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プロローグ2

私は、恐怖した。




初めてだった。




うっとおしい陽気の中、祖父との仕事帰りに。




薄暗く、地に落ち腐りゆく花びらの道で。




ただ一人歩く少年。




闇でも吸ったかのような頭髪。




白いパーカーと黒いジャージのラフな格好。




溢れ出るおぞましい気配。




鼻血と狂喜でぐちゃぐちゃな面。




そして何より




いくら殴り付けても逸らさない、その昏く深い目に。




私は、理解できずに恐怖した。




……これは、私の勝利の物語。




だから、これは間違いなく、




コイツを、殺す話だ。




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