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聖剣



鏡を抜けた先は、我が家のぬくもりを感じるリビング。

しかし、アカはピョンピョンと跳ねてスミに陣取る。


そして、急に気張りだす。


あの最高金額の剣を収納したままなので「アカ、剣を出してみろ」


え!聞こえないのか「アカ、剣を出してくれ」なんの反応もない。


「アカ!大丈夫か」


やっぱり反応がない。


心配したレッドが飛んで来た。

そして、ペシペシとアカを叩く。あ!何か感じたようだ。

ピョンと跳ねてアカの後ろに陣取る。そしてギュギュギュとくっ付く。


え!・・・そして同じように気張りだす。

なんで・・・


なんとくっ付いた体の間にレッドから赤い物がアカに移動してるぞ。

それを受けたアカは、ポックッと大きくなる。

赤い物の移動は続いているが、それ以外の変化はない。


どうしたのだろうと心配で仕方ない。



『主殿、何かお困りですか・・・』


「アカとレッドがおかしいんだ」


『それはお困りですね・・・しかし、何もしてはダメです』


「なんで」


『決まってます。求婚中だからです』


「えーー!嘘!そんな風には見えないが・・・」


『恋路の邪魔は野暮ですよ』


いやーー絶対に違うって・・・『しもべ』だからなんとなく分かるんだ。


『あ!そうだ・・・主殿、依頼されていた浜名湖ダンジョン支部の襲っていたメンバーが判明しましよ』


「なんだと・・・」


そんな依頼をしてたのを思い出す。

やっぱCIAもハッキングしたようだ。

ノートパソコンに1人1人の顔写真と詳細な名前や住所や経歴まで出てた。

そして襲ったこれまでの経緯や計画までバレバレだった。


さあ、どうしたものか・・・「困ったな」


『何がお困りですか・・・』


「犯人が分かったが、どうしたらいいか・・・何をすればいいか・・・」


『お任せください』


またもカチャカチャと長い間打ち込んで『Enter』を押してた。


「どうなった」


『明日になれば分かります』


え!教えてくれないの・・・殺生だぜ。





あ、カーテンのスキ間から朝日が差込んできた。


「もう朝か・・・」


リビングに行くとアカとレッドは同じポーズだ。

なんだかな・・・


あいかわらずカチャカチャと打ち込む音が・・・


「シェリー、徹夜でもしたのか・・・あんまり徹夜をすると肌に悪いぞ」


『心配は御無用です。わたしには、この精霊がいますから・・・』


またも見えない精霊の話だ。

嘘か真実か俺には分からない。もしかしたらホームシックか・・・


病院に連れて行くのもなんだかなーー。

耳を隠しても、ばれたらヤバイ。



それにしてもカチャカチャ以外静かな気がするぞ。

アカがあの状態だから誰もテレビをつけてない。


なのでリモコンのスイッチを入れる。


朝のニュースだ。

なんだかアナウンサーがまくし立てている。


「浜名湖ダンジョンの黒幕が明らかになりました。CIA長官と副大統領の会話がネットに流出。そして襲撃メンバーの全員も晒されています。もうアメリカでは大騒ぎです。近く公聴会が開かれてといわれています」


「誰が流出させたのでしょうか・・・」


「それはホワイトハッカーかブラックハッカーのどちらかなのは明らかです」



なんて事だ。

これがシェリーが言ってた答えらしいぞ。


『主殿、これで凄い儲けになりました』


え!これでFXと株もやってたのか・・・なんてエルフさんだ。

ああ、そうだ。


シェリーは、ズッと我が家に閉じこもっていた。

気晴らしに外に連れて行くか・・・




あ、誰かが俺に圧し掛かった。

もしかして、アカだ。


そして畳のあの剣が・・・え!2本もあるぞ。


なんで。

もしかしてアカは、剣を作ってたのか・・・レッドもピョンピョンと跳ねてた。

アカとレッドで作ったのか・・・レッドは炎を供給してアカは、色々したらしい。


なんとなく分かる気がするんだ。



『これは伝説の聖剣ね』


え!シェリーは、何を言うんだ・・・聖剣ってあり得ない。それも伝説とは・・・


『はるか昔に失われた聖剣よ・・・わたし、鑑定できます』


「え!鑑定なんか聞いてないよ」


『だから今、言いました』


なんか違う気がする。

それに伝説の聖剣で3000万円って安いぞ。

小さな店で路地裏でなく大通りに構えてないとおかしい。

そんな店に聖剣があるハズがない。



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