表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/6

6

『それでは、これからニーナのためにメイドさんを召喚したいと思います!』

「おもうの〜」


『ニーナはどんなメイドさんが良い?』

やっぱり本人の要望は大切だからな。


「優しい人が良いの〜」

ふむ、優しい人ね…


『他にはなにかあるか?』

「ん〜と、ん〜とぉ〜…よくわからないの〜」


そりゃそうか。

まだ8歳だからあんまり"こういう人が良い!"ってのは解らないよな〜


『じゃあ俺が最高のメイドさんを出してやるよ!』

「うん!お願いなの〜」ニパー


ごはっ!

っく…不意打ちでの満面の笑みは凶器だな。


ニーナ…恐ろしい子!!

『さ、さて!んじゃまずは種族から選ぶか。』


ここで初めてゆっくり召喚リストを確認する。

さっきスライムたちを召喚した時はそんな暇は無かったからな。


現在召喚可能な人型は下記の通り。

・人間(1DP)


うん。

選ぶ余地が無い。


本当は獣人なんかを指定して「猫耳メイド」とかやりたかったけど仕方ない。

ちなみに括弧の中は召喚に必要なDPね。


ん?いま人間の召喚コスト低いと思った?

ふっふっふ〜違うんだなぁ〜


括弧の中は確かに召喚に必要なコスト、つまりDPな訳だが、これはあくまでも最低限の値だ。

DPがスライムと同じなのでステータスもスライム程度しかないと言うこと。


まぁぶっちゃけ子供が出てくる可能性が大だ。

勿論そんなものではニーナの専属メイドなんて出来ないので、種族を人間に指定してからカスタマイズしていく。


本来ならこのカスタマイズも初期ダンジョンでは性別指定ぐらいしか出来ずあまり意味の無いものだが、ここでは俺がコアを担っているため結構何でもありだ。

まさにコアさまさまって感じ。


…まぁカスタマイズは指定が多ければ多いほど大量のDPを消費するからあんまり好き勝手には出来ないが。

っと言うわけで。

ニーナの専属メイドをこんな感じでカスタマイズしてみた。


・性別指定(1DP)

・容姿指定(2DP)

・性格指定(2DP)

・年齢指定(1DP)


まずは見た目等の指定。

性別は当然「女」で!


容姿は腰まであるロングの黒髪+見るものを萎縮させる鋭い切れ目!

性格はニーナ第一!…まぁこれはダンジョンで召喚されたものには当然つくんだけどね?


なので、クールビューティな感じにした!

年齢は16歳!!


これは完全に俺の趣味だ!

文句あっか!!


見た目がちょっとキツメになったけど、そこも俺の趣味なので妥協して欲しい。

ニーナが怖がらなければいいが…


更にここからスキル指定。

必須なのは育児系と家事系かな?


・万能家事(20DP)

・育児の神(15DP)

・家庭教師(25DP)

・基礎知識(10DP)


やっぱり汎用性があるスキルはポイントが高いな…

それでも戦闘系じゃないだけ抑えられるが。


万能家事はそのまま。

家事においてある程度の補正がついてくれる。


育児もニーナ相手には必須と。

更にニーナの勉強も見てくれれば都合が良いと家庭教師もプラスで。


後は基礎知識ね。

コアの情報があるとはいえ、一般的な知識はやっぱり乏しい。


なのでそこを補佐してくれるスキルを。

以上の種族指定とカスタマイズで召喚に必要なDPは77DP。


うん。

安上がりだな。


でもコレはDPがふんだんに使えるうちだからのこと。

普通のダンジョンでは戦闘要員でも無いメイドにここまでのDPは使わない。


てか使えない。

DPの無駄遣いはそのまま命の無駄遣いに繋がりかねんからね。


と、ここまでカスタマイズが完了したのでLet召喚♪

『メイド召喚!!』

「なの〜」


部屋の中心に魔法陣が浮かび上がり、そこから光が溢れ出た。

…何気にちゃんと召喚を見るのも初めてだな。


光が収まった時に一人の女の子が魔法陣があった場所に立っていた…全裸で。

…あぁそう言えば服装の指定はしてなかったな。


スタスタスタ

女の子は自分が生まれたままの姿である事一切気にする素振りをみせず、俺の方に近づいてきた。


『初めまして。俺はダンジョンコアのジーニアス。こっちはダンジョンマスターのニーナd「ガシッ!…ギュュュュ」痛い!イタタタ!!!』

何だ!


いきなり鷲掴みにされて絞められたぞ!?

「あらあら、ダメですよ?女性の裸をそんなイヤらしい目で見ては。見られた所が腐ってしまうじゃないですか。」


『ヒドイ!?』

ポイッ


『捨てられた!?』

女の子は俺を投げ捨てた後、ニーナの方に向き直した。


「初めまして、ニーナ様。私は…そうですね、シャルロッテと申します。気軽にシャルと呼んで下さい。」

えっ?


何、何で名前かってに決めてるの??

しかも愛称まで!?


普通は召喚された

「はじめましてなの〜ニーナなの〜」


くっ!

ニーナにはそんな優しい目が出来るのに、俺のことはそんな蔑んだ目で見やがって…


興奮しちゃうジャマイカ!!

「あらあら。何やら不快な気配がしますねぇ〜何か汚物でも紛れ込んでいるんでしょうか?」


おぅふ…思考が読まれてる…

「さぁ汚物さん?私に着るものを出して頂いても良いかしら?それとも汚物さんはいたいけな女の子を裸のままにして羞恥に染まる顔を見るのが趣味なのかしら?」


『いえ…すぐに出させて頂きます…グスン』

おかしいな…クールビューティは…?



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