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28話 魔法とは

「君、ちょっといいかな」


彼は俺に対して話しかけてきた。


「ダイスくんの知り合い?」


「いや、違うかな」


イズとカナが戸惑っていると、彼はある提案をしてきた。


「実はね。僕、死んだ時の記憶が残ってて、僕の記憶と僕がやってる魔法書店に来てくれれば何か新しい情報が見つからないかと思ってね。」


控えめに言ってかなりいい提案だった。


「悪くはないんじゃないかな?」


「私は、全然良いと思うよ!」


「わ、私もいいと思います!」


 カナが言うと、それに続いてイズも言った。


「お! じゃあ決まりだね。うちにおいで。」


 俺たちは、魔法書店にお邪魔することになった。

 彼は、すぐそばの店まで丁寧に案内をしてくれて悪い人には見えなかった。


「さあ、どうぞ」


 彼が、店の戸を開け先を譲ってくれた。


「お邪魔します。」


 店の中は、外とは一風変わった薄暗い雰囲気で、ギリギリ周りを見渡せるくらいの明るさだった。ぜんまいで動く人形のようなものがたくさん動いており、不気味な雰囲気を醸し出していた。


 彼はすぐにお茶を用意してくれ、役に立ちそうな魔法書をいくつか持ってきてくれた。


「そういえば、お名前なんて言うんですか?」


「僕の自己紹介をしてなかったね。僕は、ペーズ。一般的な国民でこの魔法書店を経営している。よろしくね。」


 ペーズの自己紹介で少しだけ周りの雰囲気が軽くなったような気がした。


「この2冊が、魔法の歴史に関する本で、こっちが魔法について詳しく書かれてる本だよ。まぁ、自由に見てよ。」


 ペーズが本を紹介している中、イズは緊張で持っているお茶がこぼれそうなくらい手が震えていた。


「じゃあ、僕は向こうの部屋にいるから。何かあったらいつでも呼んでね」


 ペーズは本の説明をするとすぐ隣の部屋に行ってしまった。一瞬、不安な気持ちが頭をよぎったが気にせず、3人は本を開いた。


 本の内容は気になるものばかりだった。すると、歴史の本を読んでいたイズがある昔話を話し始めた。


「魔法は、大昔の手品師が自分の手品に自信を持てず、余計に練習してしまった結果、誕生したと言われている。だって」


「作り話みたいな誕生の仕方だな!」


 俺が笑いながらそう言うと、隣の部屋にいたペーズの声が聞こえてきた。


「その話は本物だよ」


「そ、そうなんですか?」


 俺たちが驚いていると、ペーズは続きを話してくれた。


「あぁ。 大昔に自分の手品に自信が持てない手品師がいたんだ。その手品師は何度も練習を積み重ねたが、自信を持つことはできなかった。そんな時、師匠がこんなことを言ったんだ。」


「手品はタネが予想できるから楽しい」


「その言葉に、手品師は驚いた反応をした。なぜかと言うと、その手品師はタネがバレたら手品師失格というプライドを持っていたからだ。そのせいで、さらに練習の量は増してしまった。その結果が、この魔法の誕生になったと言われてる」


 3人は、ペーズの話に入り込んでいた。


「その手品師は、どうなったんですか?」


「それは、手品は上手になったが、師匠に見捨てられた」


「ど、とうして! 上手になったのに」


「その師匠は、最後にこの言葉を伝えその場を去った」


「手品と魔法は違う。魔法とは、想像するものを全て現実世界に実現できる。そんなもの、俺は手品師として認められない。」

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