愛
あるひ。
よるおきたらおかーさんとおとーさんがだきあって死んでた。
つきあかりの“すてんどぐらす”。
つめたくてやさしいひかりがだきあってうずくまるように死んでるふたりをてらしてた。
おかーさんのみぎてがおとーさんの“しんぞう”を貫いてた。
おとーさんの“ぴすとる”はそばにあったけど“ないふ”はおかーさんのせなかから“しんぞう”を貫いてた。
そのままふたりはキスして死んでた。
周りはあばれまわったあとと、破壊された“ざんげしつ”と、“じゅうこん”のあるながいいすと、かたなきず。
ふたりはすごく“みちたりた”おかおだよ。
ふたりがしあわせそうだから、ぼくもうれしい!
でももうふたりがうごかないのはさびしいな……。
……あれ?
なんだろ、むねのおくがざらざらする。
かなしくないよ?
かんじたことない、これ。
なんだろ?
ざらざら、ざわざわ。
…………ま、いっか。
おじさんにおでんわして、しょーこをけさなきゃ。
でも、そのまえに――――――
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とある朝のニュース。
『……次のニュースです。
今日午前7時頃、●●市の教会にて『肉の塊がある』との通報がありました。
警察によりますとこれは人体であることが明らかにされており、この教会に住む丹生夫妻が昨夜から行方知れずなことから、警察は身元の確認を急いでいます。
また、現場には争った跡が…………』