すと俺達の世界は1でこの世界の全ての基準値が-10000なんだ。」
「「「「「「「えっ!」」」」」」」
エルフ達は凄く驚いている。
「俺達の世界には魔法なんて物は本のお伽噺の中だけの空想の物なんだ。魔法はない世界だ。だけど俺達はこの世界だと魔法が使える。何故だと思う?」
「「「「「「「魔法のない世界!?」」」」」」」
エルフ達が信じられないと言う顔で驚いている。
「ああ、魔法なんて物は無い。だが俺達はこの世界の魔法が使える。その理由はこの世界の全ての基準値が-10000まで下がっているからだ。」
「「「「「「「0ではなく-10000なのですか?」」」」」」」
「そうだ。この世界の全ての基準値が-10000であれば1の筈の俺達にこの世界の基準値より10001も高い膨大な魔法力を持っている者になると言う訳だ。だから俺達に魔法力が備わったと言う訳だ。」
「では魔法力がある私達は?」
「この世界の人間から見ると圧倒的な魔法力を持った者に見えるだろうな。神の様にな。それに魔法力の扱いが圧倒的に上手いから感情で魔法力の流出も少ないだろうな。」
「しかし貴方から感じる圧倒的な魔法力は?」
「俺達は豊穣の女神ノエル様からの加護がある。君達は隷属されてしまった時に多分この国の水の女神のアフィル様の加護から外れてしまったんだ。」
「…それは何故ですか?」
寂しそうに全裸だったエルフが聞いてくる。
「考えれば直ぐに思い付く様な事だ。女神様の強大な加護の力を持ったままの隷属されている者がその力を使えば世界を破壊する事は容易いだろう?だから女神様が加護から抜いてしまうんだ。」
「加護から抜けるとどうなるのですか?」
「別段には変わらないさ。普段の君達の魔法力のままで体の強さ筋力体力その他は元の世界のままの君達と言う事だからこの世界の武器や魔法を恐れる必要はないな。」
「「「「「「「なるほどー!だからこの服を着たほうが良いと言われたのですね。」」」」」」」
エルフ達が自分達の衣服を見て触り納得している。
(フフっそんなに引っ張ると見えるぞ見える。俺にも見える!)
「うん。そう言う事だ。多分その服にも魔法力が付与されているはずだろ?それに狩猟用の服の様だしな。この世界の剣も魔法も君達には子供のごっこ遊び程度の威力しかないだろうな。そうだ。この世界の人間を手で触った事はあるか?」
「「「「「「「いえ絶対に触れるな!と言われていました。」」」」」」」
「だろうな。この世界の人間は脆く弱く軽い。太った大人の男の重さはこれくらいだ。」
俺はポケットティッシュを出して全裸だったエルフに握らせる。
「本当にそうなんですか!?」
全裸だったエルフはポケットティッシュを掌に乗せて目を大きく見開き驚いている。
「ああ、俺は男を城に乗り込む前にぶん投げたからな。数日前に他の男の手を握り潰した事があるけど簡単だったよ。」
「私達はこの世界の人間はとてつもない魔法力と凄まじい力を秘めた恐ろしい者達だと思っていました。私達十四人を一度に召喚して見せしめに私達の目の前で隷属した男性エルフ達五人に殺し合いをさせて生き残った男性エルフを獰猛な猪の獣人達に命令をして殺させる程の圧倒的な支配力のある恐ろしい者達だと思っていました。」
全裸だったエルフは両腕で自身の身体を抱き締め怖がっている。
(うおっ!なんと言う質量だ!!やるな!)
