食後の小鬼殺鬼と伝説の鎧?
勇者は新たな目的に到着してしまった!
どうしますか?
おいかえす
あやまる
あやまるふりをする
はたけをつくれるとちをみせる
とちをみせるだけにする
たがやされる
はたけにうめる
はたけでゆうしゃをそだてる
はたけでいのる
はたけにささげる
くにをはたけにされる
まちをはたけにされる
まちのまわりをはたけにされる
かべにうめられる
ゆかにうめられる
べつのゆうしゃをよぶ
おしろをおしえる
やしきをおしえる
いしをなげる
いしをたべる
いしをのみこむ
いしをしりからだす
いしをはたけにまく
いしをはたけにうめる
いしをはたけでだいじにそだてる
ようすをのぞく
ようすをみたきになる
よそみをする
いしにつまずく
きにぶつかる
ようすをみる←
リンメル草原を出発して四日間移動してようやくカバリナス王国前にたどり着いた。ユニバースベヒモスでの移動で四日間流石に皆の身体を休める為とカバリナス王国にどう侵入するかを会議している。
「俺はこのまま突っ込んでもいい気がするんだけど。アラヤさんどーすんの?」
「そうだな。もう俺達の顔は知れ渡っているからな。こそこそする必要も無いしな。俺達の欲しいものさえ手に入ればいいんだしな。」
「アタシもおじさんに一票~♪」
「///私もアラヤさんに一票です!♥️///」
「だなー。別に見て回る必要も無ぇからな。俺もおっさんに一票~」
「じゃあ満場一致でいいな?キリッ」
「「「「おう!」」」」
「じゃあ明日の朝食の時に集合だー。出発は明後日の朝食後の入浴後で。じゃあユージ ユカ ケイ ユリアごユックリ~♪」
俺は右拳で秘密のグーを突き出してユージとケイにエールを贈る。
「///ちょっ!まっ!はぁ!まだはえぇよ!夕飯まだだろー!///」
「はははは。なんだそんな事か。心配はいらない!俺にはこれがある!どやっ!」
俺はファンタジー・ファーマー・ファクトリーで新しく生産出来る様になった物を右手で持って皆に見せる。
「「「「えぇ!?LV90ー!」」」」
「どやっ!」
「おっさん!!マジかー!」
「あんたいつの間にLV上げてたんだ…」
「ん?移動中に決まってるじゃあないか~♪」
「///アラヤさん!♥️凄いです!♥️」
「はははは!ユリアありがとう!キリッ」
「///っ!♥️ハイ♥️///」
「おじさん!分けて~♪」
「ああ!ユカ!勿論だとも!皆に分けるともー!キリッ」
「「「「やったー♪」」」」
皆凄く喜んでいる。
俺はLV90になるとファクトリーで生産出来る様になる至高のカップ麺を右手で持って掲げていた。
カバリナス王国世界第三位の大国現在主要国五ヵ国と停戦協定を結ぶ五強国の一角だそうだ。
主要国の二ヵ国は現在も交戦中でその二ヵ国との貿易で国を潤わせているらしい。
いわば死の商人だ。
戦争が長引けばその対価が膨れ上がる。
その備えの為に到来者を表向きには三人としている様だ。
(フッ何処の世界にでも居るまるで寄生虫だな。…駆逐するか…)
俺はそう考えながら至高のカップ麺を美味しい音を立てて啜っていた。
(ムムっいけるぞ!さすがカレー味だ!これはいけるぞ!)
この世界の料理は味付けし直さなければ俺達には味が足りていなかった。
ファクトリーで作った調味料や香辛料で味付けしてようやく食える食べ物だった。
城の料理も城の調味料を大量に足してようやく美味しいと思える物だった。
麺の歯応えと喉ごし 具の食感 カレースープのスパイシーな風味流石 至高のカップ麺堪らない味わいだ。
(もう一つ…いや止めておこう。塩分の取りすぎは今の俺の身体には良くはない。少しでも身体を持たせなければならないのだ。油断大敵だな。ノエル 俺を導いてくれ!)
「フハー!旨かった~♪ご馳走様でした!」
俺はスープも残さず完食した。
(フム、まだ時間はあるな。索敵にでも行こうではないか!アラヤ出る!)
