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ベースキャンプ



「あれだ!あの場所に降りるんだ。テントを張ってる場所に絶対降りるな!あそこにしよう。木が茂ってるがなんとか降りろ・・・」


『わかった。降りればいいんだな』


旋回して降りる場所に降りるドラゴン。

「バリ、バッキッ、グシャ」と音を響く。


『ああ、邪魔な木だ』


足で木を蹴って蹴散らす。


そんなドラゴンに剣や槍を持った獣人たちが魔闘武を発すて構えている。


「シェリー、説明を頼む」


『精霊よ▼○◎××』


あれぞ精霊魔法で精霊に頼む言霊(ことだま)らしい。

なんでも頭に直接語りかける精霊魔法。


『わたしはシェリー、ドラゴン退治に向かった者よ。このドラゴンは、わたしたちの仲間になったの・・・だから戦う必要もないのよ』


あの猫隊長が近づいてきた。

足はブルブルとガクガクで見てるこっちがつらい。


なので俺は飛び降りる。


「心配かけたな・・・狼煙を上げなかったことはあやまるよ。これって退治にも失敗でもないから・・・これで被害はなくなるハズだ」


1人の猫娘が「私はドラゴン襲撃の生き残りです・・・このドラゴンではありません!あの時のドラゴンは黒いドラゴンでした。間違いありません」


「おい!ドラゴン。獣人の街を襲ったことはないのか・・・」


『遥か昔に戦争に狩り出されたこともあったが・・・たしか1000年前・・・それ以外の戦争に係わったことはない。それにドラゴンと呼ぶな・・・我にはハイデンバッシュ・シュンデグランと言う名があるのだ』


「なんか、めちゃ長いよ・・・ハイデン・・・ハイデンと呼ぶことに決めたぞ」


『なにを勝手に決めるんだ』


「俺に逆らう気か・・・それならそれでいいんだぞ」


『わかった、仕方ない・・・それにしても、我に汚名を着せるとはけしからん。今から討伐してくれるわ』


あ!空に舞って行ってしまったよ。


俺も、風魔法のフライで飛んだが姿見えない。

念じれば通じるかも・・・『ハイデン、殺してもいいけどドラゴンの死体は持って来るんだぞ。証拠になるから・・・』


『わかった』


「ドラゴンのハイデンが黒いドラゴンを退治して、持って来るって言ってるから大丈夫だ」


「それは真ですか・・・全員聞いたか、あのドラゴンが黒いドラゴンを退治してくれるそうだ」


獣人から歓声が起きる。


「これで心配せずに暮らせるぞ」


「きっとドラゴンを討ってくれるハズだ」





1時間後に2頭の黒いドラゴンを足で掴んだ状態で飛んで来た。


そして2頭同時に放す。

「ドン!ドン!!」と地震のように揺れたぞ。


恐る恐る突っ突く猫人や熊男。


「死んでる、死んでるぞ!」


「コイツだ!コイツが・・・」泣き出す猫娘。


話を聞くと羽の傷をシッカリと覚えた。

俺が見ても今日出来た傷でなかった。


「ちょうど2頭だから犯人でない1頭は、貰うぜ・・・アカ、収納だ」


シュンと消える1頭のドラゴン。

呆気にとられる獣人たち。


「あれは、なにが起きたのか・・・教えてください」


「あれぐらい簡単に回収が出来るんだ。なあアカ・・・」


「このドラゴンも回収して街まで持って来てくれませんか・・・申し訳ありませんが・・・運ぶ手段がないので・・・」


ああ、荷馬車を引くトカゲでは無理ぽいな・・・今でも荷物で一杯だ。


「分かりました・・・アカ、頼むぞ」


またも消えるドラゴン。


「助かります・・・誰か先行して知らせる奴はいないか・・・」


「私が行きます」


「そうか・・・頼むぞ」


猫娘は、トカゲにまたがって駆けだす。

速いなーーあんなに走れるんだ。


「全員!ベースキャンプをたたむぞ」


もう、たたむのが速いよ。


「ハイデンは、空を飛んで行くのか・・・飛ぶならゆっくりと飛ぶように」


『嫌々、ゆっくり飛びのは御免だ。ならば人間の姿になろう』


あれ!娘にかわったよ。


『どうじゃ人間の姿は』


「裸で恥ずかしくないのか・・・」


『恥ずかしい・・・よくわからん言葉だ』


ああ、恥ずかしい思いをしたことがないんだ。

だから分からないんだ。


もしかして1000年もの間、1人ぼっち・・・同属のドラゴンも平気で殺せるし・・・


「アカ、服をだして・・・」


上下赤のジァージだ。


『どのようにつけるのだ


「シェリー、頼むよ」


ああ、赤ん坊に着せるように1つ1つ着せてるよ。

それに、なんで女の下着まで・・・

ああ、シェリーの下着をアカが・・・



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