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扉に吸い込まれた後、俺は意識を失っていた。

ペチペチ


そんな俺を何かが叩いていた。

叩いているモノは力が弱いのか、幸いにも痛みは感じない。


ただ叩かれている感触と乾いた音が響くだけだ。

ペチペチペチ


そいつは飽きること無く俺を叩き続ける。

まるで俺を起こそうとしているかのように。


ペチペチペチペチペチペチ

駄菓子菓子!!


俺はまだ惰眠を貪りたいのだ!!

誰が起きてやるものか!!


このままそいつが興味を失うまで狸寝入りしてやる

くくくっ


ペチペチペチペチペチペチペチペチ

ペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチ


くっ!

中々しつこいな……


ペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチ!!!!!!!!!

『だァァァァ!!!五月蝿いわぁぁぁぁl!!!!』


ん?なんだ?

今の俺の声か??


なんか凄く篭って聞こえたぞ!?

「ふぎゅ!?」


こ、今度は何の声だ!?

俺の叫び声に驚いたのか、可愛い悲鳴?が聞こえた。


俺は恐る恐る目を開いてみた。

いや、正確には目を"開こうとした"。


通常なら瞼が開いていく感覚があるはずなのに、それはいきなり俺の目に写り込んだ。

自分の体の異変に戸惑いを露わにしようとした俺だが、それは目の前の人物により阻止される。


そこに居たのは……

『よ、幼女?』


俺は体を起こし、改めて幼女を見る。

身長はおそらく120cm前後。


体重も30kg無いぐらいだろうか。

正しく幼女。


そんな幼女が可愛い顔をキョトンとさせながら俺を見下ろしていた。

……ん?


"見下ろす?"

確かに俺は先ほど体を起こしたはず。


幾ら座った状態とは言え、こんな幼女に見下されるほど低くはならない。

では何故?


そんな疑問を感じ頭を抑えようと手を伸ばす……

『手がない!?てか足もないし、体もない!?』


これではまるで「ゆっくりしていってね!!!」と言う饅頭の様ではないか!!

トコトコ…ヒョイ


幼女は俺に近づき、更に持ち上げた。

「あなたが喋ったの?」


幼女から発せられた言葉は日本語では無い。

しかし俺にはその言葉の意味がキチンと理解できた。


ふむ。

英語すら理解出来なかった俺にとって、これは結構面白い体験だ。


『あぁ。俺が喋っている。』

幼女の問に返答するものの、やはり俺の声は篭った様に聞こえる。


瞼の感覚といい、もしや頭の形すら変わっているのか??

「わぁ〜"ボール"が喋ったの〜」


……ボール?

Oh…


もはや無機物になってしまったのか……

『ボールじゃねーよ。俺は……』


まてよ?

ここはあの扉に吸い込まれた後の世界なら、異世界って事になるのか?


…まぁ俺が無機物になってる時点でここは地球じゃないか。

じゃあアレか?


ちょっと厨二な名前を使っても誰にも笑われない??

……よし。


「ど〜したの?」

『いや、何でもねーよ。俺の名前は"ジーニアス"だ。』


「じ〜にあすなの?"ニーナ"は"ニーナ”なの!8歳なの!!」

8歳!?


そりゃ立派な幼女な訳だわ。

『よろしくな、ニーナ。そして"じ〜にあす"じゃなくて"ジーニアス"な?』


「わかったなの!よろしくなの!」

ふふふw


カワユイの〜カワユイの〜

「ね〜ジーニアス〜ここどこなの〜?」


そうニーナに聞かれ、俺は辺りを見回す…しかし俺は自由に動けなかったorz

『すまんニーナ。俺を持って回ってくれるか?』


「了解なの!」

『ふむふむ…一辺あたり約10m程度の正方形の部屋か…俺達が居るのはちょうどその中心だな。』


てかドアも無いし窓も無い。

どうなってるんだ?


「ニーナが起きた時にはジーニアスしか居なかったの。でも変な"声"が聞こえたの!」

『"声"?』


「そうなの!"ようこそあらたなだんじょんますたー"って聞こえたの!」


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