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間違った種の撒きかたと至福の丘

勇者が畑に種を撒いています!どうしますか?


てつだう


いっしょにまく


いっしょにたべる


いっしょにのみこむ


いっしょにしりからだす


たくさんまく


ゆうしゃになげつける


ゆうしゃになげられる


あたまからじめんにささる


はたけになったおしろにまく


こわれたやしきにまく


ようすをみようとおもう


ようすをのぞいたきになる


よそうをする


よそみをする


ゆうしゃにぶつかる


ゆうしゃにたねをぶつけられる


なく


ようすをみる←

謁見の間に俺達が入ると左右の壁に沿って貴族風の下卑た顔で笑いユカやユリア見て舌舐めずりをしふんぞり返り偉そうにしている男達とニヤニヤしている兵士達が剣や槍を俺達に向けて構え勝ち誇った様な薄ら笑いを浮かべている魔法使いの男達が杖を俺達に向けていた。

全員が隷属の腕輪をやネックレスや指輪を身に付け俺達を待ち構えていた。

(この程度の戦力で俺達を止められると思っているのか。戦力差も解らないとは馬鹿としか言い様がないな。)


玉座の左右に三人づつ鎧の面積が極限まで小さな伝説の鎧(ビキニアーマー)を纏い剣を携えた無表情の胸の膨よかな女性達と杖を持ったピンクの透け透けのローブを纏い極限まで布の面積の小さなマイクロビキニを着た無表情の女性達が立っていた。

(フム、あの装備を普通に装備出来ているのか。少し問題だな。しかし中々の絶景だ。)


玉座に隷属の腕輪とネックレスと指輪をジャラジャラと着けたぶよぶよに太った男が下半身丸出しで座り玉座の前に全裸の女性が腰を高く上げて無表情の顔で微動だにせずよつん這いになっていた。

(フム。無表情なのは頂けないな。)


その女性の腰をぶよぶよに太った男は両手で左右から掴み腰を上下に勢いよく動かし女性の尻を突き上げている。

しかし全裸の女性は無表情のまま声も出さずに微動だにしない。

(はた)く様な乾いた音が謁見の間に響いている。





「がはははははは!!はぁはぁはぁはぁ。よくも余の国で暴れてくれたな。はぁはぁはぁはぁ。がはははははその女達も中々の女ぶりではないか。はぁはぁはぁはぁ。がははははは!余の女にしてくれるわ!この勇者達の(よう)にな。はぁはぁはぁはぁ。がははははは。よし、貴様らの名を余が覚えていてやろう。許す!名を名乗れ!がははははは!尊大な余に感謝するが良い!さぁ名乗るが良い!はぁはぁはぁはぁ。がははははは!」


その光景を見たユカがユージの後ろに隠れユリアがケイの後ろに逃げる。

全裸の女性は無表情のまま微動にせずにぶよぶよに太った男から尻を突き上げられ続けている。

俺はため息を大きく吐き出す。


「はぁ。まるで三文芝居の安物のDVD(エッチなDVD)の悪代官の台詞だな。そんな(・・・)事で俺が揺さぶられると思ったのか?そんな(・・・)渇ききった音で騙されると思ったのか?そんな(・・・)演技で俺が名乗るとでも思ったのか?こんな猿芝居を考えたお前達は馬鹿だろう。」


「な、な、なんだと!!き、貴様!!余は、余はカバリナス王国の国王であるぞ!!な、名乗れ!!ぶ、ぶ、無礼であ、あ、あろう!!」


ぶよぶよに太った男が顔面蒼白で震えながら玉座から立ち上がる。

まるで生まれたての羊の様に。

俺はため息を吐いてぶよぶよに太った男に訪ねる。


「はぁ、全くなってないな演技をするならキチンと最後までやれ。おい。どうした?息遣いが普通だぞ。おい。どうした?お前の股間の竿が縮み上がって見えないぞ?おい。どうした?その女性はちっとも悦んでいないじゃないか。おい。どうした?震えているぞ?おい。どうした?(・・・・・)顔色が悪いぞ!!」


俺は声にちょびっと苛ついて魔法力を込めて大きめの声を出しただけだ。

謁見の間の空気が爆発音を響かせる。

轟々と音を立てて城が震えている。

貴族風の者達や兵士達や魔法使い達が怯え声を押し殺し壁に張り付くき少しでも逃げ様としているがこの謁見の間の出入り口は俺達の後ろなので逃げ場はない。

ぶよぶよに太った男がガクガクと震えている。

恐怖に震えている。

震えを隠す為に下半身を丸出しで行為を行っている様に見える馬鹿な猿芝居の演技をしていた。

(フム、ばれないとでも思ったのか愚か者め。この世界の人間の男が到来者の女性と性行為が出来る筈が無いだろう。しかし中々の眺めだ。悪くない。あれ(ぶよぶよに太った男)がいなければな。)