俺はビッグ・ミラージュ・ガード・ドームを出て周りの森の索敵をする。一見すると普通に森のだが樹木はまるで発泡スチロールの様に軽い。
片手で引く抜く事も容易い。
(しかし謎だな。ベッドやベンチは座れるのだか…倒木に座る事が出来ないとはな。)
倒木に座ると倒木が潰れて割れてしまう。
少し歩くとゴブリンらしき生物と遭遇した。
ゲームとかだと緑が多いと思っていたが現物も緑だった。
八匹の小隊の様で機敏に動く。
(ほほう、動きはまあまあだ。ではこちらから行くぞ!)
俺は両手に武器を無詠唱で召喚する!
両手に鎌。
「二刀流草刈り鎌~!」
これで白い衣装纏い蝋燭を二本額に鉢巻きを巻いて立てれば何処ぞの殺人鬼の様だ。
俺は両手に鎌を握りゴブリンに踊りかかる!
「あーはっはっはっはっ。一ーつ!二ーつ!三ーつ!そーこーだー!はーはっはっはっ。四ーつ!見ーえーる!かーくーれーてーもー見ーえーるーぞー!待ーてー!五ーつ!いーひっひっひっ。まーだーまーだーいーるーなー!六ーつ!何ー処ーだー!逃ーがーさーなーいーぞー!七ーつ!こーれーでー!あーはっはっはっはっ!おーまーえーでーさーいーごーだーっ!八ーつ!!ふーふーふー。もーうーいーねーかー!」
ゴブリンの小隊を倒し終わった俺は周りを警戒しながらストレージに死体を放り込んで行く。
(フム、一匹まだ隠れている様だな。距離はまだあるな。フム、ゴブリンでは無いようだな。)
「大切な畑の養分になって貰わなければな。」
俺はゴブリンをストレージに入れ終わり視線を感じる方を振り返ると50歳代の西洋系の顔の小肥りの鼻髭の生えた禿げ男が大きな木の側に立っていた。
(隠れていたのはこいつか。)
「中々殺るじゃねぇか。その衣装…テメェ勇者だな。何処の国の手先だー!」
そう言うと男が薄い陽炎を纏わせた幅約30cm長さ約1.5mの大剣を振りかぶり走って斬りかかって来た!
(こいつが件の到来者か?面白い見せてもらおうドワーフの力とやらを!)
しかし!!一合合わせると大剣は中程からチョコ菓子の様にポッキリと折れてしまった。
(やはり脆いな。)
「!!ばっ!馬鹿な!オミエルコンの大剣が!」
「…お前馬鹿だろう?」
「ナニー!」
俺は呆れ返り言う。
「お好み焼きで鎌に勝てる訳が無いだろう。馬鹿ばかりかこの世界は…はぁ。」
俺は大きなため息を吐いた。
「お、お好み焼きでわない!!世界最強の伝説の鉱石オミエルコンだー!」
そう言うと男は握っていた折れたお好み焼きの大剣を投げてきた。が
「ふんっ!」
俺は飛んで来たお好み焼きの折れた大剣を右手の鎌で更に半分に切り落とした。
「ナニー!馬鹿なー!折れたとは言えオミエルコンの大剣が簡単に斬られただとー!」
大声を出してお好み焼き男が騒ぐ。
(馬鹿は相手にしておれんな。)
「だからお好み焼きだと言うのだ。この世界で最強?脆く壊れ行く世界で。ふん。そんな物にはアルミ缶でもペットボトルでも子供の作った段ボールの剣で勝てる。解らない奴だな。馬鹿の相手はしていられん帰る。」
俺は鎌を収納し戦うのもバカらしくなりお好み焼き男に背を向け帰ろうとする。
(無駄だな。ゴブリンの戦闘力も解ったもう用は無い。帰投するか。)
「待てーぃ!戦いの中で背を向けるとは愚か者めー!はっはっはっ!死ねーぃ!」
お好み焼き男が雄叫びをあげ笑いながら細い剣で斬りかかって来た!
