表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

10/11

リブート・デュアル



黒い稲妻が走る。

街は停電し、夜の闇が生き物のようにうねっていた。

中央広場――そこに、二人の赤が対峙する。


赤城大介――ガチレッド。

そして、黒き再生者リブート――ネガ・ガチマスター。


兄弟の間に吹き荒れる熱風。

焦げたアスファルトの上で、二つの炎がぶつかり合う。


> ネガ・ガチマスター「人は変われない。

 年を取り、夢を忘れ、正義を語る資格さえ失う。

 ――お前たちは“過去”に縋る亡霊だ!」




> 赤城「それでも、俺たちはもう一度立ち上がった!

 守りたい人がいる限り――何度でもだッ!!」




二人のスーツが閃光を放つ。

赤と黒、二つのエネルギーが激突した瞬間、

街全体が震えた。


上空ではブルーと桃瀬がロスト群を迎撃し、

地上ではグリーンと楓が負傷者を救出していた。


青木「くそっ、あの黒いエネルギーがどんどん広がってる!」

桃瀬「このままだと街全体が飲み込まれるわ!」


緑山「赤城! 時間がない!」


赤城「分かってる!」


ネガ・ガチマスターの拳が炎を纏い、

赤城の胸に叩き込まれた。

「ぐっ…はぁッ!」

地面に叩きつけられる赤城。

マスクの割れ目から覗く、汗と涙。


> ネガ・ガチマスター「お前も、いずれ俺と同じになる。

 “正義”に疲れ、“現実”に敗れる」




赤城はゆっくりと立ち上がる。

「……違うな。

 俺たちは、ガキの頃に見た夢を…

 今も信じてるんだよ」


その瞬間、5人のバックルが共鳴した。

「リブート・リンク!」

五色の光が一つに溶け合い、

赤城のスーツが変化する――!


> 「ガチレッド・オーバーリブートフォーム!!」




背に燃え上がる炎のマント。

腕には五色の紋章。

そして――胸の中央には“R∞”のエンブレム。


ネガ・ガチマスター「その光…まさか――!」


赤城「終わりじゃない。

 何度でも立ち上がる。

 それが俺たち、“アラフォー戦隊ガチレンジャー”だッ!!!」


炎の拳と、黒き光の刃がぶつかる。

衝撃波が街を包み、

夜空に、五色の光が弧を描いた。


――リブート・デュアル。

光と闇の兄弟戦争が、ついに始まった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