「俺は廃課金者と呼ばれる程度(億近く)に金を持っている。それだけの金があればお風呂屋さん(美人揃いの高級な店)にも行こうと思えば毎日の様に通える。お前程度の演技が見抜けない訳がない。よくもお前達はその美しい女性達を玩具(オモチャ)にして辱しめてくれたな。よくも俺の大切な可愛い女の子二人にお前の汚く下品で粗末なモノを見せつけたな!その報いに俺が罰を喰らわせてやる。今からお前達(・・・)男全員にな!」


謁見の間の空間が爆発したように揺れる。

城が轟々と音立てて震える。

だがこの城はほぼ損壊などをしてもいない。

(フム。地震に強いのかもしれないな。面白い!ならば試してみよう。)


「なぁなぁ今おっさんお風呂屋さんって言ったよな?」

「うんうん。お風呂屋さんってあそこだよね?」

「あんたもまぁ男だしな…」

「///隠さないで本当の事言える所も素敵。♥️///」

「はァッー!ちょっ!えっ!待って!えーっ!」


後ろでひそひそユージとユカとケイとユリアが話しているけど聞こえているがシリアスな場面なので俺は突っ込むのを我慢して前を向いている。

(フム、今更隠す様な事でも無いのでな。ふっ。)


「な、な、名を名乗れ!無礼者め!貴様達な、な、何をしておる!捕らえよ!勇者共を捕らえよ!!」


「ふん!」


ぶよぶよに太った男が兵士達や魔法使い達に命令をし兵士達や魔法使い達が震えながら動こうとした瞬間、玉座壇上に登る為の階段手前の正面の床が大きな爆裂音をあげて炸裂し大きく(えぐ)れ兵士達や魔法使い達が小さく悲鳴を上げて止まる。



俺は右腕を前に伸ばし掌を握り親指を前に突き出していた。



「ひぃ、ひぃー!な、な、何が!!き、貴様い、い、一体何をした!!」


ぶよぶよに太った男が引き攣った豚の様な声を出し震えながら聞いてくる。


「今のは俺の向日葵の種だ。」


「ひ、ひまわりのた、種?」


だが俺達以外のぶよぶよに太った男や謁見の間にいる者達は理解が出来ていない様だ。

貴族風の者達や兵士達や魔法使い達が生唾を飲み込む音が聞こえ来る。


「そうだ。俺が育てた ただの花の種だ。」


俺は玉座に向かいゆっくりと歩き両腕を左右に大きく開き左右の壁際に立っている貴族風の者達や兵士や魔法使い達の足元の床に向けて魔法力を込めた向日葵の種を両手の掌に握られるだけ握っているその向日葵の種を左右の親指の爪で次々に弾き撃ち出しまくる。


二挺のガトリング銃の掃射の様に向日葵の種を弾き撃ちまくる。


一見俺がただ向日葵の種を弾き飛ばしバラ撒いて遊んでいる様に見えるのだがこの世界だと破壊力が違う。


魔法力を込められた向日葵の種は床に当たった瞬間に殻が割れ破片が飛び散り周りを砕き中の種が床に当たると炸裂弾の様に破裂し床を抉り穴を開けて行く。


貴族風の者達や兵士や魔法使いが壁に張り付く様に逃げて野太い悲鳴を上げているが知った事ではない。


俺達を隷属しようと待ち構えて武器を向けていた男達や下卑た顔でユカやユリアを見ていた貴族風の者達にかける情も容赦も慈悲も一切ない。


俺は大きく膨らんだズボンのポケットに左右の手を何度も入れ向日葵の種を補充し絶え間無く弾き飛ばし撃ちまくる。

穴は次第に大きく広がりやがて左右の床が抜け落ちる。

野太い悲鳴を上げて貴族風の者達や兵士と魔法使いが全員穴に落ちて行く。

更に俺は向日葵の種をうめき声が消えるまでその大きな二つの穴に向け向日葵の種を弾き飛ばして撃ちまくる。

やがてうめき声が消える。


謁見の間に沈黙と小さな瓦礫が落ちる音と埃が舞い立ち込める。

立ち込める埃が下層に吸い込まれやがて視界が開けると謁見の間には俺とユージとユカとケイとユリアと勇者の女性達七人とぶよぶよに太った男だけが残った。

(フム、あれ(ぶよぶよに太った男)さえいなければ本当に絶景なのだかな。)


