表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
45/93

43 理由

20170125 誤字修正

 部屋の主は、西城斎酒(ゆきと名乗った。

「でもねえ、ジョージには玲子ちゃんて呼ばれていたかな。だから別に玲子でもいいわよ」

 玲子ちゃん、西城斎酒と名乗る女性が、秘書がワゴンで運んできたスイーツを俺たちにを勧める。


 俺たちの前には、コーヒーと大阪城があった。

「これ、自信作よ。さあ、食べて。」


 石垣の一つ一つは、スポンジケーキにホワイトチョコでコーティングされたもののようだ。天守閣にはちゃんとしゃちほこが飾られている。

 「美味いよ、玲子ちゃん。いつ、店を出してもやってけるね。いや、失礼なんだか懐かしくなって。でもこの鯱、マジ美味いよ。クッキーで形作られた鯱の中に、名古屋コーチンのボンジリが甘くなった口の中をきっちり、締めてくれる。なんだか、君と逢ったことがあるみたいな気がしてきたよ」

 「ありがとう、でも、心配しないで。あなたが覚えていなくても、私は覚えているから。私ね、全部覚えているの。本当に、全部よ、何もかも、嬉しいことも。悲しいことも恐ろしいことも、全部」

 西城斎酒は、少し寂し気に笑った。


「あー、あんまり懐かしくて、皆さんに今の私の立場をお話ししていなかったわね。私は、西城斎酒。尾張徳川の現当主、あと、XYZ製薬の社長もやっているわ。そして、私には不思議な力?いえ、もうこれは、呪いね。

 ジョージは覚えてないでしょうけど、あの二十一世紀から私は過去に転生してから。私は、死ぬ前の記憶を持って生まれ変わるの。もう、何回も何回も生まれ変わっているわ、そうね、多分千年以上は覚えているは、奈良の大仏の建立のとき、私もあそこで働いていたから、確かね。」

 うー、確か大仏は何回か焼失して再建されたが最初の建立は、8世紀だからざっと千二百から千三百年というところか、ご苦労なこった。


「それで、過去の知識を使って富を得たのか?」

「まあ、ある程度までは、順調だったわ。関ヶ原までは、順風満帆だったわ。でも、あの秀吉が歴史をひっくり返したのよ」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