表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/93

8 ガイド

2017.1.1 章管理導入に伴い改稿

「身分証か、紹介状を拝見させてください。まさか、持ってないの?」

 『下僕(テスタ)、聞こえているか?声は出すなよ! お前、身分証を持っているか、持っていたら左の耳を手でつまめ』

 テスタは、少し考えると左耳をつまんだ。


 『よし、じゃあ身分証を見せて、俺のことは、お前の連れだと言え』

 「あの、これを。それと、この人は私の連れです。昨日、田舎から出てきたばかりで書類が出来ていないんです」

 「へー、お医者様ですか。医師等の一級市民は、ゲスト5人まで招待できますから結構ですよ。ところで、ガイドは必要ありませんか?」

 「それでは、お願いしようかしら。この人で、良いわね?」

 『なかなか、上手いじゃないか。』俺は、無言で頷いた。

 『くっ、なんか 悔しい』


 「では、ご案内いたします。ガイドを勤めますのは、わたくし、加藤茶阿です。チャー(茶阿)と呼んでくださいね。よろしくお願いします、テスタロッサさん、えーとあなたは?」

 茶阿は、小首を傾げて俺の瞳を見つめた。

「俺は、ジョージだ」

「はい、ジョージさん、よろしくお願いしますね」


「ジョージさん、もっと笑ってください。そうだ、テスタさん、くすぐってあげてください。はい撮りますよ❗」

「あはは、あんた結構笑うと憎めないね」

「ふ、ほっとけ」俺たちは天守閣にある大展望大で記念撮影をした。


 しかしというか、やはり一般の見学では重要施設を拝むことは叶わないか。

 「さすがに、地上八00メートルからの眺めはすばらしいなあ。ところで、

来週のイベントに参加したいんだがどうすれば、いいのかな?」


 天守閣展望台に来る途中、ドイツ製戦車のポスターに『挑戦者、求む』の文字がどうも気になってしょうがないので茶阿に聞いてみた。

「本気なの?なら、エントリーシートは、ここにあるから書いて。私が後で提出しとくから。頑張ってね、応援するから」

 なぜか、目だけ笑ってない茶阿に、礼を言う。

「ありがとう、今日は楽しかったよ」


次回 異種格闘戦


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