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ようこそあらたなだんじょんますたー

……


ダンジョンマスター!?

『てことはニーナはダンジョンマスターなのか!?』


「ふみゅ?」

か、カワイイ…っは!?


違う違う!

そんな事を考えている場合じゃない!


それにニーナがダンジョンマスターってことは、そのニーナと一緒にいる球体の俺って…

『まさか、俺が"コア"なのか…?』


ズンッ

俺が自らをコアと認識した瞬間、頭の中に俺の知らない情報が一気に溢れだした。


いや、この場合は"インストールしている"と言った方が正しいのかもしれない。

『ぐっ…がぁ…っ』


やばい…

あまりの情報量に頭が処理しきれない…


冷静に考えれば俺はすでに人間ではないので本来であれば問題ないのだろう。

しかし、俺の精神はまだ人間だと思っており、そのせいで多大な情報の波に心が勝手に警告を出しているだけのかも知れない。


それでもこの痛みは本物だ。

俺は薄れいく意識を懸命に保とうとする。


「ジーニアス!?大丈夫なの!?」

フリフリフリフリ!!!


いきなり苦しみだした俺を思いっきりシェイクするニーナ。

うぷっ


口も無いのに吐きそうだ…

あぁ…もう限界…


ズンゥゥゥゥ…

っ!インストールが終わった!?


『まてニーナ!!俺は大丈夫だから振るのを止めてくれ!!』

「うぅ〜大丈夫なの?」


『あ、あぁ。大丈夫だ。』

本当はかなりヤバかったけど…


だが先程のインストールによってダンジョンの運営方法等の情報を手に入れることが出来た。

ダンジョンに関する情報を要約するとこんな感じである。


・ダンジョンにはダンジョンマスターが1人と対となるコアが1つある

・ダンジョンはダンジョンポイント(以下DP)を消費し改装できる

・ダンジョンはDPを消費し配下となる魔物を召喚する事ができる

・DPは侵入者を撃退・殺害することで手に入る

・ダンジョンにはマスタールームを設置しなければならない

・コアはマスタールームに設置しなければならない

・コアは常に誰の目にも見える所に配置しなければならない

・マスタールームが外界と繋がっていなければダンジョンを開放することはできない

・ダンジョンマスターはコアが無事な限り不死身である

・侵入者がコアに触れた瞬間にコアは宝具に変わり、ダンジョンマスターは死亡する


細かい内容は…まぁ後ほど。

しかし、本当に俺はダンジョンのコアになっちまったんだな〜


普通こういった異世界ものではダンジョンマスターになるんじゃないのか?

だけど自分がコアになったお陰で、おそらく普通では手に入らない情報も手に入れることが出来た。


本来ならダンジョンのレベルを上げたりダンジョンマスターが一定の強さにならなければ公開されない情報…

それらに俺自身がコアであり情報の蓄積体であることから簡単にアクセスする事ができる。


そしてその情報を手に入れた俺がまず最初にやることは…




【ダンジョンを公開すること】




通常であればダンジョンの公開までにの30日の猶予があり、それまでにダンジョン内部を構築したり配下の魔物を増やしたりしてその日に望む。

勿論30日経たずに公開することもできる。


その場合は残りの日数に応じたDP等のボーナスを獲得できる。

だが、ここにはある"裏技"が存在する。


おそらくコアとなった俺でしかこのタイミングで知ることは出来ず、また実行できない事。

それが【ダンジョンを公開すること】である。


まだダンジョンの構築や配下の召喚などに一切DPを消費していない、かつ、ダンジョンマスターがその存在として目覚めてから1時間以内と言う過酷な条件。

普通のダンジョンマスターならその様な事はしないだろう。


なにせ自分の命が掛かっているし、いきなりダンジョンマスターになった事で混乱する者のが多いからだ。

勿論これにはある種の賭の要素も存在する。


ダンジョンを公開した途端に侵入者が来る可能性もある。

その場合はあっという間にマスタールームに侵入されるだろう。


何せマスタールームのすぐ外が外界となるのだから。

緊張からか心臓なんて無いはずなのに胸がドキドキする。


…やるか?

ダンジョンが公開される場所はランダムであり、それはコアである俺にも指定する事は出来ない。


ハズレ(この場合はすぐ外に侵入者が居る場合)だったら俺もニーナも死ぬ…

しかし、これはその賭を行うだけの価値があるものである。


…よし!

これで挑戦しなくてもいずれは死ぬ可能性もあるのだ。


どうせだったら命を掛けてやる!

『緊急事態コード5963:マスター権限代行を使用!代行権限によりダンジョンを公開する!!』


本来ダンジョンを公開するのはダンジョンマスターであるニーナの権限だ。

だがマスターが何らかの事態により行動不能に陥った場合などに限りマスターを生かすために他者がコアに干渉し、その権限を代行する事ができる。


今回は俺が直に俺自身に干渉しマスター権限を使用した。

当たり前だがコアが勝手にマスター権限を使用するなど、通常ならありえないことである。


ゴゴゴゴゴォォォォォ

ダンジョンが何処かに繋がった音だろう、大きな物が動く音が聞こえる。














"ダンジョンが公開されました"




うまく自分の中のイメージを文章化出来ていない気がする・・・(´・ω・`)

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