「襲いかかるのなら黙ってやれ。素人め。」
大声で叫びながら襲って来るので容易く避けられる。
俺が避けた事で体勢を崩したお好み焼き男の足に俺は右足を引っ掛け前のめりに倒れていくお好み焼き男の鎧の後ろ襟首を右手で掴み下に引くとお好み焼き男の鎧が簡単に新聞紙の様に引き千切れ背中と尻が丸太しになった。
(見たくもないな。実に不快だ。)
「ぬあー!避けた!ばっ馬鹿な!オミエルコンの鎧がー!素手でっ!?己っ貴っ様ー!名を名乗れ!」
「屁の屁の茂辺地。」
俺は迷わずそう答えた。
(これに引っ掛かれば馬鹿決定だな。)
「馬鹿めー!召喚されし勇者へのへのもへじー!!お前の名前は隷属の腕輪に刻まれた!ワシに従え!!」
お好み焼き男が勝ち誇り見せびらかす様に左腕の何も反応の起きてない隷属の腕輪を見せて来るので
「だが断る!」
俺はキッパリと断固拒否する。
「ナニー!貴様ー!謀ったなー!!この無敗将軍ルキルスをー!」
「お前など知らん。お好み焼き男。お前やっぱり馬鹿だろう?この世界で無敗将軍?子供か?二つ名を自分で叫ぶとは恥ずかしくないのか?恥を知れ。人に呼ばれてこそ二つ名だろう。猿でも解るだろうに。」
「馬鹿にしおってー!!」
「お前が馬鹿だからだろう?腕輪を見てみろ何故だか知らんが腕輪にお前の名前が刻まれているぞ。」
お好み焼き男の隷属の腕輪が光り輝きお好み焼き男の名前が刻み込まれた。
「ナニー!俺はまた…隷属されたのか…」
お好み焼き男は膝から力なく崩れ落ちた。
「ああ、お前にな。自分で自分を隷属する馬鹿を初めて見た。さっさと消えろ破滅的馬鹿め。」
俺は呆れ返りその場を立ち去った。
(フム、この世界に順応した到来者はこの程度か。)
やれやれと折角の索敵を馬鹿に付き合わされて変な疲労感に襲われながらビッグ・ミラージュ・ガード・ドームに帰る途中に伝説の鎧を纏う女性戦士と出会った。
「キャー!」
伝説の鎧を纏う女性戦士が悲鳴をあげる。
(ムムッいかん!行かねば!緊急出撃だ!!装備は鎌でいい!そうだ鎌で充分だ!!アラヤ出る!!)
「大丈夫かー!!今行く!!キリッ」
俺は再び両手に鎌を握り伝説の鎧を纏う女性戦士の元に走り寄る。
(防衛対象を確認!!接触を試みる!ほう、中々の物だな悪くない。)
「来ないでー!」
「大丈夫だ。もう大丈夫だ。俺が来た。安心していい。キリッ」
「いやぁー!来ないでー!バーサーカー!。」
伝説の鎧を纏う女性戦士が震える腕で剣を構えている。
(防衛体勢に入る!警戒を怠るな!!)
「何!バーサーカーだと!早く俺の後ろに隠れろ!!キリッ」
「嫌よバーサーカー!」
少しの間静寂が森を包む。
伝説の鎧を纏う女性戦士と俺が顔を見合わせて
「「えっ?」」
と声を重ねた。
「貴方バーサーカーじゃないの?」
「違う!俺はバーサーカーじゃ無い。キリッ」
「じゃ何故血塗れなの?」
「何?血塗れ?キリッ」
「えっ?貴方その全身の血液は?」
俺は自分の体を見回す見える所は血塗れだった。
「…これはゴブリンの返り血だと思う…」
両手に鎌を握った俺の全身はゴブリンの返り血で血塗れだった。
「ゴブリンがいたの?早く逃げないと追い掛けて来るわ!ゴブリンは小隊で動いているの!一匹倒しただけだと追い掛けて来るわ!」
「なら心配はいらない八匹全部倒した。と言うかだ。君はゴブリンの住み処を知らないか?キリッ」
「貴方!死ぬつもりなの!駄目よ!危険だわ!」
「大丈夫だ心配はいらない。俺はゴブリンや獣が大量に必要なんだ。だが俺の居た所にはゴブリンどころか獣もいなかったんだ。キリッ」
「何故そんなにゴブリンや獣が必要なの?」
「それは畑の為だ。キリッ」
「畑の為?」
「ああ、そうだ畑の為だ。肥料として活躍するためだ。キリッ」
「貴方もしかして…」
「どうした?キリッ」
「貴方の声を聞いた気がするの。胸がドキドキするの。」
伝説の鎧を纏う女性戦士が頬を赤らめて両掌を重ねて胸を押さえている。
