呪い
盾を左腕に装備した瞬間に声が・・・
『我は、お前のような者を探し続けたが・・・ようやく会えて嬉しいぞ』
なんなんだ、この声は・・・もしかして、魅入られて買ったのか・・・
それしか考えられない。
これって異世界のあるあるだぞ。
それにしても俺には、レジストやリフレクションがあったハズだ。
え!全然機能してないなんて、レア級の呪いらしい。
偉い奴に魅入られてしまったぞ。
自分自身を呪うような物を買うなんて・・・めちゃくちゃ悔しい。
あ!盾が消えたぞ。
なんと黒いスジが生きてるようにはい回る。
それは幾何学模様の黒いイレズミが徐々に出来上がっている。
左腕についていたアカを引っ込めて装備したのが失敗だった。
あ!それも魅入られてやったに違いない。
そんなバカな行動なんてあり得ない。
もう、魔王級の呪いのようだ。
もう、やるしかないと奥歯を噛み締める。
ビビッてる俺を「ビビるな!」と怒る。
右手で赤刀を抜刀して必死に見極めて左腕を切り落とす。
もの凄く痛い!
しかし、左腕は空中に止まったままだ。
あ!なんと腕の中の血があがなっている。
血魔法がなせる力のようだ。腕に血に魔力を込める。
なんてパワーだ・・・徐々に形勢は不利になりだす。
赤刀で左腕を斬る。
「カッキーーン」と弾かれた。
なんでっと思いながら次の手を打つ。
右手で炎を出して燃やすぞ。
メラメラと燃えているのに平気な腕が浮かんだままだ。
なんで・・・燃えない。
『あがなうな・・・我に従え』
「なんでお前なんかに・・・この化け物が」
『なんとつれない奴だ。これも運命だ』
あ!とうとう血が負けてしまった。
「もう、ままよ」
俺は空に逃げた。
風魔法を使って逃げるしかない。
え!背中に悪寒が・・・振返ると左腕が追い駆けていた。
そうだよな・・・空中に止まってたなら飛ぶのも当たり前だな。
それでも追いつけてない。
ならば隕石を落とす。
もう最大級の隕石が腕に衝突。凄い爆音と温風が吹き荒れる。
顔や体には、無数の傷跡が残った。
え!なんで。
それでも腕は健在だった。
あの隕石でも負けたのか・・・信じられない。
何かいい手はないかと必死に考えて飛び続ける。
「あ!そうだ。アカ、オリハルコンの太刀を出してくれ」
空中に現れた太刀を掴んで念じる。
光輝いて凄い勢いで飛び出す太刀がうねりながら腕を突き刺す。
目も開けられない状態だが奴の声が聞こえるぞ。
『そんなバカな・・・我が負けるなんて・・・ありえん』
念じるのを止めて目を見開く。
なんと腕は、ボロッボロと粉となって消滅してゆく。
あ!何かが小さな物が落下するのを見逃さない。
またまた生き返るのかと恐怖しながら急いで降下。
再生した左手でなんとかキャッチ。
え!見た事があるぞ。
勾玉だ。それも漆黒の勾玉だった。
手の中でも呪いをビンビンと発している。
持つのも危険だ。なんかの切っ掛けで蘇る可能能もある。
「どうしよう」
アカが出てきて『収納しようか』みたいな・・・「収納してくれるか」
手の中の漆黒の勾玉が消えた。
「アカ、大丈夫か・・・」
『大丈夫だよ』って丸表示。
「アカ、ありがとう」
業務用スーパーでいちごミルク飴を20も買ったぞ。
砂糖も2袋買った。
そして、おいしさいろいろ8種類のドロップ飴1キロも買った。
この飴はいくらで買ってくれるだろう。
そして塩キャラメル1キロも買った。
これなら高く売れそうだ。
そしてリトナス国のおっさんに全てを売った。
大金貨60枚を手に入れて、それを持ってあの錬金術店へ。
アカがペシペシと選んだのは、厳重に飾られていた剣だ。
大金貨30の剣で店の主人は、最高級で高名な錬金術師が作ったと自信ありげに自慢してた。
仕入れるのに苦労したらしい。
俺は色々買いたかったが、アカが『帰るよ・・・』的な動きをみせる。
アカは、アカなりに何かあったのだろう。
だから仕方なく帰った。
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