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高校入学初日

高校に入学した和たちだがその人気は止まらない!?

彩華と一緒に暮らし始めて1週間が経った。

今日は待ちに待った高校生活の始まりだ。

「よし彩華一緒にいこー!」

「え、なんで?一緒に行動したら勘違いされるじゃん。あと私たちが一緒に暮らしてることも誰にも言わないで、学校でも話しかけてこないで。とにかくこの家以外では私たちは他人ね。」

「わ、わかった。」

少し寂しい。

最近やっと話してくれるようになってきたのに……

まぁ、彩華がそう願うならいいか。

俺は彩華が家を出るよりも早く学校に行った。

「ねぇ、誰あの背が高い銀髪の人めちゃくちゃかっこよくない?声かける?」

「え、本当だ!まじでかっこいい!」

「新入生かな?まじでタイプなんだけど。」

「ねぇ、よく見たら俳優のヤマトくんじゃない?」

「え!あの?活動休止してる?」

「テレビで見てた時より何倍もかっこいい!」

「ねー、声かけようよー!」

そうして何人かの女子が俺に声をかけてきた。

「すみません、ヤマトくんですか?この高校に入学するんですか?」

「あ、えっと、和です。今日からこの高校の一年生になります。」

「ヤマトくん絶対に年上だと思ってた。」 

「ねー!大人っぽいもん。」

「ありがとうございます。あなたたちも今年からこの高校に通うんですか?」

「うん!よろしくねヤマトくん。」

「うん、よろしく!」

そう返すと「きゃーー!」といいながらどこかへ走っていってしまった。

「和くん?」

「はい、ってエマ!?」

そこには以前一緒に撮影したエマがいた。

「和くん背が高くて髪色が明るいし何よりかっこいいからすぐに見つけちゃった。」

そう言ってくれるエマはとても可愛かった。

制服姿のエマさんはやばい……

「あ、ありがとう。エマ制服姿めちゃかわいいね。」

「えっ、そう?今日準備に何時間もかけたから……」

「そうなんだ……」

俺たちは2人とも照れてしまい言葉に詰まった。

「ねぇ、あの2人やばくない?」

「ビジュ爆発してる。」

「金髪美女に銀髪イケメンってなに?やばすぎ!」

「あれ俳優のヤマトくんと女優のエマちゃんじゃない!?」

「えっ!本当だ!声かけようよ。」

そんな会話がどこかから聞こえてくると思ったら、

いつの間にか俺たちの周りにはハロウィンの歩行者天国みたいに人が集まっていた。

何分か耐えていると、

「ちょっと新入生たち、そんなところに群がってどうしたの?」

と先生らしき女性の方がみんなに声をかける。

「もう入学式始まるわよ。」

そういう先生のおかげで俺とエマは助かった。


ーー「入学おめでとう。」

無事入学式は終わりクラス発表の時間となった。

「「えっ!」」

なんとクラスには彩華とエマがいた。

「なんで私と同じクラスにいるのよ。」

「俺に聞かないでよ。」

「和くん本当に同じクラスになっちゃったね。」

「ね!なんか安心。」

「和、誰よその人。」

「撮影で友達になったエマだよ。」

「和くん、そちらの方は?」

「あー、えっと、知り合いの彩華さん。」

俺たちの関係は秘密と彩華に言われていたので困った。

散々話しかけるなと言っておいて自分から話しかけてるじゃねぇか。

「あー、ヤマトくん、同じクラスだー!やったー!」

声のする方へ目を向けると朝話しかけてきた子たちがいた。

「おー、えっと、君たちもよろしく。」

「私、井上カレン!」

「私は新田舞」

「うん、井上さん、新田さん、よろしくね。」

「きゃーー!」

またどこかへ逃げていってしまった。

「入学早々大変だな。」

誰かが話しかけてきたので顔を向ける。

「俺の名前は上沼蓮。よろしくな!」

なんて眩しい笑顔だ……

「よろしく!俺は西園寺和。よろしく!」

負けないくらいの笑顔で応える。

蓮は短髪の茶髪で身長は175くらいだろうか。いかにもスポーツマンという感じだ。

高校で初めての友達?ができた。

「それで、それで、もうハーレムを作ってるのか?」

「違う違う。気が付いたらこうなってた。」

「ははっ、羨ましい限りだぜ。」

そんなこんなで午前中しかなかった学校は終わった。

「姫野さん、このあとどこか行こうよ!」

「姫野さん好きな食べ物は?」

「姫野さん連絡先交換しよー!」

学校も終わって帰ろうとしていたのだがどうやら彩華はたくさんの人に囲まれているようだ。

さすが彩華だなー、と思っていたのだが

彩華は困っているように見える。

「誰か俺と一緒にカラオケいこー!」

俺が大声でそういうと、

「「「いくー!!」」」

とクラスのほとんどの人がいってみんなとカラオケに行くことになった。

パーティールームというところがあるらしくカラオケの点数を競うことになった。

「ヤマトくんは歌は得意なの?」

「まぁ、それなりには。」

「えー、歌ってみてー!」

俺はそう言われて歌うことになったのだが、

「うまっ!」

「やばい、イケボすぎる!」

「なんでもできるじゃん!」

「美声っ!」

一曲歌っただけでとても褒められた。

「てか、点数98点!?」

「高すぎるだろ!」

「歌はそれなりにって言ってたけどヤマトくんのそれなりってどれだけ高いのよー!」

「もう一曲!」

「もう一曲!」

みんなにそう言われて歌い続けていると、

「もうこんな時間!?ごめん家事しないといけないから俺もう帰るね!」

「えー、ヤマトくんもう帰っちゃうのー?じゃあ私たちも帰ろうか。」

結局ほとんど俺しか歌わずに夜になっていた。

早く家に帰らないと彩華にまた怒られる。

と思っていたのだが、

「和、おかえり!」

ドアを開けたら彩華が笑顔でそう言う。

「あれ、怒ってない?」

「なんで怒ると思ったの?今日カラオケに友達誘ったのって私がみんなに囲まれてて困ってたからでしょ。」

「あれ、バレてた?」

「うん、私人と関わるの苦手だから感謝してる。」

確かに俺は彩華が困ったような顔をしていたからみんなの注目を俺に集めた。

気を遣わせないためにって思ったんだけどバレてたみたいだ。

まぁとにかく今日から楽しそうな高校生活が始まった。

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