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26話 医者としての責務

「すいません!」


「もう良い! さっさと帰れ」


 俺が去った後、カナはひたすら王様に謝っていた。一向に口を聞いてくれなく、重い空気が漂うこの状況にイズは言葉一つも出せずにいた。


「どうか、罪を償わせてください!」


「お嬢さん、罪を償いたいのかね」


 この一言で王様の目の色が変わった。


「いいだろう。お嬢さんの命を代償に罪を償わせてやろう!」


「い、命?! それは流石に……」


 急な王様の発言にカナは混乱する。


「命の代償を命以外で補えると思うのか?」


「……」


 カナは言葉が詰まってしまった。


「むしろ、お嬢さん一人の命でも足りないくらいだ。どんなに小さい子供でも老人でも命の重さはみんな同じ。お前さんたちパーティーがどれだけ命を軽視してたかがよくわかった。」


「……」


 王様はカナに指をさし、警備員に言った。


「この女に手錠をかけろ! 王国レイルの法に則り処刑を行う!」


 後ろにいた警備員がカナの手を背中に回して手錠をかける。カナは喪失してしまい、反抗すらしなかった。


「カナさんがこのままだと……」


 ふとそう思った隙に、イズはダイスの元に向かうため足を動かした。


「王! もう一人の女が逃げようとしています!」


 警備員がイズの行動に気づき王様に問い詰める。


「良い! 下の警備に任せておけ!」


 王様がそう言った時には、すでにイズの姿は見当たらなかった。


 イズが警備員を掻い潜り、王城の外に出るとすぐ近くにダイスが座っていた。


「ダイスさん! カナさんが!」


 イズがカナの名前を出すとダイスはすぐに振り向いた。


「カナが! カナがどうした!」


「王様に自分から罪を償うって言って処刑される事になった……」


 その言葉を聞いたダイスは、頭の中が真っ白になった。


「カ、カナが……処刑?」


「命を代償に罪を償うって。」


 すると、ダイスは慌てて王城の中に入って行った。


「ちょっと! ダイスくん!」


 その時、イズに向けた顔は何かを覚悟したようだった。


 またしても、どうすることもできなくなってしまったイズはまだ息のある国民がいるかもしれないと思い探すことにした。


慌てて走り出したダイスは、止めようとする警備員を無視しカナの元へとだどりついていた。


「王様!」


「誰だ! こんな時に!」


 静粛な場にダイスの声が響き渡った。


「ダイス?!」


「罪を償うならリーダーの俺が引き受ける! メンバーの2人に罪はない!」


「この女の代わりにお前が命を代償に罪を償うか。いいだろう。」


 すると、カナが大きな声で言った。


「ダメ! ダイスが居なくなったら私たちはどうすればいいの? 時間が間に合わなかったのだって私がもっと早く身体強化していれば解決できていたはず! 私が悪いの!」


 王様が言う


「もう良い! 私は一度男の処刑を許可した! 女を離して、男に手錠をかけろ!」


 ダイスに手錠がかかった。


 

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