表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
むりやり自宅警備員  作者: 白かぼちゃ
はろう、異世界
3/62

ただいま絶望中でございます。

 とりあえず家の中に戻ってきました。

よしよし、落ちつけ落ちつくんだ。ビークールビークール。



 ……



 椅子に座って前後にゆらゆら。




 ……2時間経過……



 はっ、俺は一体何をしてたんだ?


「よし、腹が減ってるから暗くなるんだ。なんか食おう、なんか」


 問題はひとまず置いておいて、魔法を発動させる。

SFにありそうな電子画面が空中に出てきた。起動画面にはこんな文字


生活創造(まるでつうはん)


 ……うん。

……えーと。

何食べようかなー、迷っちゃうな~。

ダメだ、テンション上げないと何かに潰される。

さすがに料理作る気力はないので、何かないか探してみる。


 ご飯……米ならある(精米済み)

 パン……小麦ならある

 麺 ……パンに同じ


 ……そうだよね。

確かに生み出せるの食料って言ったもんね。料理じゃないもんね。


 仕方がないのでバナナ(198)をだしてかじる。

もちゃもちゃもちゃもちゃ…。

なんだろう、主食になりそうな予感がする。


 




 ふう。とりあえず腹も膨れたし鬱状態からは脱出できたかな。

しかしこれからどうしよう?


 ふと携帯電話が目に留まる。

あれ? なんかあの携帯から後光が差してる気がするんですけど。

過去最高のスピードで携帯を開きリダイヤルで電話をかける。

携帯さま、今まで持ち歩くのがめんどくさいなどと暴言を吐いて申し訳ありませんでした。これからは首からさげるようにしておきます。アーメン。


 プルルル……ガチャ


「もしもし? 斎藤さんですか?」


 ああ、わが女神セラさん。

あなたの声に癒されます。


「突然でまことに申し訳ありません。もうすぐそちらに行こうと思いますのでよろしくお願いします」


「斎藤さん!? 落ち着いてください!」


「はっはっは。何をいっているんですセラさん、ひどく落ち着いていますよ。

七輪、練炭、ガムテープ。すべて生活用品ですからね。

あと1時間もしたらいけると思うのでよろしくお願いします」


「冷静に壊れてる!? ま、待ってください!

……そうだ! 強く生きてくれると約束したじゃないですか!」


「む……。たしかに」


 さすがにわが女神セラさんとの約束を破るわけにもいくまい。

くっ。退路を断たれた。


「わかりました。約束した以上は強く生きましょう。

ゴキブリのようにしたたかに生きようではないですか」


「もうちょっと綺麗に生きてほしい気もしますが……。

なんにせよ持ち直してくれてよかったです。

あなたの環境は苛酷ですが強く生きてくれることを祈っています」


「はい、ありがとうございます」


「本来、私はその世界との接触を禁止されています。これ以後話せることもないと思いますが、

いつもあなたを見守っています」


 ガチャ……ツーツーツー


 携帯電話が光となって消えていった。

まあとりあえずやってみますか。もしだめでも天国行くのが遅いか早いかの違いでしょ。

だってよっぽどのことしない限り天国に行けるようじゃないと天国からここに送られた俺の立場ないしねぇ?

さぁやるぞー。


<通話時間3分 界際電話料金(1100) >


……やるぞー。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