「この世界の人間は力も魔法力も耐久力も-10000だ。召喚に使われていたのは精霊や妖精達を生贄にして魔法力に変換して行ったもので世界その物の魔法力も-10000だ。」
「もしかしてそれでは貴殿方がノエル様の!?」
「ああ、俺達は豊穣の女神ノエル様の代弁者であり執行者だよ。でも何も俺達を敬う事も恐れる必要は無いからな。」
「「「「「「「「何故ですか?あのお力を敬う事も恐れる事も必要無いとは!?」」」」」」」
「俺達はただこの世界の循環を少しずつ+に変える様に動いているだけだ。そのために畑を作っているだけだ。」
「畑を作る事が+に変える事なんですか?」
「そうだ。この世界の食べ物は旨かったか?特に調理された物はどうだった?」
「いえ…味が全くしませんでした。」
「だろうな。この世界の食べ物も栄養価も-10000なんだ。この世界の生き物をギリギリ生かせる程度の作物しか今この世界の大地は作れない。豊穣の女神ノエル様の加護でなんとか作物は収穫出来ているだけだ。川の女神の加護もなく山の神の加護もなく大地の神の加護もない。だけど俺が渡した葡萄やオレンジは旨かっただろう?」
「「「「「「「はい!とても美味しかったです!」」」」」」」
「あれはノエル様の箱庭で育てた作物なんだ。俺はこの世界の大地であの葡萄を作ってみたいと思っている。この世界の大地を耕し本当の実り豊かな大地と畑にする。それがこの世界を+に向ける第一歩だ。だけどまだ無理なんだ。神々の加護が足りないからな。」
「どうすれば大地に神々の加護が届くのですか?」
「勇者選定球を勇者選定球として使えなくする。そして神々に返す。」
「そんな事で加護が受けられるなんて。」
「あの球はぶよぶよに太った男に言った通り神々の創った宝物だったんだ。だから正統な持ち主の神々に返す必要があるんだ。」
「その見返りに世界に神々が加護を与えて下さると言う事ですか?」
「そうだ。俺達は今日で二つ目の球を神々に返した。俺達五人だけにしか出来ない。豊穣の女神ノエル様の代弁者であり執行者の加護の力でないと無理なんだ。それで君達を呪縛から解放する事が出来たんだ。」
「「「「「「「そうだったんですね!?」」」」」」」
「隷属の呪縛からの解放は隷属のアクセサリーの破壊もしくは隷属のアクセサリーの魔法力を失わさせる。そして勇者選定球に隷属のアクセサリーから名前を消去させるが解放の条件だと世界で知られている一般的な方法だけど実はそれだけでは不完全なんだ。馬鹿ドワーフは不完全な呪縛解放状態で自分の名前を叫んだ為に自分で自分を隷属すると言う器用な真似が出来たのかも知れないな。完全な呪縛からの解放は勇者選定球を混乱させ完全に機能停止させ隷属のアクセサリーを破壊する事だ。そうすると完全な呪縛からの解放になるんだ。完全に勇者選定球の機能の停止が出来たら神々に球を返す事が出来るんだ。」
「隷属のアクセサリーを破壊するだけでは不完全な解放だと言う事ですか?」
「そうだ。力の加減も魔法力の加減も一切無く自身の最も強い怒りや憎しみの感情だけで破壊や殺戮の為に動く理性の無い怪物の様に暴れ廻るこの世界の人間には最も恐ろしい厄災の一つ《魔王の配下の復活》になるんだ。」
「「「「「「「そんな…」」」」」」」
エルフ達が顔を蒼醒めている。
「俺が隷属のアクセサリーを奪い取って握り潰していた時にぶよぶよに太った男が最後に「返せ!返せ!」と慌てていたのは制御が出来なくなる事を恐れてだ。あの時の君達は豊穣の女神ノエル様の庇護下にあり一時的に呪縛が緩んでいたからぶよぶよに太った男に復讐を果たしただけで暴走はしなかったと言う訳だから安心していい。だから勇者選定球の機能を完全に停止する必要があるんだ。まぁ、少し長くなったがここまでが本当の到来者達の呪縛解放の方法とこの世界がどう言う物かと言う事だ。君達が解放してあげたい到来者達が居ればその到来者達を従えている隷属のアクセサリーを破壊すればいい。奪い取って握り潰せばいい。もしくはその指輪ごと手を握り潰せばいい。それだけでこの国の隷属の呪縛から解き放たれる。」
「…でも他の国の者が…隷属のアクセサリーを持っていたら…どうすればいいのですか?…」
全裸だったエルフが怯えて聞いてくる。
「なに簡単な事だ奪い取って破壊する。どうしても名乗らないといけない時は必ず決めた偽名を名乗り通す。本当に信用出来る人にもだ。この世界で本当の名前を名乗らない様に呼ばれない様にすればいい。偽名でお互いを呼び会えばそれだけで隷属化されるリスクがなくなる。隷属のアクセサリーはこの世界の支配者達が作った間抜けな物だから原理が解れば簡単に隷属の呪縛を防げる粗末な道具なんだ。それに時期に隷属すら出来なくなる。キリッ」
俺がそう言うとエルフ達はホッと胸を撫で下ろして安心していた。
エルフ達にこの世界の理と真実を少し隠して説明をした。
勇者はプールを手に入れた!どうしますか?
およぐ
もぐる
しずむ
うきあがる
ひきあげられる
ゆうしゃをおとす
ゆうしゃにおとされる
あしがつる
ゆうしゃにつられる
いちばでうられる
ぷーるさいどでひやけをする
ひやけをしているゆうしゃにひがさをさす
ひがさをぶつけられる
なく
ひやけをしているゆうしゃにたねをおく
たねからめがでる
みずをかける
ひりょうをまく
ゆうしゃになげられる
あたまからしずむ
ぷーるのそこにあたまからささる
ぷーるからあがる
とほうにくれる
かんがえるのをやめる
かんしいいんにいいつける
つまみだされる
よそうをする
よそみをする
ぷーるにおちる
ようすをみる←