表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/11

第2話 再会 ―俺たち、まだ変身できる―



夜の風が、秋の匂いを運んでいた。

かつての母校――廃校となったグラウンドに、五人が集まっていた。


赤城大介、青木仁、緑山静、黄緑楓、桃瀬桃子。

学生時代、特撮クラブとして青春を燃やした仲間たち。

それぞれの時間を経て、今、再び同じ場所に立っている。


「……まさか全員、同じメールを受け取るなんてな」

青木が腕を組む。

「どこかの悪戯かと思ったけど、あの光は……説明がつかない」


「光?」と楓が振り向く。

「私も感じたわ。体の中が熱くなるような、変な感覚」


「俺もだ。花壇の花がいきなり咲きやがって……まるで俺を呼ぶみたいに」

緑山が言う。


「……あの頃の悪ノリが、また始まるのかもね」

桃瀬が苦笑した。

「でも、悪くない。こうやってまた会えるなんて」


赤城はみんなの顔を見回した。

かつての仲間が、少し皺を増やし、それでも変わらない笑顔でそこにいる。


(……不思議だな。何かが始まる気がする)


その時、全員のスマホが同時に震えた。


画面には、新たなメッセージが浮かぶ。


> 【REBOOT PROGRAM:STANDBY】

【五色の契約、最終確認】




そして、五つの光の輪が、それぞれの画面から浮かび上がる。

赤、青、緑、黄、桃――まるで意思を持つかのように、彼らの胸へと吸い込まれた。


スマホが再び発光し、文字が変わる。


> 【REBOOT… GO… ON!】




「リブート……ゴー……オン?」

赤城が呟いたその瞬間――


五人の身体が同時に五色の光に包まれた。


眩い閃光の中で、風が渦巻く。

光が収束し、赤城は自分の身体を見下ろした。


そこには、

鮮やかな色をまとったスーツ。

掌を包むグローブ、足元には金属製のブーツ。

そして――背中には、風にたなびく長いマフラーが舞っていた。


「……おいおい、マジかよ……!」

青木が息を呑む。

「これ、どう見ても――」


「――変身スーツじゃない!」楓が叫んだ。


五人の間に沈黙が落ちた。

次の瞬間、夜風に吹かれたマフラーが一斉に舞い上がる。


「……信じられない」桃瀬が呟く。

「でも……懐かしい。この感じ」


「なぁ……」赤城が拳を握る。

「もしかして――」


青木が小さく頷く。

「俺たち、本当に……リブートしたのかもな」


夜空には、五つの光が浮かんでいた。

赤・青・緑・黄・桃――それぞれの色が交わり、

まるで五人を祝福するように輝いていた。


赤城は空に拳を突き上げた。


「――ガチレンジャー、リブート!!」


その声に呼応するように、

五人のマフラーが、風を裂いてたなびいた。









評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