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ポーションの効果



山裏ダンジョンの6階層。


「さあ!やるぞ!薬草畑を育ててポーションを作るぞ!」


アカもプニュッと伸びて応援だ。


「アカも頑張ってくれよ」


またも伸びてOKだった。



最初にやるのは、薬草畑専用のオーク狩りだ。


「ブヒー!ブヒー!」と逃げるオークを赤い血のついた針でブスッと刺す。


血魔法も熟練したので刺しただけでもステータスが見れる。


「ああ、ダメだ」


なん頭も狩って良さそうなオークをゲット。


そのオークの名は4号。力が強く動きの機敏な4号。

それに対して5号は、知能が半端ない。


「お前らは、薬草専門だから必死に働けよ」


「ブヒ、ブヒ」


4号は、邪魔な石を引っこ抜く。


「その石は、こっちだ」


「ブヒ、ブヒ、ブー」


頭に良い5号は、俺から座標位置を聞いて魔石トラクターを操作。

トラクターは「ガガガガガ」と大地を耕す。


そんなこんなで広大な土地が出来上がった。


最初は、育つかな~と思った。


「グングン育てよ!」と願いながら種をまく。


種をまいた次の日には、芽がポン、ポン、ポン、ポンと出てた。

可愛らしい芽が・・・あっちもこっちも出てる。


そして花が咲き開いた薬草が種になるまで待つ。

できた種は袋一杯だ。


そして種を又もまいた。



あああ、薬草畑の光景は圧巻だった。

広大な土地を薬草が埋め尽くしている。



「こっちの薬草、収穫したほうが良さそうだぞ・・・」


「ブヒブヒーー」


わかりましたと収穫かごへ・・・


「これでポーションが大量に作れそうだな・・・」


下にいるアカは、『そうだそうだ』と言ってるような・・・

そして出来たてのポーションが一杯の木箱をポンッと出す。


「もう出来たのか・・・」


俺は出来たてのポーションを手で取って眺める。

キラキラと赤い液が光ってた。


「中々な品質だ」


1本の相場1000万だが・・・これも政府のテコ入れで低い価格に押さえ込んだものだ。

本当なら、もっと高く売れるのに・・・

買値から30%も上乗せしてるらしい。だから1300万。

更に消費税が加算して1300万+130万=1430万円・・・もう、政府とギルドはウハウハだよ。


ポーションは事故で下半身麻痺になっても治るなら誰もが欲しい。

交通事故って無くならないから・・・困ったもんだよ。

それに癌の特効薬としても使われるポーション。


治らなければ色々な意味で治療費や生活費が・・・

なら治った方が政府の出費も抑えられる。


保険会社も保険金の支払いより1430万を選ぶのは当たり前だ。

そんな記事を読んだ。




スマホでポーションの注文数を確認。

まだ50本足らないのか・・・「アカ、後50本だ」


プニュ、プニュとOKサイン。

文句を言わないアカには、申し訳ない。




それにしても不思議だ。

『ユニコーン』の高木唱にポーションの大量販売を持ちかけたら呆気なく承諾。

え!って聞き返したよ。


政府が深く係わっている案件だから断るかなって思ってた。


「政府には、こっちから手を回すから大丈夫よ」


そんな風に言われた。

なんか賄賂(わいろ)で政府関係者を騙まし込んだかも・・・

深く考えるのはよそう。




我が家に戻って、何気にテレビを見た。

レッドがテレビを見てたから・・・


「大変な情報は入ってきました。『ユニコーン』が販売しているポーションが、5年前の事故で足を切断した女性の足を再生したと・・・そんな情報です」


「これは、今までない奇跡です。もしかして『ユニコーン』のポーションは、更に進化したポーションに間違いありません」


「それは、医学大の教授の見解で良いのですか・・・」


「私自身も診察したので間違いありません」


え!そんなバカな。

深層心理で欠損がないと認識した人の再生ってあり得ないルールだったのに、マジか・・・

あ!違いがあるならアカが作った事実だけだよ。


もしかしたら、アカは・・・



あ!スナホが鳴り出した。


『ユニコーン』からの注文だ。

え!そんな数を・・・いくらなんでも1万本ってあり得ない。


しかし、徹夜すればなんとか・・・



テレビでは、再生前の切断された足が・・・生生しい写真がアップ。

その写真の隣に再生された足の動画が映し出される。

傷跡も残ってない綺麗な足が動いてた。


あ!ベッドから立上がるシーンだ。

家族で抱き合ってる。感動の場面だ。


「みなさん、感動の映像です。私も・・・なけ・・・ま・・・」


「私も分かりますよ。泣いてもいいです」


レッドは、畳をペシペシと叩いて喜んでいる。

今後、どうなってしまうのだろう。



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― 新着の感想 ―
[気になる点] 奴隷みたいに働かされててもにょる。 [一言] 大金を稼ぎ続けてるけど使ってる描写も特に無いし目的とか無いのかな?
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