闇に咲く悪意の花
ロスト――夢破れた魂の残滓が、人の悪意に触れ、実体を得た存在。
だが、ここに来て新たな疑問が浮かび上がる。
赤城「どうして、急に増えたんだ? 一晩で三件…それも、全国同時多発だと?」
青木「偶然じゃないな。誰かが、意図的に“目覚めさせて”る」
黄緑「まるで、誰かがロストを操ってるみたい…」
その瞬間、彼らのスマホが一斉に震えた。
画面には、あの“ガチレンジャー”のロゴの上に、
新たなメッセージが浮かび上がる。
> ――《リブート計画、第二段階へ》
> ――《目覚めの鼓動は、既に始まっている》
桃瀬「なにこれ…? 誰が送ってるの?」
緑山「いやぁ〜、こういうのってさ、たいてい“黒幕”ってやつがいるのよね」
その時、遠く離れた廃ビルの屋上――。
黒いスーツに仮面を纏った存在が、街を見下ろしていた。
「ふふふ…目覚めよ、“夢の残骸”たち。
かつて輝いた者どもが、再び立ち上がるなら…
こちらも、応えねばなるまい」
背後に浮かぶのは、巨大な虚像。
黒いガチレンジャーのような影――
その名を《ネガ・ガチマスター》。
彼こそが、“ロスト”に息吹を与え、
この世界に“再起”を仕掛けた元凶だった。




