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むりやり自宅警備員  作者: 白かぼちゃ
はろう、異世界
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遭遇、お犬様。

 こんにちはみなさん。

いかがお過ごしでしょうか。


 はい、この3日間人っ子一人来やがりません。

動物すら見かけないってどうよ?


 ……


 そんなわけで現在、門の前で膝を抱えて座ってます。

なーにか、こーないーかなー。

しばらく経ってうとうとしてきた時にそいつは来た。


 ガサッ……ガサガサ


 出てきたのは、真っ黒な毛並みに金色の目の子犬。つぶらな瞳がキュートです。


 ひさしぶりに見る生き物に俺のテンションは急上昇なんだぜ。


「お犬様じゃ、お犬様じゃ」


 とことこと歩いてくる。

……なにこれかわいい。


「こ、怖くないよ。こっちにおいで」


「ワン!」


 門のすぐ近くまで来ると鳴いてくれた。

あとすこし、あと少しで触れるんだ。

憎い、あまりにこの壁が憎い。


「こんにちは、俺はサイトウ=ユウっていうんだ。

長く、できるだけ長くよろしくね」


「ワフ?」 


「おいしいご飯上げるから、もっとこっちにおいで」


 不審者丸出しのセリフでお犬様に呼びかける。

良い子のみんなはこんなこと言う人についていっちゃだめだよ?


 すぐに魔法を発動して肉と水を出す。

肉は松阪、水は某天然水。

300グラムで(12,000)。

投資は惜しんではいけないのです。


 来ました、来てくれました。

じっと肉を見つめた後パクッとかぶりつく。

一口食べて鳴いた後は一心不乱に食べている。

水もおいしそうに飲んでくれていたし気に入ってくれたみたいで良かった。


「ワン!」


 食べ終わった後に鳴いてくれたときは、すごく満足そうだった。

……貢ぎたくなる人の気持ちがわかった気がする。


 そのあとしばらく膝に乗せ、撫でたりして至福の時間を過ごした。

顔がにやけっぱなしです。


 そのうちにお犬様がこちらを向いて一鳴きすると森の方に歩いて行ってしまった。

今まで野生だったのだ、急に居ついてくれるとは思っていない。

これから餌付けをしていっていずれはここに住んでもらえばいいのですよ。


 テンション上げたのがいけなかったのか少し疲れたみたいだ。

バナナをつまんで水浴びしたらさっさと寝るとしよう。


 あー、今日はいい一日だった。



 

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