13/69
回想~夢の中で~
「おまえさーなまいきなんだよ」
「そうだよ、お父さんがいないくせにがっこうくるんじゃねぇよ」
ある時父さんがいないだけで俺はいじめられた
「あいつ生意気だよな」
「ああ、変に粋がってるけどあいつあの女がいないと何もできないんだよ」
相手にしないようにしたら陰口をたたかれるようになった
「なんだよあいつ…」
「おい、あいつに近づくな。ぼこぼこにされるぞ」
陰口をなくそうと抵抗したら
誰も近づかなくなった
「大丈夫」
そう、大丈夫
「私たちがいるから」
お前らがいるから、大丈夫
「だから安心して?」
ああ、そうだ…な…
「あんたは何もわかってない!!」
…なにがなんだ
…あいつは何が言いたいんだ
家族じゃ、なかったのか。