(フム、中々の物だな。素晴らしい鎧のセンスも実にいい。)
「そうか?あー俺もこのままだと不味いな。一度拠点に戻って風呂に入って来る。レディの前で血塗れなのは失礼だからな。キリッ」
「ぷっ。レディ?私が?」
伝説の鎧を纏う女性戦士の笑顔はとてもチャーミングだった。
(眩しいな。美しい女性の笑顔は人類の宝だな。)
「ああ!素敵な笑顔のレディだ。キリッ」
「フフフ。変な人。」
「ははは、血塗れだからな。はははは。キリッ」
「ウフフでも早く血液は落とした方がいいわ。ゴブリンや獣が集まるわ。」
「そうだなレディの前に何時までも血塗れなのは不粋だな。君はここにまだいるのか?。キリッ」
「ええ。薬草を取りに来たばかりだから。」
「そうか。ところで少し聞かせてくれないか?噂でも何でもいいこの国の国王はどういう王様なんだ?キリッ」
「あまり良くない噂を聞く国王よ。」
「良くない噂?聞かせてくれ。キリッ」
「ええ。噂では勇者を召喚の儀式をしても気に入らなければ自害させたり勇者達に処刑をさせているらしいわ。女性の勇者や強い勇者だけを少数国王の側に置いていると言う噂よ。」
「この国はそんなに頻繁に召喚を行っているのか?キリッ」
「国を上げて勇者召喚の儀式をする事は少ないけど五年~二十年程で召喚を行っているらしいわ。詳しくは解らないけど。」
「なるほど。頻繁に勇者召喚を行い気に入らなければ殺す訳だな。…なんて奴だ。キリッ」
「でも勇者達はこの国の力の要ですもの解らなくはないわ。勇者達が居なくなればこの国はたちまち二強国に飲み込まれてしまうわ。」
「確かにそう言う面も有るのだろうが勇者召喚言う名の誘拐儀式が原因でこの世界の衰退を加速させ年々大きくなる厄災の原因だとしても王様の行いを君は許されると思うか?。キリッ」
「そんな…誘拐!?世界の衰退!?厄災の原因!?」
伝説の鎧を纏う女性戦士は俺の言葉に両手で口を押さえて驚いている。
(フム、真実を知れば当然の反応だな。ほほう、中々の揺れ具合だ。)
「ああ誘拐だ異世界からのな。君が勇者の立場なら隷属されて使い捨てられる事も仕方ないと思うか?キリッ」
「勇者召喚は誘拐だったの!?」
「そうだ。怪我を負わせ誘拐し恩を売り名を聞き出し隷属し従える。それが勇者召喚と言う名の誘拐の一連の工程だ。キリッ」
「そんな…勇者はこの国を憂い召喚の儀式に応えて召喚されて強大なその力を封じる為に隷属を自ら望んで受け入れているって話しだったのよ!許されないわ話しが違うわ!…女神様の御使い様の仰っておられた事は本当だったのね!」
「ああそうだ。世界の本当の真実だ。キリッ」
伝説の鎧を纏う女性戦士が鼻を右掌で塞いで少し顔を顰めて少し笑いながら
「…貴方の話しをまだ聞きたいけど。クスクス。体を洗って来て?血が乾いて匂いが出ているわ。クスクス。」
両手に鎌を握っている俺の全身に着いたゴブリンの返り血が乾いて生臭い匂いがかなりキツく匂う。
(いかんな。洗浄しなくては。これでは性能をフルに引き出せない。)
「おっと失礼。確かに匂うな。判った。じゃあ風呂に入ってさっぱりとして来る。キリッ」
「ええ。いいわ。」
「じゃあまた後で!キリッ」
「ええ。また後で会いましょう。」
俺は急いでビッグ・ミラージュ・ガード・ドームに帰って風呂に入り服の洗濯が終わり身嗜みを整えて先程の場所に戻ると伝説の鎧を纏う女性戦士はもういなかった。
(フム、遅かったか。まぁいいだろう。いずれまた出会える。ここまでだ。アラヤ索敵を終了し帰投する!)
鎌を持った血塗れの勇者が現れた!!
どうしますか?
なく
にげる
おおごえをだす
ゆびをさしてわらう
いしをなげる
いしをたべる
いしをのみこむ
いしをしりからだす
おしろをおしえる
やしきをおしえる
ようすをのぞく
ようすをみたきになる
ようすをきにしない
よそみをする
いしにつまずく
あなにおちる
きにぶつかる
きにのぼる
きのみをたべる
ようすをみる←