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むりやり自宅警備員  作者: 白かぼちゃ
はろう、異世界
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森の愉快な仲間たち。

明けましておめでとうございます。


今回一度操作ミスで消してしまい泣きそうになりました。

年の初めから幸先悪い……。

 みなさんおはようございます。

こちらの世界でも布団の魔力は健在なようです。




 顔洗って朝飯にみんな大好きバナナをもちゃもちゃ。

そろそろ味噌汁とかつくるかなぁ。


 朝の支度も終わり、もはや仕事と化した外界観察をしようと外に出たところでなにかを蹴飛ばした。

どうやら玄関出たところに携帯ぐらいの大きさの水晶が置いてあったみたいだ。

魔力を感じるような気がするけど……。

まぁいいや、もらっとけ。




 ……あれ、いつもと違ってファンタジーさんがたくさんいる。

なにあの狼、頭が三つもあるんですけど。

なにあの蛇、丸のみされそうなぐらいでかいんですけど。

ほかにもなんか変なのがいるよ……。


 ん? なんかヘルメットかぶってグラサンつけた、でかいモグラがこっちにくる。

モグラの分際で二本の足で大地をふみしめてやがる。


「ようにいちゃん、いい朝だな!」


 ……(キョロキョロ)


「おいおい無視かよ。つれないねぇ」


 ……やっぱこのモグラがしゃべってるよね。


「おはようございます。いい朝ですね。

いや、みなさんを急に見かけるようになって戸惑ってしまいまして」


「ああ、そいつは悪かった。

数日前からいきなりこの森に人間が住みついたっていうじゃねえか。

ちいとばかし警戒しちまってな。勘弁してくれ」


 むう、何とできたモグラ。

これならいろいろなことを聞いてみてもいいかもしれん。


「実際警戒してしまうのも無理ないですよ。

申し遅れました。自分サイトウ=ユウといいます」


「そいや名乗ってなかったな。

俺はグランってんだ。この森で巣穴づくりを仕事にしてる。

まぁ人間にゃあ関係ないだろうが用があったら言ってくれよ。

安くしとくぜ」


「そうなんですか。

また機会があればよろしくお願いしますね。

どうです? 立ち話もなんですし上がっていきませんか?」


「おっ、いいのか?

せっかくだしそれなら上がらしてもらうぜ」




 椅子に座ってるモグラってなんかいいね。

ぬいぐるみとにたようなものを感じる。


「粗茶ですが」


「なんだこりゃ? 水じゃねえみたいだが」


 そりゃ知らないか。

第一モグラがお茶とか入れてたら不自然さ全開だもんな。


「これはお茶といってお茶の葉を水に入れて火にかけたものです。

口に合わなかったら残しておいてください」


「ああ、自称ジェントルマンがそんなもん飲んでるっていってたっけな。

ふうん、うまいじゃねえか。

ありがたくいただくぜ」


 ……まさかそいつ動物じゃないよな。

だとしたらどんなつわものだよ。

だめだ、ここの生き物は愉快すぎる。


「そんな人(?)がいるんですか。ぜひ会ってみたいですね。

そいえば聞きたかったんですけどなんで急に警戒を解いてもらえたんですか?」


「王族の方が直々に調べてくださってな、問題ないと判断してくれたんだよ。

住民の証が届いただろ?」


 いつの間に調べたんだ?

きっと門の前におとなしく座っていたのが評価されたのだろう。見る目があるじゃありませんか。

……冗談です。不審者認定されなくてよかった。

俺なら速攻認定してたね。


 でも住民の証ってなんだろう。蹴飛ばした水晶のことかな?


「住民の証ってこれですかね?」


「おう、それだ。

その中には魔力が入っててな、この森で人間でいう金みたいに使えるぞ。

支払う時は相手の証に合わせて払う側が額を言えばいい」


「それは便利ですね。

でもその魔力ってどうやって増やせばいいんですか?」


「森の警備とかで王様から頂く奴もいれば、俺みたいに商売をする奴もいるな。

そのほかには懸賞金のついたならず者を捕まえるなんてものもある」


 これは助かる。これがあれば自分の魔力の消費を抑えることができる。

しかしこうしてみるとやっぱデメリットがきついな……。

買い物は誰かに頼めばいいにしても店を開くぐらいしか稼ぐ方法がない。


「そう顔をしかめるなよ。

たしかに人間じゃあ警備はさせてもらえないかもしれねえが、このお茶とかがありゃあ店も開けるだろうよ。俺が保証してやるぜ!」


 くっ、なんていい男。

だめだ勝てる気がしない。


「ありがとうございます。頑張ってみますね」


「おう、がんばれよ。

なんか困ったことがあったら言ってくれよ。力貸してやらあ。

住民の証、<フォン>っていうんだがちょいと貸しな」


「? どうぞ」


「よし、俺のフォンの波長を記録しといたから用があるときはこれで呼びな。

フォンに向かって記録したやつの名前呼べばつながるから」


 なにこれすごい便利。

ひきこもりたる俺の必須アイテムじゃないですか。


「ありがとうございます。

遠慮なく頼らせてもらいますね」


「おう、任せとけ。

じゃあ邪魔したな」


「とんでもない。

また来てくださいね」




 いや、いい(おとこ)だった。

有意義な話もたくさん聞けたし良かったよ。

じゃあ生きてくためにもなんの店かは知らんけど開店目指してがんばろー。





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