「これが俺の向日葵の種だ。」


玉座の壇上の下の抉れた穴の手前まで進んだ俺は右手の人差し指と親指で一粒の向日葵の種を抓みぶよぶよに太った男の足元に魔法力を込めずに軽く弾いて飛ばす。


ふっくらと良く実った向日葵の種がぶよぶよに太った男の足元に乾いた音を響かせて転がる。


ぶよぶよに太った男が更に顔面蒼白になり顔の右側が痙攣し引き攣りぶよぶよに太った男の股間から大量の尿が吹き漏れ膝の力が抜けたように自身の尿の泉に濡れた音を上げて崩れ落ち情けない音を尻から五発連続で漏らす。

(フム。この国では漏らすのが流行り(お約束)の様だな。)





ピピッピピッピピッピピッ

ウォレットケースからスマホを取り出し俺はノエルからのメールを読む。




『守谷克哉さん。

お友達(水の女神アフィル)の球がすぐ近くの部屋に在るそうです。守谷克哉さんの右前の部屋に在るそうです。奪還をよろしくお願いします。

豊穣の女神貴方のノエル♥️より』

(了解!ニュートリオンビームフルチャージ!アラヤまだまだこれからだー!!)




すぐにスマホをウォレットケースに仕舞う。




「がははははは!如何に貴様が強かろうと余には勇者達が七人!貴様達は五人しかおらぬ!!余の勝ちだ!勇者達よ!!男勇者共は殺せ!余に従い女勇者達を捕らえよ!!がははははは!」


ぶよぶよに太った男が尿の泉にへたり込んだままで勝ち誇った様な顔で笑い七人の勇者の女性達に命令をする。

七人の勇者の女性達が剣や杖を俺に向ける。

(フム、七つの双丘か。内一つは丸見えか悪くない。壮観な絶景だな。)


「立ちあがれ諸君!グローリーノエル!!」


謁見の間に響いた俺の低音の通る声に合わせ


「「「「「「「グローリーノエル!!」」」」」」」


全裸の女性も立ち上がり右拳を突き上げ声を合わせ唱和をしている。

(フムあの揺れは中々の絶景だ。)


「な、な、何!?何をした!?貴様何をしたー!?余に従がえ!!止めよー!静まれ!余従え!止めよ!!」


「「「「「「「グローリーノエル!!」」」」」」」


七人の勇者の女性達は右拳を上に突き上げ唱和を続ける。


「君達、もう(しばら)く待っていてくれ。君達を必ず自由にしてあげるからな。任せろ。ケイ!ユージ!ユリアとユカを連れて隣の部屋に行け!あの扉だ!キリッ」


俺は玉座の右後ろの扉を右手の人差し指で指し示す。

七人の勇者の女性達は無表情で唱和を続け右拳を唱和に合わせて突き上げる。

(やはりいい揺れだな。中々の絶景だ。)


「おっさんは!」

「あんたは!!」

「おじさんは!!」

「アラヤさんは!!」


「心配は入らない。俺は俺の仕事を(絶景をガン見)するだけだ。それにこれ以上見なくて良いモノ(ぶよぶよ男の下半身)もある。ユカ、球ころを任せた。ノエルの球ころより入念に可愛いがってやれ。皆も遊んでユカと交代したら目を瞑ることを忘れるな。ユリア、皆を守ってくれ任せた。キリッ」


俺は振り返らず右腕を横に突き出しグー握り親指を上に立てる。


「おじさん!…解った!球ころはアタシに任せて。ユージ!ケイ!ユリアちゃん!行こっ!」


「///ハイ♥️!アラヤさん!!皆を守ります!!インフィニティマルチガード!!アラヤさん必ず後で!!///」


「おっさん!任せろ!」


「あんた無茶すんじゃねぇぞ!」


ユージとユカとケイとユリアは玉座の奥の扉に向かい走って入って行った。

ぶよぶよに太った男の勝ち誇った間抜けな笑い声が響く。


「がははははは!がははははははははは!名を叫びおった!馬鹿め!名を叫びおったわ!これで貴様は余の物だ!!馬鹿共め!召喚されし勇者アラヤ!貴様の名は隷属の…馬鹿な!!何故反応しない!!何故刻まれない!!どれも反応していないだと!!そんな馬鹿な!!」


