彼女と私の歩む道
時間がある時にどんどんアップしていきます。
よろしくお願いいたします。
いや、別に普通のどこにでもいる一般人ですよ。
うぬぼれかも知れませんが、昔は声かけられたりもしましたけど。
そうです。人並みに遊んで働いて。まぁ、当時は公務員でしたから、同世代の女の子よりは稼いでたかもしれませんけど…それだけの話です。
片野さん、聞きたいのは私の話じゃないでしょう。
私の話はこれくらいにしておいて。
彼女の話、始めていいですか?
ええ、そうです。
彼女と知り合ったのはそんな前ではないんですよ。
恥ずかしい話ですが、職場の暑気払いの隣で飲んでいた彼女たちに先輩が声をかけた…そんな出会いだったんですよ。
そうですね、部署が異動した年だから、6年前になるでしょうか。歳はとりたくないものですね。
彼女とはもちろんその時初めて話をしたわけですが、
同い年でもあり、どこか似た部分をお互い感じたんでしょう。私達はそれからも連絡を取り合うようになりました。
彼女はどちらかと言うと派手な身なりで、動物に例えるなら猫…
そうですね、外見だけ言えば私とは真逆かもしれませんね。
しかし、性格はというと、肝が座っているというか、しかっりした子って印象でしたかねぇ。
まだ若い私達でしたから、まわりはまだ遊んでたり、学生だったりして。
お互い社会人で1人暮らして、社会で揉まれた者同士すごく馬があったんですよね。
そうそう思い出しました。
昔は先輩の命令で飲み会の席を設けなくちゃいけない時なんか、彼女にはお世話になりましたよ。
言ってしまうとバレてしまいますが、公務員の中でも特殊な勤務体系でですね。
休みが多いものだから、
そういう飲み会も多いんですよ。
男ってこんなものかって思わずにはいられないですよ!
私の男性観はこの職場で崩壊しましたね。
え?大丈夫ですよ、
そんな人ばっかりではないってわかってますよ。片野さんもそんな人じゃないですよね。
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現実は小説より奇なり。
これは事実に基づき、関係者が回想した話を、私が書き綴ったものだ。
これから紐解かれる「彼女」の物語は、
ごく普通の女の子にふりかかった史上最悪の災難のおはなし。