「小説家になろう」に投稿した。もっと反応来ると思ってた。
タイトル通り、小説家なろうに小説を投稿したところ、思ったより厳しかった、という話です。
私は小説投稿を趣味としている、五十代の会社員です。
昨年(2023年)秋、こちら日本最大の小説投稿サイト「小説家になろう」で活動を始めました。
2年前、他サイトで小説投稿を始めたのですが、一番メジャーなサイトに載せたらそれなりに反応があるのでは? と期待し、25万字弱の近未来小説『「日本人最後の花嫁』を投稿しました。
結果はどうか?
完結して2週間経ちました。現状、ブックマークもポイントもゼロではありません。ページビューからすると、最後まで読んでくださった方もいらっしゃいます。
無名のど素人の小説を読んでくださった方がいるのはありがたいことです。
ですが……読んでくださった方がいるのにこんなことを言うのは失礼ですが、本音は……もう少し、反応が来ると思っていました。
言い訳になりますが。これでも私なりに色々試みました。
小説の宣伝にはX(旧Twitter)がよい、との噂を聞き付けて、2年前の小説投稿開始と同時にポストを始めました。
が、現在、小説の宣伝より、愚痴の呟きと炎上ウォッチに使っております。
ますます痛い奴です。
動機はともかく、Xでは思わぬ収穫がありました。ベテラン作家さんが小説投稿のコツをポストしてくれるのです。ありがたいことです。
さっそくそれらを参考にして、以下のことを心がけました。
・いきなり長編小説を投稿しても読まれないだろう。なのでまず、手持ちの短編をいくつか載せました。
・長編を載せるにあたって、毎日更新を心がけました。完結小説なので、毎日更新はそれほど苦ではありませんでした。
・終盤は、一日二話、更新しました。
・一話は二千字~四千字程度です。
・字下げや三点リーダー(……)は複数といった、一般的な表記ルールは守りました。
しかし、期待以上の反応は得られませんでした。これだけでは、感想をいただくのは難しいようです。
Xでは、タイトルとあらすじの重要性がよく語られます。
私自身は、自作のタイトルとあらすじ、そんな悪くないと思ってます。そこが問題なのかもしれません。
またSFジャンルは、恋愛やファンタジーに比べるとマイナーですが、ジャンルのせいにしてはいけませんよね。だって私は、SFジャンルの中でもランクインしてませんから。
ただ私の小説、未来の日本が舞台なのでSFジャンルにしましたが、そんなに科学科学していないんです。なので敷居は低いかと思うのですが、もしかすると、SFなのにSFらしくないのが問題なのかもしれません。
ジャンルのせいにするなら人気ジャンルの「異世界恋愛」を書けばいいじゃん、と突っ込まれそうです。
実は密かに出だしだけ書いてみました。が……これメッチャ大変ですね。とにかくネーミングの時点で挫折しそうです。異世界風の名前、完全にオリジナルにするにしろ、どこかヨーロッパの国をベースにするにしろ、なかなか難しいです。
かつ異世界文化もよくわからないし……でも、いずれ書いてみたいなあと憧れ、何年も経っています。
その他、文章力や面白さが大切との意見も見かけます。
これも困りものです。
というのも自分、文章力があるかというと微妙ですが、そんなにひどい文章を書いているつもりはないのです。
煌びやかな描写やキャッチーなフレーズはあきらめています。わかりやすくて飽きがこない、リズミカルな文章を心がけています。
さらに私の小説が面白いかというと……いや、自分はすげー面白いと思っています。自分が面白いと思うからネットに投稿しているわけです。
が、自分の小説が面白く読めるのは当たり前でして、他の方が読むと面白いかどうかは、別なのでしょう。
ここは最大の小説投稿サイトですから、読者数は他サイトより多いでしょう。でもやっぱ感想欲しかった。あ、辛口感想はお断りします。甘々な褒め言葉を希望します。だって、一生懸命がんばって書いたんだよ。褒められたいじゃん。
我ながら痛いです。自分が好きでやってることなのに褒められたいってどうよ? 承認欲求の塊です。
「承認欲求で小説を書くのはよくない」との発言もネットで見かけます。
確かにそうかもしれませんが、私は、自分の心に嘘をついて蓋をする方が嫌です。
私には承認欲求がある。が、私の力では承認欲求を満たす小説は書けそうもない。努力嫌いなんで……。
なので私は、おのれの承認欲求を認めつつ、欲に振り回されないようコントロールすることが大切だと思っています。
完結させて日が経ちましたが、未だに未練がましく、私は毎日、いえ毎時間、いや毎分、アクセス解析を眺めてため息ついています。
これでも自分、会社員です。やばいです。おかげで仕事、進みません。結局自分、承認欲求に振り回されています。
あ、ダメ元でコンテストにエントリーしています。これまでも他サイトで長編小説はコンテストにエントリーしてきましたが、現状全敗です。
受賞作やコミカライズされた作品って、やっぱ、レベル違いますよね。読みやすく流行りを抑えつつも個性的で、逆立ちしても書けそうにもありません。
自分は、完結させるだけで精一杯です。でも、小説完成させたら、また懲りずにエントリーするんだろうなあ。
他の方は、どれほど感想をいただいているのでしょうか?
小説家になろうでは、感想がない小説・評価がない小説をリストアップできます。
そこで検索したところ……六割以上の小説に感想がありません。百万字以上の大長編で、更新もマメにされている。なかにはブックマークやポイントが三ケタの作品もあります。
じゃあしょうがないな。私の小説に感想がもらえなくても……ますます痛い奴です。
では私は他の方の小説に感想を書いているのか? いえ、小説家なろうでは書いたことはありません。
感想を書かないクセに感想クレクレって、勝手すぎないか? と突っ込まれると、その通りです、としか回答できません。
かといって、こんな気持ちを表明して感想書いたら、意図が見え見えです。いやらしいことこの上ありません。
というか、感想どころか人の小説を読んでいないというのが問題です。
自分は小説を書いて感想クレクレするくせに、人の小説はろくに読まない。どうしようもない奴です。
白状します。私は、小説よりはコミック派です。活字は苦手です。絵が描けるなら漫画描きたい。でも絵が描けず努力が大嫌いな自分、漫画描きを早々にあきらめました。
ぶっちゃけ小説を書き始めた当初……というと遥か何十年も前、十代のころ、漫画が描けないので、小説モドキを書いていました。あきらかに何らかの漫画やゲームの影響を受けたと思われる小説です。が、どれもこれも未完のまま放置。数年に一度、そんなことを繰り返し何十年も経ってしまいました。
ともあれ基本、活字より漫画の方が好きです。
が、例外もあります。以下の作家の小説は。一通り読みました。
・星新一
・安部公房
・清水義範
何十年も生きているのに作家読みした人が三人だけというのも、少ないですかね。
小説苦手な私でも、星新一は取っつきやすかった。
安部公房は、引きこもりしていた自分にピタっとハマった。
そして清水義範の小説は、私が抱いていた小説というジャンルのイメージを変えました。
ということで、私はコミック派で仕方なしに小説を書き始めたのに、よく叙述トリック系の小説を書きます。
間違いなく、上記作家の影響でしょう。
話がだいぶ反れてしまいました。
以上、「小説家になろう」に長編を投稿したら、思ったより厳しい世界だった、という愚痴でした。
次は「異世界恋愛」が完成したらお邪魔します。何か月後になるかわかりませんが、憧れの人気ジャンル、一度は書いてみたいです。
最後まで愚痴にお付き合いくださり、ありがとうございました。