「お前の頭が馬鹿だからだろう。」


俺はしっかりと指摘する。


「貴様っ!!だが貴様達の方が馬鹿者だ!!あの部屋には勇者選定球しかないのだ!がははははは!馬鹿め!貴様一人で何が出来る!!それにあの部屋は行き止まりだ!がははははは!勇者達よ!あやつを殺し女勇者達を捕らえよ!!行け!がははははは!」


ぶよぶよに太った男が勝ち誇り間抜け面で笑う。

(フム。待てよ。そうか!これで、あれ(ぶよぶよに太った男)さえいなくなれば絶景を独り占め出来ると言う事だな…よし殺るか!)


「お前に冥土の土産に教えてやろう。極細短小尿漏れ粗珍野郎。勇者選定球とはお前達の先祖が神々の住まう神殿から盗み出した神々と交信(通話とメール)する為に神々が創った宝物(暇潰し用のオモチャ)の一つだ。そんな事も知らないお前が馬鹿だ。」


「な、な、な、何!!」


「お前達国々の支配者を気取る道化共はその球に籠められた絶大な魔法力を無駄な事に大量に消費し続けた。お前達国々の支配者を気取った道化共。お前達が厄災を強大にし世界を脆弱に破壊し続けた本当の馬鹿共だ。」


「な、な、な、何!!何だと!」


「お前達が勇者召喚という誘拐と更に無駄に大量の魔法力を消費する勇者選定球として使い続け宝玉の絶大な魔法力を無駄に使い続け更に勇者隷属や強制奴隷の隷属に魔法力を大量に消費して世界中の宝玉の魔法力が尽き果てていたのに気付きもしなかったのだろう。崩壊する世界を懸命に支えてくれていた優しい精霊達や妖精達を生贄にしてまでも誘拐儀式を続けた大馬鹿共だ!」


「貴様がそんな事知るわけが無かろう!そんな作り話をよ、よ、余が信じるモノか!」


「「「「「「「グローリーノエル!」」」」」」」


「「「「「「「グローリーノエル!」」」」」」」


「「「「「「「グローリーノエル!」」」」」」」


七人の勇者の女性達の唱和が続く。

剣や杖を構えた七人の勇者の女性達は座り込んだぶよぶよに太った男の周りを取り囲む。

(内一人は全裸だがな。)


「な、な、な、な、何が余ににに従え!!く、く、く来るな!余に、余に従えー!近寄るな!従え!余に従えー!」

「「「「「「「グローリーノエル!」」」」」」」

「タタタスケ!お前達!勇者なら弱きものたたた助けよ!余を、余を忘れたか!離れろ!余に従え!!従えー!近寄るなー!勇者共!!余に、余に従えー!」


「お前は本当に破滅的馬鹿だ。お前がこの国が二強国に武器や物資を提供しなければ両国の戦争は長続きせずに世界の崩壊もある程度の崩壊で止められた。それに彼女達はお前が好き好んで選び側に置き弄んだ女性達だ。俺は(・・)到来者達の隷属化を(・・・・・・・・・)即時解放をせよ!と(・・・・・・・・・)命じた(・・・)筈だ。解放をしなければ(・・・・・・・・)その身を滅ぼすと(・・・・・・・・)その言葉を無視した(・・・・・・・・・)お前に今から(・・・・・・)正に神罰が落ちる(・・・・・・・・)。受け入れろ。大馬鹿者。」


「「「「「「「グローリーノエル(・・・・・・・・)!!」」」」」」」


ぶよぶよに太った男は勇者の女性達に腹を抉る様に剣で突き刺され治癒魔法で癒され

火魔法で火達磨の様に焼かれ治癒魔法で癒され

剣で袈裟斬りに斬られ治癒魔法で癒され

雷魔法で射貫かれ治癒魔法で癒され

杖で頭が割れ陥没する程殴られ治癒魔法で癒され

剣で腹を真一文字に切り裂かれ治癒魔法で癒され

杖で腹を突き抜かれ治癒魔法で癒され

顔面の骨が砕け歪む程全裸の女性に殴られ治癒魔法で癒され

全裸の女性に股間を蹴り上げられ潰され治癒魔法で癒され

氷魔法で股間を凍結され踏み砕かれ治癒魔法で癒され

何度も殺され掛け治癒魔法で癒されを繰り返されていた。

七人の勇者の女性達に容赦なく何度も踏みつけられて何度も蹴られ治癒魔法で癒され取り囲まれているので身動きも逃げる事も出来なくなっていた。

(ほう、下からの眺めか。悪くない。)


「ヤ、ヤ、ヤ、ヤ、やめろ!!く、く、く来るな!!ぐギャーがっはぢゆまぼうを…来るな!従え!止めよ!!がばぶっ!だれがぢゆまぼうを…もう止めてくっ!ぐばっ!…たすけっ!!かぶばっ!…たすっ!ぐぎゃっ!…やめっ!がはぁっ!…従っ!ぎゅあっ!…もうっ!ぶばぁっ!だれがっ…もう治癒はやめっ!ぐぎゃっ!…殺しっ!ぎゃぶっ!…死なせっ!ぎゅあっ!…治癒はもうっ!ぐぎゃっギャーっ!…」


ぶよぶよに太った男は全身を隈無(くまな)く七人の勇者の女性達に蹴られ踏まれ続けて手足も変な方向を向いている。

肩で荒い息をしている七人の勇者の女性達の動きが止まる。

(フム、下からでも実に良い眺めだっただろう。地獄の鬼も喜ぶ冥土の土産に良い物だ。)


「君達。もう気が澄んだだろう。さぁ俺の後ろに。」


勇者の女性達は無表情のままで頷き俺の後ろで身体を隠す様に(うずくま)り床に座る。

(フム、折角の絶景が見えなくなったではないか。)


「だずげでぐれ…だずげでぐでなんでもぐれでやどぅがら…」


ぶよぶよに太った男は玉座の壇上から這いずり転げ落ち全身血塗れの傷だらけで目鼻口耳から血を垂れ流し命乞いを俺にしてきた。

(玉座の上段から転げ落ちた口だけの下半身裸の王様か。笑える冗談だ。ふっ思わず駄洒落てしまったではないか。まだまだ俺も青いな。ふっ。)


「お前はそう命乞いをする者達を何度誘拐して来た?そう命乞いをする者達を面白半分興味本位で何人殺して来た?お前は多くの人の人生を弄び過ぎた。到来者達を!この世界の人々の命を!戦争を玩具(オモチャ)にして私腹を肥やした!その罪は大きい!お前にこれらはもう必要ない!」


「が、がげぜ!な、な、なじぼずぶ!びゃめびょ!が、がげぜ!!ぞ、ぞでがなじどびゅヴびゃだじがっ!!」


俺は玉座の壇上から転げ落ちたぶよぶよに太った男の隷属の腕輪や指輪やネックレスを奪い取り握り潰す。


「ふん!」


「ぐべぇっ!」


腹を爪先で突付くとぶよぶよに太った男が兵士達の落ちた穴の側にまで吹っ飛んで行く。

(おっと危ないな!終わらせて仕舞う所だった。手加減しなければな。)


「今から地獄に堕ちるお前に必要の無い物だ。お前は俺の手で、いや足で地獄に堕としてやる。逝ってこい!」


魔法力を込めずにぶよぶよに太った男の腹を右足の爪先で軽く引っ掛ける様に蹴り上げるとぶよぶよに太った男が面白い様に穴の上にふわりと宙に舞う。

(ほほう、まるでアシカのショーのボールの様だな。)


「がっはっ!お、落ぢっ!!だずげっ、あぁーーーっ!!」


穴に落ちて行くぶよぶよに太った男の上に


「ストーン×10!!」


初級の石魔法を十回掛け落とし潰す。

(フム。墓石に丁度良いだろう。いやしまったな。これは失礼。そうか消えるのだったな。魔法の物質は。)


「ぐギャー!ぐべぶっ…」


穴に落ちて見えなくなった耳障りなぶよぶよに太った男の声が十個の大岩の下に消えて行った。


勇者が城に乗り込んで来た!どうしますか?


なく


わらう


おこる


ゆうしゃになげられる


あたまからじめんにささる


いしをなげる


いしをたべる


いしをのみこむ


いしをしりからだす


たねをわたす


たねをまかれる


ゆかにあながあく


あなにおちたふりをする


あなにおちる


たねをたべる


たねをたべさせる


たねをのみこんだふりをする


くちからたねをふきだす


ゆうしゃにあたる


ゆうしゃにたねをぶつけられる


おいかえす


おしろをこわされる


おしろをはたけにされる


とほうにくれる


かんがえるのをやめる


なにもなかったふりをする


よそうをする


よそみをする


かいだんからおちる


ようすをみる←

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